地元に戻りたくなかった私が地方へUターン子育てをしてわかったこと

夫婦のお悩み解決コラム

今年32歳になった私たちの世代は、女子でも「東京の大学に入って、一流企業に就職を」世代。だからだろうか、田舎である地元はつまらなく思えて、高校生にもなると「早く東京に出たい」と願ったものだ。

 

そんな私だが大学・就職と東京に住み、結婚とともに転勤族で地方を転々とし、今年Uターンして地元で子育てを始めた。正直言って当初は戸惑いが大きかった。

地元に戻りたくなかった私が地方へUターン子育てをして思ったこと

子育ては田舎でしたい?

よく「子育ては田舎でしたい」と聞く。その意見に、私はどちらかというとNOだ。地方はやはり不便。個人的に勉強したいことがあり、調べればやはり東京まで出る必要がある。学びの機会やイベントへの参加を考えると、地方ではまだその機会を得られない。

 

閉鎖的なところも、性格的に受け付けない。都会は大型チェーン店ばかりの地方とは違い、商店街や個人の飲食店、雑貨店が活気で溢れている。もっといろんな形のライフスタイルがあって良いのに、地方は保守的で画一的な生きかた、家族のありかたを求められる。その威圧的な空気が私はほんとうに苦手だった。

 

そんなこんなで、最初は落ち込み半分で地元へと戻っていった。しかし地元に帰ってしばらくすると、良かったと思うことが増えた。一言で言うと「生きている実感」があるのだ。

数が少ないからこその生きている実感

店や物にあふれる都会では、ウィンドーショッピングだけでお腹いっぱいになったり、逆に本来不要なものを買うことも多かった。物があり過ぎて、自分がどんなものを欲しいのかよくわからなくなる。地方だと数が少ないので、じっくりものを選ぶことができる。真っ当な消費活動ができていると思う。

 

また、出会う人が少ないのもいい。都会で人混みに紛れていると孤独を感じるし、多くの人と出会っているとひとつひとつの出会いが希薄になってしまう。思ってもないことを言ったり、その場を適当にやり過ごしたりということもあった。地方では出会う人自体が少ない。

 

外出や旅行への感じかたも違う。都会には数多くのテーマパークや遊び場があるが、何を体験しても「なんとなく面白かった」で次の週にはその体験は忘れていた。「体験がしっかり生きる」ということがあまりなかったように思うのだ。

 

地方にいると選択肢が少ない分、1つのもの、1人の人、1日の思い出が色濃くなる。それが生きている実感へと繋がっていることに気付いたのだ。

自然と家族を肌で感じる

もう一つ大きいのが、自然と家族を肌で感じることの大切さだ。地方といっても街中なのでそこまで自然はないが、すぐに山へと行くことはできる。自然の中へ行けば、子どもたちはオモチャがないのに何時間でも飽きずに遊んでいる。田舎の山奥で育った子ども時代を思い出し、改めて自然で五感を鍛える大切さを思い出した。

 

また両家の親とも近くなり、子どもたちも親以外の大人に甘え、時にはワガママを言う贅沢を学んだようだ。親も離れた頃よりは生き生きしているし、自分たちも学ぶことが多い。改めて「家族それぞれの立場の大切さ」を学んだように思う。

 

そうはいっても田舎特有の不便さと閉鎖的な風土は変わることはない。ただ現代はネットの普及もあるし、また自分で起業したり学びの場を作ることができることも知った。子どもたちが成長すれば自分たちも動けるようになる。

 

閉鎖的な考えの中にいても、「自分は自分という考えを持つことが大事」だと今は思う。もちろん意見がぶつかることもあるのだが、自分を変えることは他の誰にもできないのだ。こういった面から見ても、自分らしく生きている実感が以前よりは持てているように思う。

この記事をSNSでシェア