共働き家庭のお金事情。お金のたまる家計管理術とは?

夫婦共働きの場合、家計の管理になかなか時間がとれませんよね。しかし、ライフプランを考えていく上では、どうしてもまとまったお金が必要になってきます。世の中の共働き家庭はどうしているのでしょうか。家計の管理方法や、共働き家庭の年収別の平均貯金額、お金の貯まる節約術などをご紹介します。

 

1. 共働き家庭の家計管理とは

国税庁が発表した『民間給与実態統計調査(平成27年分)』によると、男女別の平均給与は男性:521万円、女性:276万円。約1.9倍の差がありますね。女性には出産・育児休暇でキャリアアップが遅れたり、夫の扶養内で働いたりなどで、男性よりも収入が低くなりがち。そんな収入差のある家計の管理は、どのようにすればいいのでしょうか。

銀行口座について

銀行口座の管理について、3つの方法をご紹介します。

1 共有口座で管理

夫婦それぞれの収入の一定金額をひとつの口座に入れ、そこから全ての引き落としをする管理方法です。口座名義は夫か妻どちらかになります。月々の固定費や食費などおおまかな支出額を把握してから、口座に入れる金額を設定してください。しかし、先ほどご紹介した通り夫と妻では収入差があります。同額入れると不公平感が生まれてしまうので、「収入の比率でそれぞれ入れる金額を決める」ことをおすすめします。1年ほど管理を続ければ毎月の平均支出額などがわかってくるので、入れる金額を定期的に見直せます。

2 片方の収入を共有口座で管理

夫の給与が入る口座でやりくりし、妻の給与が入る口座は貯蓄用にする管理方法です。夫の口座残高をこまめにチェックして、足りそうになければ妻の口座から不足分を入金します。基本的に妻の収入はないものとして管理するので、計画的に節約・貯金ができそうです。ただ、貯蓄優先になるため、自由に使えるお金が少なくなります。

3 個別口座で管理

夫は夫の口座、妻は妻の口座でそれぞれ管理する方法です。昼食代や交通費、被服費・美容代など月々かかるお金は夫婦で違うので、「何にどれだけ使ったのか」がお互いの通帳を見れば一目瞭然です。どこを節約したらいいかも見えやすいですね。ただ、固定費や生活費などの支払いに関しては話し合う必要があります。収入の多いほうが固定費(住居費、公共料金など)を支払い、家事を多くするほうが生活費(食費・雑貨・教育費など)を支払うことが多いようです。

その他にも、お互いの収入全額を共有口座に入金して余った金額を貯蓄用口座に回すという方法や、個別口座での固定費や食費などはそれ専用の支出用口座を作り、夫婦がそれぞれ折半した金額を入金するという方法もあります。各家庭に合った方法を見つけてくださいね。

どちらが管理するの?

共働きの家計管理は、夫婦どちらがすればいいのでしょうか。管理者別のメリット・デメリットを紹介します。

  • 夫が管理するメリット
    妻のほうが家事をする比率が大きい場合、家計簿という大変な仕事を引き受けることで、共働きの家事分担による不満が解消されることも。
  • 夫が管理するデメリット
    こまめに管理する時間がなかなかとれない。

 

  • 妻が管理するメリット
    買い物をする機会が夫より多いので、生活費など把握しやすい。
  • 妻が管理するデメリット
    出産・育児による里帰りなどで家を空ける場合、管理に困る。

妻の出産・育児にかかわらず、急な単身赴任や病気など何が起こるかわかりません。どちらが管理する場合でもその情報を夫婦で共有することが大切です。そうすれば両方のデメリットも困難に感じなくなるでしょう。

そしてお金の管理で大切なのは、目標を決めることです。「○歳までにマイホームを建てる」「5年後の貯金額は○百万円」「毎年海外旅行に行く」など。目標に近づけば近づくほど、おっくうだったお金の管理も楽しくなりますよ。

 

2. 世の中の共働き家庭はどのくらい貯めているのか

気になるけど聞きづらい、共働き家庭の貯金・貯蓄事情について。こういうときは、データを参考にしてみましょう! 総務省統計局『平成26年全国消費実態調査』の結果をもとにご紹介します。

毎月どれくらい貯めている?

