チャイルドシートの前向きは危険! 新生児を乗せる前に気をつけること
夫婦アイテムレビュー赤ちゃんや子どもの安全を守るために必要なチャイルドシート。子どもを車に乗せるときには、ドライバーに使用が義務づけられています。
そんなチャイルドシートには、タイプが2種類あることをご存知でしょうか。今回は、いつからどのタイプのチャイルドシートを使えばいいのかをご紹介いたします。
この記事でご紹介すること
チャイルドシートの「前向き」「後ろ向き」とは?
チャイルドシートには、「前向きタイプ」と「後ろ向きタイプ」の2種類があります。これは、座った赤ちゃん、子どもの向きのこと。前向きは大人と同様フロントガラスを向いた状態に、後ろ向きは背を向けた状態になります。
新生児、乳児は必ず後ろ向き
チャイルドシートは新生児から使用するのが義務です。後ろ向きに設置したチャイルドシートに寝かせるようにして乗車させましょう。
生まれたての赤ちゃんは首がすわらず、骨格も安定していません。そのため、万一事故などで衝撃を受けた際に、体の中でもっとも広い面積をもつ背中で衝撃を受け止めるほうが、体への負荷を分散させられるんです。
前向きで乗せられるのはいつから?
前向きチャイルドシートに乗せるタイミングは、月齢や年齢よりも赤ちゃんの体重を重視して判断します。
チャイルドシートによって、「9㎏以上から」「満1歳以上から」など、前向きで使用できる基準は異なります。後ろ向きで使用していいとされる体重は、現在の安全基準では10㎏、製品によっては13㎏です。
体重増加の伸びが良い赤ちゃんでは、体重がクリアしていても月齢的に前向きで乗せるのが心配なことも。その際は、使用できる時期まで後ろ向きで使用することをおすすめします。
なお、体重基準はメーカー・チャイルドシートによって異なります。必ず取扱説明書で確認してくださいね。
チャイルドシートの設置方法
新生児・赤ちゃんを実際にチャイルドシートに乗せるときの方法について確認しておきましょう。新生児・乳児を乗せるための、後ろ向きチャイルドシートについてご紹介いたします。
取り付ける場所
チャイルドシートは、前向き・後ろ向きを問わず、後部座席に設置します。
設置方法はチャイルドシートによって異なりますが、前の席のシート位置を調整し、背もたれでサンドする形で安定させるものもあるため、助手席の真後ろに設置すると良いでしょう。
取り付ける角度
角度は、チャイルドシートの背もたれが45°くらいになるように設置します。これ以上立ってしまうと赤ちゃんの負担に。
あまりにも寝かせる角度にすると、今度は衝突が起きた場合に背中側で衝撃を受け止められなくなってしまうので、適切な角度を保つことが大切です。
ほとんどの場合、チャイルドシート自体にリクライニング機能がついているため、適切な角度になっているのか確認しましょう。各商品の取扱説明書を確認しながら調整し、適切に設置してくださいね。
まとめ
せっかくチャイルドシートを用意していても、間違った設置方法では万一のときに力を発揮できません。赤ちゃんの命を守るため、チャイルドシートは確実に設置することが大切です。
警察庁とJAF合同の「2017年 チャイルドシート取付け状況調査」によると、チャイルドシートの取り付けミスでもっとも多いのが「腰ベルトの締付け不足」。車自体が対応している必要もありますが、そうしたミスを防ぐためにおすすめなのがISOFIXです。
> チャイルドシートを買う前に! ISOFIXについて知っておこう
また、チャイルドシートがあるとはいえ、赤ちゃんの様子はきちんと確認しましょう。新生児や低月齢の赤ちゃんを乗せる際は、できるだけ隣にもうひとり大人がつくようにします。また、1時間以上にわたる長時間のドライブも避け、遠方に出かける際はこまめに休憩をし、抱き下ろしてあげましょう。
チャイルドシートを選ぶ際は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね!
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参考:
どうして後向きに取り付けるの? ■リーマン チャイルドシート|マミーワゴン チャイルドシートメーカーが運営するチャイルドシート専門サイト