やめる勇気も時には必要。「苦手の克服」よりも「自分の得意なこと」を伸ばそう

自分の苦手なこと、できないこと、嫌いなものほど目につきがち。「頑張って克服しよう」と努力する人も多いでしょう。でもその努力を「努力を止める勇気」に変えてみることで、楽になるかもしれません。

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苦手分野はあなたの役割ではない

苦手なことを克服しようとすると、どうなるか。良い例として、筆者の入社時の話をします。

 

新卒で金融の営業職に就職。しかし「人見知り、会話下手、本音と建前の区別がつかない、お世辞が言えない、ポーカーフェイスができない」という性格。それでも毎日電話外交をしましたが、まずほとんど話さえできません。話せても良いと思えないものを勧めることができず、誰が聞いても棒読み状態。

 

「棒読み」がスタートで、そこから「普通に読む→説明する→勧める→自然と勧める」までの道のりは長いもの。それぞれにも段階があり、勧めるにしても「わざとらしさを抜く→断られても再アプローチする→心から良いと思って勧める」と上達していかねばならないのです。

 

慣れるまでにかなりの月日がかかりましたし、結局自分で良いと思えないものは「説明レベル止まり」。どうしても思ってもないことはうまく言えず、苦しい日々が続きました。

自分の得意なことを伸ばすべき

一方で同僚は、同じ電話本数をかけても話せる回数が多く、会話時間も長め。顧客のことをよく知り、自然と商品を勧め、断られてもあの手この手で納得してもらいます。相手の懐に入るのも早く、顧客に可愛がられているとも感じました。

 

この経験から学んだ教訓は、以下の通り。

 

①苦手なものは普通レベルに達するのさえ年月がかかる

②努力しても普通以上にはなれない

③自発的に向上(勉強や練習など)しようという気が不足するため一流にはなれない

④「自然に」ができない

⑤「なんとなく『こうやれば上手くいく』ということがわかる」という感覚がない

⑥他に得意な人は沢山いる

 

苦手なことは自分の役割ではなく、自分も得意なことをすべきであると気付いたのです。

得意なことをしていても、人生は短い

上記の教訓を学んだ後、「好きで得意なことだけをする」と決めた私は、今の仕事をしています。そこでまた気付いたのが、「好きで得意なことだけをしていても、人生は短い」ということでした。

 

好きなことを1つ極めるにしても、初めに圧倒的な練習量と勉強をこなし、慣れ、常に情報収集を欠かさず自己研鑽し、様々な立場や視点から見る…などしていると、やはり時間があっても足りないと感じます。特に年齢を重ねるほど家族に使う時間が増えたり、自分の体力との兼ね合いも出てきます。

 

自分が思っている以上に、人生は短いのです。苦手の克服を止める勇気を持ち、自分の得意分野に人生をかけることを考えてみてはいかがでしょうか。