世帯主の平均年齢:48.9歳、平均世帯人員:3.33人、持ち家率:76.3%
平均実収入は月484,714円で、非消費支出(税金や社会保障費など)84,520円が引かれます。手取りが400,194円になり、そこから生活費などの313,747円の支出。残りは86,447円の黒字となります。

つまり、月平均86,447円を貯めているということですね。こちらはあくまで平均なので、収入は各家庭によって違うことと思います。「手取りの20%くらいを貯金に回す」と考えたらいいでしょう。

世帯主の年代別貯金額

  • 30歳未満:348万円
  • 30歳代 :596万円
  • 40歳代 :930万円
  • 50歳代 :1,592万円
  • 60歳代 :2,133万円
  • 70歳以上:2,072万円

子供が小さいうちや、学費がかかるうちはなかなか貯金ができない傾向にあるようです。50歳代から一気に貯金額が増えていることがわかります。

参考過去記事

 

3. お金が貯まる! 共働き家庭の節約術とは?

なかなか節約にまで手が回りませんよね。そんな忙しい共働き家庭におすすめの節約術と、知っておきたいポイントをご紹介します。

共働き家庭のお金事情。お金のたまる家計管理術とは?

共働き世帯でもできる節約術

・まとめ買いで食費を抑える
一週間のうちの決められた日に、一週間分の食料をまとめ買いしましょう。献立を決めてから買うと、ついつい高い食材も購入してしまいがち。行ったスーパーで安いものを選んで予算内で購入し、「それ以外の週では食費を使わない」と決めておけば、食費を抑えることができます。また、お店をはしごするのは、交通費もかかるのでやめましょう。時は金なりです。買い物時間が短縮した分、あるものを使って作れるレシピ検索が役に立ちます。

・待機消費電力に気をつける
待機消費電力とは、コンセントに接続された家電製品が、使っていない間でも消費する電力のことです。技術の進歩により、機器によっては待機消費電力を消費しないものもあります。ただ全ての家電について把握しきれないので、共働きで家にいない時間が重なるときは、コンセントを抜いていたほうがいいでしょう。そういうときは、スイッチ付きテーブルタップが便利ですね。テレビで録画予約をしているときは注意です。

・見直しをする
家計簿を見て、固定費の内訳を見てみましょう。何にお金がかかっているのかわかれば、それを見直してみてはいかかでしょうか。例えば月々のスマホ代。格安スマホにすると月々の払い込みが安くなります。また保険の見直しは、無料で相談に乗ってくれるところがあるので、活用するといいでしょう。

節約(お金をためる)のために夫婦両方が知っておきたいこと

共働きの場合は、無理をしないことが大切です。節約を優先に生活していると、仕事に支障が出てくることもあるからです。「継続は力なり」「ちりも積もれば山となる」という言葉通り、節約は目に見える結果が出づらいです。毎日続けることができるように、無理のない範囲で行ってください。

また、節約できたからと言って、「浮いたお金でパアっと○○しよう!」という考えをしないように気をつけてください。それだと節約した意味がなくなってしまうので、浮いたお金はあくまでも貯金するようにしてくださいね。

 

なにかと難しい共働きの家計管理。夫婦でよく話し合って「誰がどう管理するのか」「何のために貯金をするのか」「月にどのくらい貯金するのか」「節約はどうするのか」を明確にするとなにかと考えやすいです。ファイナンシャルプランナーに相談するのもおすすめ。お金という難しい問題ですが、共働きの強みもたくさんあるので、それを生かせるような家計管理を探してみてくださいね!

 

出典:国税庁
『民間給与実態統計調査(平成27年分)』

総務省統計局
『平成26年全国消費実態調査』