子どもの本音を探れ! コドモ博士の哲学トーク第5回

上の子にとって弟・妹なんて別に可愛くない理由

子どもの本音を探る親子の哲学トーク。今回は「上の子にとって弟・妹なんて可愛くないわけ」。下の子を邪魔扱いする上の子に戸惑いを感じていませんか?  きょうだいが仲良くないと、親としては寂しく感じるものですよね。

トークの主役は、コドモ博士(5歳男児)。実際に筆者の子との対話も入っています。

子どもの本音を探れ! コドモ博士の哲学トーク第5回「上の子にとって弟・妹なんて別に可愛くないわけ」

好きでもない異性に猛アプローチされるのと同じ

K:あ~また邪魔したなー! あっち行けー!(弟を突き倒す)

 

ママ:こら! まだ赤ちゃんなんだから、そんなことしちゃダメ!!

ねぇ、何でそんなことするの? 倒されたら痛いし、同じことをされたらKだって嫌でしょ?

 

K:だってボクが遊んでたのに弟が邪魔するんだもん!

 

ママ:邪魔されて嫌だったのね。でも、赤ちゃんだから仕方ないの。ガマンばかりさせて悪いけど、赤ちゃんは何も分からないのよ。何でKは弟を可愛がってくれないのかな?

 

K:弟なんて全然可愛くないよ! ボクの邪魔ばっかりするし。

 

ママ:お兄ちゃんのことが好きなだけよ。

 

K:それは“ママにとっては良いこと”なんだね。ママは嬉しそ~に言うもんね。でも、ボクにとっては迷惑なだけだよ。

弟がボクを好きなことは嬉しいよ。でもボクは、ただ自分の好きな遊びをやりたいだけなんだ。それを邪魔されてそれが「好きだからよ」ってママに笑顔で言われても、押し付けにしか感じないよ。

 

ママ:それは…好きでもない異性に猛アプローチを受けるのと同じ心境かも。

ママの願望を押し付けてない?

K:弟が邪魔するのに、弟は怒られるどころか「お兄ちゃんが好きないい子ね」なんて褒められる。ボクが弟に怒ると、ママに怒られるのにさ。ますます弟が憎たらしくなるよ。

 

ママ:ママにとっては2人とも可愛い我が子だから、2人が仲良いと嬉しいの。でもそれは、押し付けだったかもしれないね。それに「お兄ちゃんは弟を好きになって当たり前」と思い過ぎてたのかも。

 

K:ママにも妹がいるよね。2人は仲良しだけど、最初から仲良しだったの?

 

ママ:いいえ、小さな頃は妹とケンカばっかり! だってね、妹ってズルいのよ~! 3個入りのプリンを、必ず先に2個食べちゃうの。いつも私が損をしてよくケンカしてたわ。ほんのたまに可愛くて守りたいと思うときもあったけど、ほとんどは張り合ってて、「憎たらしい」と思うこともよくあった。

親に「好きでお姉ちゃんに生まれたわけじゃない」「妹なんていなければいい」なんて言って、困らせたこともあったわ…。

 

K:いつから仲良しになったの?

 

ママ:ママが高校生で、妹が中学生のとき。恋愛話をするようになってからは、親友のようになったわね。今では妹にしか相談できないこともあって、「妹がいて良かった」って心から思うわ。

邪魔だと思うのが正常反応

K:ボクもそうなるのかな。あとね、弟はママを独り占めするでしょう。弟がいなければ、ママに抱っこしてもらって一緒に眠れるのに…。

 

ママ:そうね、Kがガマンすることばかりよね。きょうだいって、本能的に競争相手なのね。難しい話だけど、動物的に見ると子どもは親に面倒を見てもらったり、親の愛情を受けないと生存に関わるところがあるの。むしろ「邪魔だ」と思うのが、正常反応ではあるわ。

 

発見:きょうだいは競争相手。邪魔に思うのが当たり前。

提案:上の子が下の子を可愛がらなくても、問題もありません。親の願望や期待を押し付けず、上の子の気持ちに向き合ってあげてみてはいかがでしょうか。

 

※直接的な解決策はないかもしれませんが、ヒントがあれば幸いです。