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男女や環境でこんなに違う!!  子育てに関する意識

「イクメン」が流行語大賞のトップテン入りを果たしたのは2010年のこと。6年の時を経てその言葉は定着し、昨今では「イクメンと呼ばないで」「育児参加は当たり前。イクメンという言葉自体おかしい」という論調すら出るようになりました。

では実際、男性の育児参加は「当たり前」というレベルになったのでしょうか? 内閣府の平成25年度「家族と地域における子育てに関する意識調査」より、男女の意識をチェックしてみました。

 

育児や家事の役割はどちらが担う? 男女ともに「妻が主体」の結果に

まず「家庭での育児や家事の役割」についての設問に対する回答を見てみましょう。

男女や環境でこんなに違う! 子育てに関する意識

全体として多かった回答は「基本的に妻の役割であり、夫はそれを手伝う程度」。39.6%と、もっとも多い割合となっており、「妻も夫も同様に行う」が32.3%と続きます。

男女差に注目してみると「妻も夫も同様に行う」という回答は男性では37.1%を占め、一方で女性は28.8%に留まります。女性の回答は「妻の役割である」が19.0%、「基本的に妻の役割であり、夫はそれを手伝う程度」が40.7%と、「妻が主体」となる回答がいずれも男性より高く見られました。

これらの結果から男性のほうが「男性も女性と同じく育児や家事の役割を担う」という意識が高いことが分かります。

 

男性はお金、女性は環境? 子供をもつための条件

また男女での意識差が大きく見られたのは、結婚している20~49歳の男女を対象とした設問「今後、子供をもつための条件」。結果は下記のグラフのとおりです。

男女や環境でこんなに違う! 子育てに関する意識

男性の回答で目立ったのが「教育にお金があまりかからないこと」「雇用が安定すること」の2項目。「教育にお金があまりかからないこと」を条件と回答したのは男性54.6%、女性49.8%。「雇用が安定すること」と回答したのは男性46.4%、女性38.4%。男性の回答割合が女性を上回ったのはこの2つのみです。

女性の多くが条件として挙げたのが「働きながら子育てができる職場環境であること」「配偶者の家事・育児への協力が得られること」「出産・育児について相談できる人が地域にいること」「配偶者以外の家族に、育児に協力してくれる人がいること」。いずれも男性より多い割合となっています。

 

「必要な条件」から見える子育てや家事の男女の意識差

これらの調査結果からは、家事育児の「実働」のメインを担っているのはまだまだ女性であることがうかがえます。男性も育児に対して「当事者」として関わるようになってくるようになれば、女性が条件として望むことを、同様に男性も望むようになるのではないでしょうか。

一方で多くの男性が「教育にお金があまりかからないこと」「雇用が安定すること」を挙げているように、共働き夫婦が多くなってきた昨今といえどもお金の面では「男性が責任を多く担っている」という意識が見て取れます。

子育ての環境や人手を重視する女性と、お金や仕事を重視する男性。双方の意識の違いを理解しお互いの負担を減らしていくことで、子育てに対する懸念も減らせるのではないでしょうか。