子どもの名前を考える

100年前と今、どちらがイケてる? 男の子の人気の名前を比較してみた

子どもが生まれるときに夫婦で話し合う重要な議題のひとつ、それは「名前」。最近ではキラキラネームといった個性的な名前も増え、そのバリエーションはどんどん広がっていますよね。

 

では日本人の名前はこの50年、100年でどんな風に変わったのでしょうか。もしかすると…100年前の名前のほうがイケてるなんてこともあるのでは? ということで今回は現在と50年前、100年前の各年代別で、男の子の人気の名前を比較してみました。

100年前と今、どちらがイケてる? 男の子の人気の名前を比較してみた

男の子の人気の名前TOP5:2014年〜2016年

2014年

1位 蓮

2位 大翔

3位 陽向

4位 陽太

5位 悠真

 

2000年あたりから「翔」、「陽」、「蓮」という漢字が人気のようで、2014年もその流れを引き継いでいます。太陽のように明るい印象を受ける名前が多いですね。

2015年

1位 大翔

2位 悠真

3位 蓮

3位 陽太

5位 湊

 

2015年では「湊」くんが現れました。この名前もここ数年間人気があり、TOP5には漏れているものの2012年以降は毎年10位内にランクインしています。

2016年

1位 大翔

2位 蓮

3位 悠真

4位 陽翔

5位 朝陽

 

字面だけ見ると、飛翔して太陽にまっしぐらといったメンツですね。大空に向けて飛び立ってほしいという思いを感じます。

 

それでは次に、50年前に人気があった名前を見てみましょう。

男の子の人気の名前TOP5:1964年〜1966年(50年前)

1964年(昭和39年)

1位 誠

2位 浩

3位 修

4位 隆

5位 達也

 

1964年は東京オリンピックがあった年。日本が大いに盛り上がっているときですね。

 

昭和の前半30年代頃までは「誠」「隆」「茂」などの漢字一文字の名前が人気なのですが、その名残が見えます。

1965年(昭和40年)

1位 誠

2位 浩

3位 修

4位 直樹

5位 哲也

 

漢字二文字の名前が徐々に上がってきました。

1966年(昭和41年)

1位 誠

2位 浩

3位 和彦

4位 哲也

5位 健一

 

新3種の神器として、カラーTV、カー、クーラーという言葉がもてはやされた年。

 

二文字の名前が増えましたが、1位〜2位は1964年から継続して「誠」「浩」となっています。

 

この時代は戦後20年頃なので、日本経済の成長により生活も徐々に安定してきた時期です。傾向として真面目そうな名前が多い印象ですね。

 

それでは次に100年前の名前です。

男の子の人気の名前TOP5:1914〜1916(100年前)

1914年 (大正3年)

1位 正三

2位 清

3位 正雄

4位 三郎

5位 正

 

第一次世界大戦勃発の年です。「正」のつく名前が人気のようですね。

1915年(大正4年)

1位 清

2位 三郎

3位 茂

4位 正雄

5位 正

 

「清」が1位になっています。また「正」がつく名前の流れを残しつつ、「三郎」が2位に上がってきました。

1916年(大正5年)

1位 辰雄

2位 清

3位 三郎

4位 勇

5位 一郎

 

「一郎」「三郎」と「郎」のつく名前が2つランクインしています。ほかは「辰雄」や「勇」など男らしさを感じさせる名前になっています。

 

この年代は明治から大正に年号が変わり民本主義を唱える動きが起こるなど、大きな文化の変化が起こったころ。「正」という漢字が多いのは大正の年号にあやかってでしょうか。その他にも「清」「○郎」という名前に人気が集まっています。

 

ちなみに大正3年は1位が「正三」なのが気になったので、その前の年2年間も調べてみました。

1912年(明治45年・大正元年)

1位 正一

2位 清

3位 正雄

4位 正

5位 茂

1913年(大正2年)

1位 正二

2位 茂

3位 正雄

4位 正

5位 清

 

これは年号とその年にあわせて正一、正二、正三と名付けていますね。なお、昭和元年から昭和三年にかけても同じように昭一、昭二、昭三という名前が人気です。

 

私の祖父は三郎という名前で、三男だからだと思っていたのですが3のつく日に生まれたから三郎になったそうです。一や三といった数字が付く名前は兄弟の生まれた順番から名付けるというケースが多いのかと思ったのですが、その生まれた時に関連する数字から考えられるケースが多いのかもしれません。

まとめ:結局今と昔どちらの名前がイケているのか?

流行りはあるにせよ、子どもの名前には年代を問わず「こんな風に育って欲しい」という親の願いが込められています。

 

50年前や100年前を見てみると、時代の流れや年代によって親から子に対する想いの微妙な違いが感じ取れました。昔の名前は真面目に、清く正しく、大きく育って欲しいという想いが感じ取れますが、現在はのびのびと、明るく、自由に…という変化があるように思います。

 

どちらがイケてるかという点については結局、見る年代や年代によって変わるといえるのでしょう。

 

100年前の大正時代の親からすれば、「正」を使った名前はとてもイケてる名前だったはず。2016年に人気の名前も、何十年後かに振り返ってみると「懐かしい」と時代を感じられる日が来るのかもしれませんね。

 

出典:

明治安田生命生まれ年別の名前調査