データで覗き見 セキララ隣のご夫婦

共働き夫婦の平均貯蓄はいくら?世論調査から調べてみた

結婚生活を営む上で、避けて通れないのがお金の問題。今はなんとかやっていけているけれど、将来はどうなるのか不安な部分もありますよね。「我が家の貯蓄額って、他の家庭と比べて多いのかな」など、気になる共働き夫婦の貯蓄事情について世論調査をもとに調べてみました。

 

金融資産の保有額の平均値は1,209万円!?

2015年に発表された家計の金融行動に関する世論調査の「二人以上世帯調査」をもとに調べてみました。それによると、運用のためまたは将来の備えのために蓄えているとする金融資産の保有額は、平均値で1,209万円。

「え、うちはそんなにないよ」と心配になる人も多いのかもしれません。それもそのはず、今回の調査では金融資産を保有していると回答した世帯(金額無回答を除く)が2124世帯、非保有世帯(0万円とみなす)が1072世帯であり、全世帯のうち約7割が平均値よりも保有額が少ないと回答。「これが格差社会ってやつか…」というため息も漏れてきそうですが、実態像に近い金額を出すために中央値を用いて考えてみましょう。

中央値とは、調査対象世帯を保有額の少ない順に並べたとき、中位に位置する世帯の金融資産保有額のことで、その値は400万円となります。ちなみに中央値は、2012年は450万、2013年は330万、2014400万と推移しています。自分の家計状況と照らし合わせて、この先の目標にしたり、予測を立てるのに参考にしてみるといいかもしれません。

 

金融商品別では、有価証券が増えている

金融資産のうち、金融商品別の構成比をみると預貯金(郵便貯金を含む)が53.2%、有価証券(債券・株式・投資信託)が17.7%、生命保険は16.9%となっています。

預貯金の割合が半数以上という傾向はここ数年、変わっていません。対して、有価証券の割合は2012年は13.2%だったものが、201316.9%、201416.8%と増加傾向にあります。

また金融資産が増加したと答えた世帯は全体の30.1%ほどですが、その理由については「定期的な収入が増加した」が30.9%、次いで「株式、債券価格の上昇により、これらの評価額が増加したから」「配当や金利収入があったから」という回答がそれぞれ26.4%、14.8%あったことも注目したいポイントです。

 

重視するポイントは安全性か流動性か、収益性か

金融商品の選択の際に最も重視していることは「元本が保証されているから」という回答が最も高くなりました。これらを「安全性」「流動性」「収益性」の3つの基準に分けて見ると、安全性を重視する回答は46.1%と最多でした。元本割れを起こす可能性がある、収益性の高いと見込まれる金融商品についても「そうした商品を保有しようとは全く思わない」が80.2%と高い数字に。つまり、ほとんどの世帯にとって安全性が最重要項目であることがわかります。

安全性を重要視しつつ、株式や株式投資信託などの有価証券の保有を希望している世帯は16.6%と前回より微増している日本の共働き世帯。金融資産を保有する目的は「老後の生活資金」と「病気や不時の災害への備え」が6割以上の回答を得ていますが、カネは天下の回りもの。預貯金以外の資産運用も考えて、カネを動かす勇気をもちたいものです。

その前に、金融資産保有額0円というご家庭も少なくないはず。まずは中央値400万を目標に、夫婦でお金の勉強を始めてみてはいかがでしょうか。