地方で過ごす夫婦暮らし

夫婦円満の秘訣は「感謝」の気持ちをいつも忘れないこと 堤ご夫妻インタビュー(大分県)

夫婦生活も長くなると「やってもらうことが当たり前」となり、感謝の気持ちを忘れがちになっていませんか? 記念日の贈り物もいいけれど、“ありがとう”の気持ちは普段の生活の些細な気遣いから生まれるもの。

そんな素敵な夫婦の関係を築いている堤さんご夫妻に、大分の魅力や共働き夫婦の暮らしについてうかがいました。

 

温泉だけじゃない! 移住してわかった大分の魅力

夫婦円満の秘訣は「感謝」の気持ちをいつも忘れないこと 堤ご夫妻(大分県)

「おんせん県」のネーミングとしても知られる全国で最も多い源泉数を誇る大分県。温泉以外にも豊かな自然やグルメ、歴史・文化などさまざまな魅力があります。そんな大分県で観光を通した地域づくりを行なっているのが、堤栄一郎さんです。

「今でこそおんせん県として有名ですが、大分は観光資源が本当に豊富。自分は福岡の出身で、大学進学を機に大分に移住。卒業後、一度は地元に戻ったのですが、妻が別府市出身ということもあり完全に移住して12年目になります。住んでみて改めてその魅力を感じています」

堤さんは現在、一般社団法人 豊の国千年ロマン観光圏の事務局長として主にここにしかない歴史・文化をテーマにした観光の取組を行っています。集客だけではなく、地域の人が主役となり、観光客とともに地域を活性化する仕組み作りに力を注いでいます。

 

堤家流 夫婦共働きの家事分担

夫婦円満の秘訣は「感謝」の気持ちをいつも忘れないこと 堤ご夫妻(大分県)

堤さん一家は、1つ年下の奥様と3歳の娘さんの3人家族。奥様とは大学で出会い長い交際期間を経てご結婚されました。奥様は約2年間、育児に専念した後、娘さんを保育園に預け仕事に復帰。現在は小学校の事務員をされています。娘さんの送り迎えなど、どのように分担しているのでしょう。

「妻のほうが早く仕事が終わるので、保育園の送り迎えについては妻に任せっぱなしです。近くに妻の実家があり義母の手を借りることができるので、他の共働き夫婦より恵まれていると思います」

実は堤さん、11年間勤めた別府観光協会を20173月に退職。以前から自身のライフスタイルである歴史・文化をより掘り下げた観光地域づくりを実現するため、現在の職場に転職をしたばかり。事務局長として忙しい毎日を送っています。

「平日はどうしても帰宅が遅いので、休みの日はできるだけ育児も家事も自分がやって、妻には自由に過ごしてもらえる時間をつくるようにしています。仕事をして家事をして、子育てもこなすお母さんは本当にすごい。お母さんにも休日は必要ですよね」

“お母さんにも休日を”なんて素敵なんでしょう! 堤さんのそんな優しさがあるからこそ、奥様も仕事で忙しい堤さんの分も、育児や家事を頑張れるというわけですね。

「男の人は多いと思うのですが、妻がやってほしいことを気づかないことが多いんです。そんなときは言ってもらったほうが助かります。妻にしてみれば、言われなくてもやってよ! というところだとは思うのですが(笑)。『言ってくれればやるよ』と最初に伝えたので、その点では家事や育児で喧嘩することはないですね」

 

不妊治療を乗り越えて授かった命

夫婦円満の秘訣は「感謝」の気持ちをいつも忘れないこと 堤ご夫妻(大分県)

大学卒業後、堤さん28歳、奥様が27歳のときにご結婚した夫妻。実は不妊治療を乗り越えた経験があります。治療期間は約1年。夫婦はどのようにその期間を過ごしたのでしょう。

「妻は“まさか自分が”と悩んでいました。私の弟夫婦が先に子供を授かったこともプレッシャーだったのかもしれません。不妊治療に踏み切ったのは自分のほう。夫婦で乗り越えたとはいえ、通院や入院のために仕事のスケジュール調整をしなければならなかった妻が一番大変だったと思います」

そんな奥様を支えたのは堤さんの愛情。妊娠中も自分ができる範囲で家事を手伝い、出産に備えたそう。お互いを理解し、不妊治療を乗り越えた堤夫妻ですが、過去に一度だけ大喧嘩をしたことがあると言います。

「まだ結婚前だったのですが、それこそ別れるかもしれないほどの大きな喧嘩でした。付き合いも長く、お互いのことを知っているつもりだったのですが、それが甘えになっていたのかもしれません。腹を割って話すことでより深くお互いを知ることができ、そのおかげで結婚してからは喧嘩らしい喧嘩は一度もありません」

だからこそ、辛い不妊治療も夫婦で乗り越えることができたのですね。本当にうらやましいご夫婦です。

 

あらゆることに感謝 妻がいるから今の自分がある

夫婦円満の秘訣は「感謝」の気持ちをいつも忘れないこと 堤ご夫妻(大分県)

そんな堤さんの夢は、家族3人で大分の歴史・文化や伝統を体験すること。職人や農家の人たちと触れ合うことで、地域のすばらしさを知ってほしいと堤さんは語ります。

「お米や野菜など、丹精込めて作っている人がいるからおいしい食事が食べられる、地域の伝統を守ってきた人がいるから安心して暮らすことができる。そう言った感謝の気持ちを大切にしたいと思います。自分たちに特別な教育方針はありませんが、何事にも感謝をする気持ちを持ってほしいというのが、夫婦2人の願いです」

そんな感謝の気持ちは、常に奥様にも向けられているそうです。

「以前勤めていた別府観光協会で、思いを持って取り組んでいた担当業務(豊の国千年ロマン観光圏の業務)から異動になったことがあるんです。もちろん仕事は一生懸命取り組んだのですが、ジレンマも正直ありました。

その後、縁があって現在の豊の国千年ロマン観光圏にお誘いを受けたとき、妻は“きっとそうなると思ってた”と、転職をすんなり受け入れてくれました。自分のことを理解してくれていることに改めて感謝しましたね。

妻と出会ったから大分の魅力を知るきっかけになり、娘も生まれました。妻がいなかったら今の自分はなかったと思います。本当に感謝の言葉しかありません」。

今回お話をうかがったのはご主人だけでしたが、きっと奥様も同じように堤さんへの感謝の言葉を語られるはず。お互いを尊重し、感謝の気持ちを忘れない堤さんご夫妻の姿に、改めて夫婦のありかたを教えられたような気がします。

豊の国千年ロマン観光圏