【風邪予防&症状改善に】餃子の皮で、包まないエスニック風ワンタンスープ
夫婦のお悩み解決コラム「今日は餃子の予定だったんだけど、作れなくてごめんね……」
キッチンで夕飯の支度をしていたら、風邪をひいている妻が様子を見に来た。いつも家のことは妻に任せっきりだけれど、今日は休みがとれたのでなるべく妻の看病をしてあげたい。
僕:「熱があるんだから、もう少し寝た方がいいよ」
妻:「うん。わかってるけど、目が覚めちゃって……」
僕:「今日は体が温まるように、餃子じゃなくてスープにすることにした」
妻:「スープ? それは楽しみね……。あなたの作る料理は何でも美味しいから」
僕:「……」
僕は特別料理ができるわけではないけれど、妻にとっては僕の料理が元気の源になっているのかもしれない。普段作るときはあまり意識していないけれど、今日は風邪が早く治るような料理を作ってあげたいな。
材料 作りやすい分量(約5~6人分)
・ ココナッツミルク:1缶(400ml)
・ 乾燥小海老:適量(7~8g程度)
・ ひき肉(豚or鶏):300g程度
・ 長ネギ:10cm(50g程度)
・ えのき:1/4株(正味50g程度)
・ 春菊:1/3袋(50g程度)
・ 餃子の皮:1袋(20~30枚程度)
・ 生姜、ニンニク:各1~2片ずつ
・ 片栗粉:大さじ1杯
・ レモン、パクチー、赤唐辛子:(あればお好みで適量)
調味料
・ ナンプラー:適量(肉用大さじ1杯、スープ用大さじ1杯程度)
材料や道具選びのポイント
・ 子持ちの甘海老で作るとさらに美味しくなります。アレルギーが心配な場合はお肉多めで海老無しにしたり、イカやアサリ等に置き換えてもOKです
・ ひき肉の種類はお好みで選んでください。脂が気になる人は赤身のひき肉がおすすめ
・ レモンはかぼすやすだちなどでもOK。市販の果汁でも代用可
・ ワンタンの皮でも作れますが、別鍋で茹でる手間があるため餃子の皮がおすすめです
・ 使用する青菜は他のものでも代用できます
・ お好みで最後にご飯を入れても美味
主な栄養成分と期待できる効能
・ ココナッツミルク:油に含まれているラウリン酸に抗菌や抗ウイルス作用
・ 長ネギ:白い部分に含まれるネギオールという成分に抗菌、解熱、発汗作用
・ 春菊:αピネンやベンズアルデヒドなどの香り成分に食欲増進効果
・ 豚肉:タンパク質は体温上昇、ビタミンB1に疲労回復、スタミナ増強の効果
・ 鶏肉:タンパク質は体温上昇、皮に多いビタミンAには粘膜を正常にする効果
(豚肉はネギと一緒に摂ると、ビタミンB1の吸収率が上がり、効能が持続しやすくなります。)
1.まずは材料の準備から。春菊は洗って食べやすい長さに切ります。えのきも石づきを切り落とし、食べやすい長さに切ります。(春菊とえのきは同じくらいの長さがベスト。)長ネギはみじん切りに、 生姜とニンニクはすり下ろしておきます。(春菊の茎が太い場合は、下10cm程度のところに縦に切り込みを入れて下さい)
2.鍋に水4カップ(800cc)、乾燥小海老、半量の生姜とニンニクを入れて火をつけます。(※生の海老を使う場合は行程4の最後に加えて下さい。有頭の場合は流水でさっと洗い、キッチンバサミで髭を短く切り揃えてから加えます。殻は剥いても良いですが、そのままの方が味が出ます)
3.弱火~中火で加熱し、お湯が沸くまでの間にワンタンの具の準備をします。豚ひき肉をボールに入れ、残りの生姜とニンニク、ネギ(半量)、ナンプラーを入れたら、スプーンでよく混ぜます。混ざったら片栗粉を加えてさらによく混ぜます。(片栗粉は調味料と一緒に入れてしまうとダマになる場合があるため注意)
4.お湯が沸いたら弱火にして、行程3のひき肉をスプーンで形を整えながら入れます。全て入れ終えたら、春菊とえのきを加えます。(形を整えるときは大きめのスプーンが2つあるとやりやすいです。多少は崩れても大丈夫)
5.中火にして再び沸騰してきたら灰汁を取り除き、ココナッツミルクとナンプラーを加えます。ある程度温まってきたら最後に餃子の皮をくっつかないように1枚ずつ入れて、1~2分ほど加熱したら火を止めます。(※皮は必ず食べる分量だけ加えて、加熱しすぎないようにして下さい。また、ココナッツミルクが分離するため、入れたあとはなるべく沸騰させないようにして下さい)
残りのネギをのせて、お好みでレモンやパクチー、唐辛子などを加えたら完成です。
ぷりっとジューシーな肉団子と、もっちりした餃子の皮がたまらない。風邪をひいた妻も残さず食べてくれました。旨味がたっぷり染み出た濃厚なスープは、一口飲むと病みつきになってしまいます。クセのある野菜もあまり気にならずに美味しく食べられるので、気になった人は是非参考にしてみて下さいね。