夜の夫婦生活について考える

夜の夫婦生活やセックスレスに関する悩みをAV男優・一徹さんがズバッと解決!

夫婦のお悩み解決コラム

「うちの旦那ったら、休みの日はパジャマも着替えずゴロゴロしてるのよ」「うちのなんて、稼ぎ悪くて」「仕事ばかりでかまってくれなくて」「うちの人なんて、アッチが早すぎて困っちゃう」――近所や仲間の女性同士が集まればありがちな会話のワンシーンですが、最後の発言は場の空気を一瞬にして変えてしまいそうですね。

家事への関わり具合や経済力、時間の使いかたについての愚痴は盛り上がっても、なぜかセックスの問題については友人関係が親密であればあるほど愚痴ったり相談したりしにくいもの。しかも「アッチ」「夜の生活」などと表現もぼかし気味。“夫婦生活”“性生活”と呼ばれるほど、それは生活の一部なのに!

そこで今回は、なかなか相談しづらい夜の夫婦生活もとい「セックス」の悩みに、女性向けAVメーカー シルクラボ所属の男優・一徹さんが回答する『恋に効くSEXセラピー』(一徹著/メディアファクトリー刊)をご紹介します。

仲がいいはずのにセックスレス――「もう愛されてない?」

同書は第一章から大八章までそれぞれが抱えているコンプレックス、セックスレス、相手を喜ばせる方法、コミュニケーションなどジャンルごとに分けられており、知りたい情報に即アクセスできる仕組みとなっています。「時間がない!」というときでもサッと読め、サッと本棚に押し込むことができます。

第二章「セックスレスについて」のリードに、次のようなものがあります。

セックスを続けるために必要なのは、努力だと思うんです。……これは美容をがんばって、いつまでもキレイでいるってことじゃないんだよね。……カップルや夫婦のあいだでは、心を通い合わせるほうが大事です。

章内では「夫が淡白」「疲れていると言って自分との時間を取ってくれない」「うまく誘えない」などの女性からの質問に次々と持論を交えながら回答。女性の気持ちに寄り添いつつも、「恥ずかしがらず、きちんと伝えよう」「したいって思っているだけじゃだめ」「気づいてもらおうなんて思わないで」と、どの回答内でもコミュニケーションの大切さを強調しています。

この章のリードのタイトルは「セックスは努力に支えられて続くもの。ふたりのコミュニケーションを見直そう!」。つまり合意の上のセックスレスでなければ、お互いの関わり合いかたや時間の使いかたなど、夫婦生活自体のコミュニケーションについて見直す時期にきているということなのかもしれませんね。

セックスレスにならないためには普段の会話に気をつける

セックスレスになる理由のひとつに「セックス中の苦い経験」というものがあります。それがコンプレックスとなったり、同じような思いをもうしたくないからとセックスレスに陥ってしまうようです。

第七章「ふたりのコミュニケーション」ではプライドを傷つけない、つまりコンプレックスを抱かせないで自分の本心を伝える方法について深掘りしています。どうすれば「ガラスのような」彼の心を傷つけずに、相手が良かれと思っていることに対して「NO!」と言えるでしょうか。

リード部分で一徹さんは「『痛いからこうしてほしい』のに、『プライドを傷つけるから断れない』」という場合でも「下からの姿勢」でお願いするようにすれば、男性の自尊心を傷つけることなく自分の意見をはっきり伝えられると説明。さらに「大事なことをちゃんと伝えてもらえないのは、男性にとっても不幸」とも語っています。

セックスにおいてお互いに「こうしてほしい」と本心を言えない夫婦は、そのほかの生活の場面でも同様の状態に陥ってしまうよう。

この章では「痛い」「気持ちよくない」という自分の気持ちを、彼を傷つけずに伝える方法、男性向けAVを鵜呑みにしてしまった人の勘違いをやんわりと矯正する方法などについて一徹さんが伝授。もし、本心をうまく伝えられないと思っているのなら、それに役立つ言葉がここから見つけられるでしょう。

『恋に効くSEXセラピー』はそのほかにも、男性の望む「当たり前」を作り出してしまったAVの功罪や、お互いが気持ちよくなるための方法についても書かれています。2013年に発行されたものですが、何度読み返してもセックスとは本当に親密になった夫婦ふたりのコミュニケーションの一部なんだよなぁ……と実感できる本。

そして冒頭で「サッと読んでサッとしまう」と書きましたが、ここまで書いてみて、“夜の夫婦生活”について悩んでいるのを悟られたくないからといって読んでいることを隠すのではなく、夫婦で読みながら話し合えたらいいなぁと改めて思いました。