夫婦インタビュー

海外赴任の夫とイラストレーターの妻。夫婦円満の秘訣は仕事へのリスペクト!

夫婦インタビュー

世の中にはさまざまな夫婦のかたちがあります。夫婦共働きが当たり前になりつつある時代。もし、夫が転勤になったら? しかも赴任先が海外ともなれば、妻の負担は計り知れません。

今回お話をうかがったおぐら なおみさんは、イラストレーターとして活躍しながら21歳の娘さんと15歳の息子さんを育て、現在ご主人はメキシコに単身赴任中。夫婦の歴史を振り返るとともに、夫婦円満の秘訣についてお聞きしました。

 

子育て真っ最中に開けたイラストレーターへの道

女性向けのライフスタイル雑誌に連載を持ち、夫婦や親子など誰もが共感できる漫画が人気の「おぐら なおみ」さん。思わずくすりと笑ってしまったり、うなずいてしまうストーリーは、まさに世の夫婦の代弁者!

海外赴任の夫とイラストレーターの妻。夫婦円満の秘訣は仕事へのリスペクト!

そんなおぐらさんがイラストレーターの道を歩み始めたのは、結婚を機に家庭に入り、子育て真っ只中の頃でした。

「夫は『仕事は自分が、妻は家庭を守って欲しい』という考えなので、家事分担はほとんどありませんでした。表立って反対されはしなかったけれど、両立が大変なら仕事を辞めなさいとはっきり言われていたので、頼ることは最初から考えていませんでした」

家事と育児、仕事の両立は正直、苦しい時期もあったそう。

「日中は子育て、仕事は夜。子どもが寝て全ての家事を終えてからやるといった感じ。今思い返してもよくやっていたな、と思います」

子育てもしたい、子どももかわいい。それと同じくらい仕事への情熱が強かったというおぐらさん。日々の大変さもさることながら、夫に「大変だから育児(家事)を手伝って」と言えなかったことがストレスだったといいます。

「専業主婦の妻が働き出したことに、夫も戸惑いがあったんだと思います。でも、何もしない夫にイライラしていたこともありました。子どもを寝かしつけ、やっと仕事ができるといったタイミングで夫が帰宅して食事の用意……。いないほうがラク! なんて思っていた時期もありました(笑)」

当時を笑いながら振り返るおぐらさんですが、ひとりで全てを抱えてしまった後悔もあると言葉を続けます。

「私自身、意地になっていた部分もあって、夫に手伝ってもらいたい気持ちを伝える努力をしなかったんですよね。『手伝って』と言えば手伝ってくれたはずなのに。そういった後悔はあります」

 

子どもの成長とともに増えていった仕事と夫婦の時間

子どもの成長とともにイラストの仕事が増え、活躍の場も雑誌、書籍出版と広がっていきます。とはいえ、夫婦の関係は決して険悪なものではなかったそうです。

「どんなに忙しくても、夫にイライラしても、会話はするようにしていました。内容は主に子どもの話ですが、会話があるとないとでは大違い。ただそれ以外の会話はなかったですね(笑)。

でも、子どもが大きくなってくるとお互いに余裕が生まれ、子どもの話だけではなく、夫婦の会話ができるように。その頃ちょうどイラストの仕事が増えて本を出版することになったんですが、夫がとても喜んでくれたことがとても嬉しかったですね」

知り合ってから結婚するまでの期間が短かったというおぐらご夫妻。子どもが大きくなるにつれて子ども中心だった会話が少なくなり、何を話せばよいのかわからないと言う夫婦も多い中、おぐらさんは2人で過ごす時間がとても楽しみになっていったそうです。

「夫婦の楽しみは『ドライブ』。休日は日帰り温泉や美術館めぐりを楽しんでいます。設計の仕事をしている主人は建物の構造やデザインを、私は絵画や彫刻と、それぞれの得意分野を教え合うのがとても楽しいんです。お互いの仕事を理解してリスペクトしていることが、夫婦円満の秘訣かな」

 

海外赴任中の夫とのコミュニケーションはSNSとLINE

海外赴任の夫とイラストレーターの妻。夫婦円満の秘訣は仕事へのリスペクト!

とても仲良しなおぐらさんご夫妻。ところが半年前、メキシコへの海外赴任が決まり、現在ご主人は単身赴任中。どのように夫婦のコミュニケーションをはかっているのでしょうか。

「連絡はほぼ毎日、LINEで取り合っています。あとはSNSですね。Facebookのように、外に向けたメッセージを見ると、主人が今どんな仕事をしているのか、どんな思いでいるのかを第三者と同じ視点で知るのはとても新鮮です」

大変で寂しいとも言われる単身赴任。しかし、おぐらさんは前向きです。

「実はこの状況を楽しんでいる自分がいます。これも夫婦の歴史のひとつ。赴任はまだ数年続くので、一度くらいは訪ねて見ようかな(笑)」

ざっくばらんに、夫婦のありかたについてお話しくださったおぐらさん。最後に、これからの夫婦の楽しみや夢について教えていただきました。

「子育て中心の生活だったときの食事は、家にあるもので急いで作ることばかりを考えていましたが、これからはそれも必要なくなり、素材やお酒に合わせた味にこだわることができます。主人にはぜひ料理を覚えてもらいたいですね! それを味わいながら夫婦で晩酌を楽しむ、これが私の夢です」

恋人同士から家族へ、子育てが落ち着いた今、再び恋人同士へ。素敵な夫婦の歴史のお話をうかがうことができました。

共働き夫婦の円満の秘訣は、お互いの仕事のリスペクト。夫、妻の仕事について夫婦で話し合ってみてはいかがでしょうか。