十数種類の食物アレルギーと、花粉症と、アトピーと。息子のアレルギーの話

長男を見ていると、「よくここまでアレルギーが出てくるものだ」と落胆を超えて感心してしまう。今わかっているだけで十数種類の食物アレルギー、ハウスダスト・犬猫アレルギー、花粉症、軽度のアトピー。風邪をひくと咳がひどくなり、喘息の疑いもある。

 

つい先日も新たなアレルゲンがわかったばかり。年齢とともによくなるものもあれば、悪くなるものもある。子どものアレルギーで悩むママに我が家の話を聞いてほしい。

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今までのアレルギー遍歴

まずは長男のアレルギー遍歴をザッとご紹介しよう。

 

生後7ヶ月 ヨーグルトを食べた後、口の周りにプツプツと赤い発疹が出て受診。
「卵、乳製品、小麦、ピーナッツ」にアレルギーが判明。全除去。
1歳半 小麦解除(食べられるように)。
2歳半 「山芋」を食べて嘔吐。アレルギー判明。
3歳 数値では出ていなかった「イクラ」で発症。その後検査するも、やはり数値は出ない。
4歳 「ハウスダスト、犬、猫アレルギー」判明。
7〜10月のみ原因不明の顔の発赤、頭のかゆみ、夜のみ咳が出るようになる。
5歳  乳製品解除。
「パイナップル」を食べて口の中が痒くなり判明。
「スギ、ヒノキの花粉症」判明。
5歳半 「りんご、オレンジ、キウイ、メロン、アーモンド、くるみ、ヘーゼルナッツ、ココナッツ」判明。

一般的にアレルギーの多い「卵、乳製品、小麦、大豆」の数値は年々減少している。いっぽうで「ナッツ類」は上がっており、「果物類」は今まで食べられていたが5歳からアレルギーを発症(この2つは花粉症との関連性が高いと言われている)。医師には「まだ調べていないだけで、他にもアレルギーや花粉症はあるでしょう」と言われた。

1番大変なのは子どもだけど

アレルギーが分かったときは正直戸惑った。何をどう気を付ければいいのか知識が全くないことが1番怖かった。アレルギーで大変なのは誰よりも子ども自身。それを踏まえた上で、親自身もキツいときがあると度々思う。

 

1番大変だったのは、原因不明の顔の発赤が出た去年の夏。決まって夕方18時過ぎに出るのだが、その時間家にいるのは私と長男、当時5ヶ月の次男だけ。「赤ちゃんを抱えて何か発作でも起こったらどうしよう」と気が気ではなかった。

 

それ以外の日常生活でも、外食や旅行は常に緊張を伴う。子どもを預けることもほとんどない。アトピーのために洗剤や服を変え、ハウスダストが判明してからは掃除機や寝具を変え、夏季は床や布団の掃除機がけに毎日追われる生活。「お金も、時間も、労力もかかる」のがアレルギー児をもってわかったことだ。

 

また、周囲の大人に「わかってもらう」ことがまだまだ難しい。身内でさえ、「これくらい大丈夫」と言われて発症したこともある。食物はもちろん、ハウスダストも言いかたによっては相手の機嫌を損ねる可能性もあるため、実家・義実家への説明は慎重かつ丁寧に行った。これが友人関係と広がっていくと、また難しいものなのだ。

難しくて切ない、子どもへの対応

それでも1番心が傷むのは子どもへの説明かもしれない。小さい頃は食べなければ良かっただけだが、5歳ともなれば自分がアレルギーだとわかるし、好きだったフルーツも食べられなくなった。動物大好きな長男だが、大好きな猫を飼うのもガマンしているし、動物園も短時間で済ませないといけない。

 

子どもをのびのび育てるのがモットーな筆者だが、アレルギーがあるということは「ガマンを強いる」ということだなとつくづく思う。もちろん体や時に命に関わることだから本気で止めるが、子どもに対しての説明も難しいし、何より切ないのだ。

 

TVをつければ卵の歌をやっていて、「ボクは食べられないから卵料理がわからないなぁ」と彼は言う。親として何と答えればいいのか何度考えただろうか。

同じ時間を過ごすなら、上を向こう

よく「アレルギーは大きくなれば治る」と言われるが、息子の場合にそれは当てはまらない。実は夫がアレルギー持ちで、長男とほぼ同じ種類のアレルギー・花粉症・アトピーを持っているからだ。やっと乳製品が解除になった直後、フルーツで発症したときは文字通り肩を落とした。夫を見る限り、魚卵・フルーツ・ナッツは長男が大人になっても続くだろう。

 

「一生モノ」と決まっているなら、下を向きながら付き合っていくのでは辛過ぎる。同じ時間を過ごすならばせめて上を向いてアレルギーと付き合っていこう。

 

できる限りの除去と防御策を心がけること、まずはこれで子どもを守る。あとはアレルギーで子どもにガマンを強いている分、他の部分で好きなことをさせてあげたい。動物がダメなら昆虫や魚を飼うなど別の視点を広げることもできる。

 

アレルギーにより和食中心になったり、以前より健康に気をつけるようになったが、親からすれば「子どもに長生きさせてもらっている」と考えることもできる。元が大雑把な筆者も家をキレイに保つ習慣ができた。

 

アレルギーと一生付き合わなければいけないのは、親よりも子ども自身。親が下を向いていては子どもはもっと悲観するだろう。だからこそ上を向きながら、時に落ち込み、時に前向きに付き合っていこうと思う。