子どもの本音を探れ! 子ども博士の哲学トーク第1回

子供が朝着替えを嫌がるのはなんで?

ママやパパ目線の育児記事はたくさんありますが、当事者である子どものキモチって見えにくいものですよね。5歳と0歳の兄弟育児に試行錯誤する筆者ですが、「子どもの本音に育児のヒントが隠れている」と学ぶ機会が多いです。

 

そこで今回から、大学時代哲学を学んでいた経験をもとに、トーク形式で子どものキモチを探っていきます。第1回は、子どもが朝「着替えたくない!」と渋る理由について。

 

(トークの主役は、コドモ博士(5歳の男児:好きなTVはドラえもんとトムとジェリー)。実際に筆者の子との対話も入っています)

school boy is standing with blackboard behind him

着替えって“普通”のこと?

ママ:何で朝普通に着替えてくれないの? 特に幼稚園に行く前。

 

コドモ博士(以下K):着替えるって、“普通”のことなの?

 

ママ:普通だよ。だって毎日やってるじゃない。もう1人で着替えられるしさ、5歳でしょ?

 

K:“普通”かぁ…僕が着替えるのに、どれくらい時間がかかるか知ってる?

 

ママ:5分以上はかかってるかな…今は冬だし、園服でジャンパーまで着ると7分くらい。

 

K:ママは着替えるのに何分かかるの?

 

ママ:1~2分だね! ママは早いんだよん。

 

K:ママ早いよね~。僕もママみたいに早く着替えたいけど、難しいんだ。

 

ママ:そうかぁ。そういえば、着替えるときはいつも不機嫌じゃない?

 

K:うん。だってボタンが難しいんだもん。あと、ジャンパーのジッパーも。金具を両方合わせるのが難しいんだよね。

 

ママ:そうだね、そこに時間がかかるよね。

 

K:いちいち確認するのも大変だよ。肌着や靴下の前後ろとか、表裏とか。ブラウスの襟や、ジャンパーのフードが外に出ているかとか。

ママ:あぁ、そこは大人は感覚的に分かっちゃうからなぁ。そういえば、間違ってはよく直されるよね。

 

K:そうなんだよ! せっかく確認して頑張って着たのにさ、脱いで、また確かめて、着なきゃいけない。ママに「また間違えたの~時間ないよ!」なんて急かされながらね。

脱ぐのだって、大変だよ。ブラウスを脱ぐときには肌着が一緒にくっついてくるし、腕が抜けにくくて。ズボンも細いのは脱ぎにくいし。着替えってママにとっては“普通”かもしれないけど、僕にとっては全然普通じゃないよ。

 

早く着替えたら間違える

K:それをさ、「早く着替えて!」とか、無理だよ。早くしたら僕、間違っちゃうもん。

 

ママ:そうだね、失礼失礼。着替える時間は余裕を持った方がいいね。

 

K:そうだね。着替えるのって、朝やることの中で1番難しいんだ。全身を使うしさ。それに朝は眠いし、気がのらない日もある。あと「幼稚園遅れるよ」って言われるけど、幼稚園に行きたくない日もあるからさ。

 

今が1番大変なとき

ママ:でもさ、3歳ぐらいの、1人で着替えられるようになったぐらいのときはすんなり着替えてくれたじゃない? 何で今は嫌がるのかなって思うの。

 

K:昔は楽しかったんだ。難しくても1個ずつボタンをつけるのは、面白かった…! 1人で着替えられるとママも喜んでくれてさ、嬉しかったなぁ。。でも何回もやってると、面白くなくなっちゃったよ。今は難しいことが、面倒にしか感じないんだ。着替えてても、注意しかされないし

 

ママ:そうか…君も、大人に近付いてきてるんだね。赤ちゃんと大人の中間にいるの。何でも初めてで面白い時と、当たり前にできるようになるまでの、間にいるんだね。だから今が1番大変なときかな。

 

発見:コドモにとって着替えは普通じゃない

提案:「なんでやってくれないの?」、そう思ったら、「何に飽きちゃったのか」「何が面白いと思うのか」と考えてみましょう

 

※直接的な解決策はないかもしれませんが、考えるキッカケやヒントが見つかれば幸いです。

コドモ博士の哲学トーク 記事一覧

第1回:「朝の着替えを嫌がるのは何で?」
第2回:「何でそんなに歯磨きを嫌がるの?」
第3回:「同じことを何度言われてもわからないワケ」