働く前に知っておきたい! 共働きのメリット・デメリット

夫婦のお悩み解決コラム

近年、共働き世帯が増加しています。配偶者控除なども見直しされつつあり、ますます女性の社会進出が加速しそう。しかし小さいお子さんがいる場合、そう簡単に働きには出られませんよね。気になる共働きのメリット・デメリットを、家計面と育児の面で比較してみました。妻の働きかたで変わる、保険料や税金の違いも合わせてご紹介します。

 

1. 家計面から見るメリット・デメリットとは?

「共働き」と聞くと世帯収入が増えるイメージがありますが、実際のところどうなのでしょう。家計面から見るメリット・デメリットを比較してみました。

メリット

  • 収入源が増える
  • 家計にゆとりができる

デメリット

  • 支出が増える(保育料・交際費・被服費・美容代など)
  • 家計の管理が甘くなりがち

共働きにより収入源が増えるということは、リスクの分散に繋がります。夫が失業や病気で働けなくなったとき、妻の収入が家計の助けになります。また、経済的なプレッシャーも減りそうですね。それに家計にゆとりができるので、「いかに出費を減らすか」と悩むより、子どもの習い事や自己投資など将来に向けて具体的な計画を立てることができます。

メリットばかりと思いきやデメリットもあります。子どもが小さい場合は保育料がかかりますし、残業になると延長保育料が別途必要になることも。またスーツや通勤着をシーズンごとに揃えるなど、出費がかさみます。そして家計に余裕ができたことにより、つい家計の管理が甘くなりがちに。毎月決めた金額を貯金するように気をつけるといいですね。

共働き家庭の体験談

  • 共働きになり、残業続きだった夫が定時で帰ってくるようになりました。なんだか機嫌もいいみたい。私が専業主婦だったときは、「家族を養わなければいけない」というプレッシャーで無理をしていたそう。今はそのプレッシャーも二人で分け合い、以前よりも夫婦の絆が深まったように思います。
  • 夫婦それぞれ財布を別にしていて、家計簿なんてつけていませんでした。お互いに「どちらかが管理しているだろう」と思っていたら、お金がほとんど貯まっていなくて大慌て。「自分で稼いだお金は自分のもの」という意識が強かったことが原因でした。これからはきちんと「家族のお金」を残せるよう、夫婦で話し合って管理をしたいです。

 

2. 子育て面から見るメリット・デメリットとは?

働く前に知っておきたい! 共働きのメリット・デメリット

家計面から見ると、貯蓄に気をつければ収入が増えるということがわかりましたが、子育てにおいてはどうでしょう。メリット・デメリットを比較してみました。

メリット

  • 仕事へのやりがいが見つかる
  • 子どもの自立心が育ちやすい

デメリット

  • 仕事との両立が大変
  • 子どもとの時間が減る

家事や育児をどれだけ頑張っても評価やお金はもらえませんよね。しかし働きに出ると、お給料という形で評価されます。仕事でやりがいが見つかり、イキイキするようになった人も。世間との関わりも増えるので、子育ての先輩からお得な話が聞けることもあります。またお子さんにもメリットが。ちょっとしたお手伝いを子どもに頼んだり、忙しそうなお母さんを見て自主的に行動したりと、自立心が育ちそうです。

その反面、子どもの風邪や学校行事などで、急な欠勤や早退が多くなります。重要な仕事を任されなくなったり肩身の狭い思いをするなど、仕事との両立が大変。子どもが小さい場合は実家などに応援を頼んだり、病児保育の確保などあらかじめ対策をしておくと安心ですね。またどうしても子どもとの時間が減ってしまうので、さみしい思いをさせてしまいます。

共働き育児の注意すべきポイント

子どもの前では仕事のことは一切忘れましょう。切り替えが大切です。子どもと一緒にいられる時間が少なくても大丈夫。愛情は時間ではなく密度です。お母さんが忙しそうにしていたら悩みごとを話しにくくなってしまうので、「今日はどんなことがあった?」と積極的に話しかけて。日ごろからコミュニケーションをとっていると、安心してお母さんに頼ることができます。

先輩ママの体験談

  • 子育てに行き詰まり、育児ノイローゼのようになっていました。夫や周りの勧めで、子どもを保育園へ預けてパート社員に。仕事は育児とは違った大変さがありますが、新しいことを覚えたり、社員やお客さんと会話することで、自分の存在価値を見出せたような気がします。子どもにも笑顔で接せるようになりました。子どもも保育園でいろんなお友達と遊ぶのが楽しいらしく、毎日笑顔で通っています。
  • 子どもを預けて働いていましたが、熱のたびに早退や欠勤を繰り返し、会社に居づらくなりました。家事と仕事と子育てと、自分の時間がほとんどとれなくて、子どもや夫に八つ当たりしてしまったことも。思い切って仕事を辞め、育児と家事に専念することに。毎日子どもの成長を目の当たりにできて、今しかない時間を大切に過ごせています。

 

3. その他共働きについて知っておきたいこと

税金について

妻が年収103万円(2018年に改正後は150万円)以下の場合、配偶者控除を受けることができます。

働く前に知っておきたい! 共働きのメリット・デメリット

保険料・年金について

専業主婦・年収106万円以下の場合

  • 保険料:負担する必要なし
  • 年 金:老齢基礎年金を受け取れる
  • 給 付:現金給付なし

フルタイムで会社員や公務員として週30時間以上働く場合

(従業員501人以上の会社で、賃金が月88,000以上、週20時間以上、雇用期間1年以上または従業員500人以下の会社でも、労使で合意した場合)

  • 保険料:厚生年金保険料・健康保険料を毎月の給与から天引き
  • 年 金:老齢基礎年金と老齢厚生年金などを受け取れる
  • 給 付:傷病手当金、出産手当金(賃金の3分の2程度)を受け取れる

共働き夫婦の場合は保険料等の支払いが増えますが、老後の年金の受取額が多くなります。また病気や出産により働けなくなった場合に給付を受けることができます。

夫婦の関係について

共働きの家計面と子育て面、お金のことについてはメリット・デメリットで比較をすることができますが、夫婦の関係…主に家事の分担については夫婦間の話し合いが重要になります。

> 共働きの家事分担はどうすればいい? 決めかたと夫への対応

 

共働きのメリットはやっぱり収入の増加。その分出費や払うお金も増えますが、老後の年金などにも関わってきます。共働きと専業主婦、どちらがいいというわけでもないので、家計や育児の状況に応じて夫婦でよく話し合って決めることが大切。子どもが大きくなってから働こうと思っているかたは、税金や保険料について改正されている可能性があるので注意してくださいね。

共働きをすることになったら家事と育児の負担も増します。行政や実家など頼れるところを確保して、夫婦でも家事を分担するなどしましょう。家計の管理も忘れずに。子どもの前では仕事のスイッチを切って、家族の時間をしっかりとってくださいね。

 

出典:厚生労働省

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