よく知ろう! 赤ちゃんに食べさせてはいけないものとその理由

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赤ちゃんの体はまだまだ成長途中。栄養たっぷりの美味しい離乳食を食べさせて、大きく育ってほしいですよね。でも実は、赤ちゃんには食べさせてはいけないものがたくさんあります。それを食べると命にかかわり、亡くなってしまった例も。そんな「食べさせてはいけないもの」を理由とともにご紹介します。

 

知っておきたい離乳食の基礎知識

母乳・育児用ミルクの栄養から、幼児食に移行する過程を「離乳」といいます。離乳食を食べることによって、赤ちゃんの摂食機能が「吸う」から「かみつぶして飲みこむ」へと発達します。この間に食べさせる食品や量を増やし、献立や調理方法なども変化させる必要があります。

離乳食を食べさせる期間や食べさせかたは、赤ちゃんの食欲や成長・発達によって異なります。厚生労働省の調査では離乳食の開始時期と完了時期は年々遅くなっている傾向にあり、5か月~6か月で始めて12か月~15か月の間で完了する家庭が多いそうです。ただ、あまり数字にとらわれずに、赤ちゃんの反応を見ながらゆっくり進めてくださいね。

初めての食べ物を与えるのは平日の午前中にして、どれだけ欲しがっても一口だけにしましょう。アレルギー症状が出た場合にすぐ対応するためです。

 

意外と知られていない? 赤ちゃんに食べさせてはいけないものとその理由

よく知ろう! 赤ちゃんに食べさせてはいけないものとその理由

・ハチミツ(1歳を過ぎてから)

離乳食として食べさせてはいけないものの代表です。ハチミツにはボツリヌス菌が混入していることがあり、通常の加熱や調理では死にません。

赤ちゃんは腸内環境が整っていないので、体内に入ったボツリヌス菌が腸内で増えて毒素を出し、便秘・ほ乳力の低下・元気がなくなる・首のすわりが悪くなる、といった症状を引き起こすことがあります。適切な治療により治癒しますが、まれに亡くなることもあります。

お母さんやお父さんがいくら気をつけていても、もらいもののお菓子やジュースにハチミツが入っている場合も。原材料名をよく確認してくださいね。

・ぎんなん(5歳を過ぎてから)

ぎんなんによる食中毒を起こすのは5歳未満の子どもに多く、報告されている患者の70%以上が10歳未満の子どもだそうです。

けいれん・意識を失う症状があり、死亡例もあります。5歳を過ぎても少量を与えるようにしましょう。茶わんむしに入っている場合もあるので、取り分けるときは要注意。

・もち米、おもち(3歳を過ぎてから)

赤ちゃんはまだ歯が生えそろっていないので、食べ物をかんですり潰す力が弱く、飲みこむのもあまり上手ではないので、のどに張りついて窒息してしまう危険があります。小さくしても、粘り気は変わらないのでダメです。

おもちは形が自由に変わって面白く、遊び食べになりやすいので3歳を過ぎても注意が必要です。もち米を使った赤飯やおこわについても、同様です。

・刺身、生魚(10歳を過ぎてから諸説あり)

生食はアレルギーの原因にもなりやすく、赤ちゃんは消化器官が未熟なため寄生虫や細菌の感染(食中毒)も心配です。どんなに新鮮でも、必ず加熱してから食べさせるようにしましょう。イクラやタラコも、塩分が多く生なので与えないようにしましょう。

小児科の先生のお話によると、消化管の成熟が免疫能を含め完成するのは10歳前後だそうです。栄養面でも、生ものをあえて与える必要はないので、10歳を過ぎてからが良いでしょう。

・生卵(10歳を過ぎてから諸説あり)

生卵のたんぱく質はアレルギーを引き起こす力が強いので、赤ちゃんには厳禁。サルモネラ菌による食中毒もこわいです。オムレツや卵とじを作るときも、必ず完全に火を通してから食べさせてくださいね。

・マヨネーズ(1歳を過ぎてから)

脂肪分が非常に多く、生卵を使っているので赤ちゃんには食べさせてはいけません。

・イカ、エビ、カニ(1歳を過ぎてから)

とくにイカやエビはよく加熱すると固くなり、消化に悪いです。また、アレルギーの心配もあります。

・ごま(1歳を過ぎてから)

ごまは消化が悪いので、粒のままでは栄養があまり吸収されません。すりごまにしたら吸収が良くなる代わりにアレルギーが心配になります。また誤飲事故のおそれもあり、赤ちゃんの気管に入ることも。ごまクリームも売られていますが、油脂が多くハチミツが入っている場合があるので、無理に与える必要はありません。離乳食では使わないようにしましょう。

・ピーナッツなどの硬い豆、ナッツ類(3歳を過ぎてから)

特にピーナッツはアレルギーを引き起こしやすいので、与えないほうがいいでしょう。また乾燥した固い豆類が誤って気管支に入ると、水を吸って膨らむので取り出すのが困難になります。消化にもよくありません。節分の時期には気をつけたいですね。

・そば(1歳を過ぎてから)

重度のアレルギー症状が起こりやすいそば。大人でもひどい症状が出るので、よくニュースにもなっていますね。そばのゆで汁も離乳食に使わないようにしましょう。

・こんにゃく(2歳を過ぎてから)

かみ切りにくく、喉に詰まらせる心配があります。アクが強く、消化も悪いので、離乳食には向きません。奥歯が生えそろう3歳くらいまでは細かく刻むか、糸こんにゃくを切ったものを与えるようにしましょう。

 

多彩なアレンジ可能! 離乳食におすすめの食材

よく知ろう! 赤ちゃんに食べさせてはいけないものとその理由

・ブロッコリー

とくにビタミンCが豊富で、鉄分や亜鉛などのミネラルも採れる非常に栄養価の高い食材。茎にも栄養がたっぷりあるので、柔らかくゆでて離乳食時に合わせてすり潰すようにしてください。多めに作って製氷皿に入れ、冷凍すると便利です。

・絹ごし豆腐(離乳食初期から使用できます)

大豆から作られていて、良質なタンパク質と脂質が豊富です。消化吸収も抜群。柔らかく調理しやすいのもうれしいですね。使うときは必ず湯通しや電子レンジで加熱しましょう。冷凍には向かないので、必要なだけ作りましょう。

・ニンジン

皮膚や粘膜を丈夫にしてくれるカロテンが豊富。優しい甘みで赤ちゃんも食べやすく、彩りも綺麗に。皮に栄養が多く含まれるので、よく洗って薄く皮をむきましょう。水からゆでて柔らかくなったら離乳食時にあった大きさに切るかすり潰します。ブロッコリー同様、冷凍できるので便利です。

赤ちゃんの胃腸は成長途中なので、大人が食べて大丈夫なものでも注意が必要です。とくに大人のものを取り分けて食べられるようになってきたころが危険。初めて食べるものは必ず「アレルギーが起こりやすいか」「食べても大丈夫な月齢か」を確認して、慎重に食べさせるようにしましょう。

離乳食にはルールが多くて大変ですが、大人が気をつけるしかありません。「食べさせてはいけないもの」はよく覚えておいて、絶対に口に入れさせないことが大切です。

出典:
授乳・離乳の支援ガイド
食物アレルギー
ハチミツを与えるのは1歳を過ぎてから
食品による子供の窒息事故に御注意ください!

医療法人七美会 すこやか小児科「子どもは何歳から生ものを食べさせて良いか」
和田研究室「ぎんなん食中毒とは」

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