転勤妻の暮らしって正直ツライ? それとも結構楽しい?
夫婦のお悩み解決コラム結婚相手が転勤族だったり、夫が転職して転勤族になった……単身赴任ではなく夫についていくことを選んだとき、「引っ越しが多くて大変そう」「新天地でうまくやっていけるかな?」など不安になることも多いですよね。
大変なことも多い転勤妻ですが、実は地元に留まったままでは味わえない楽しみもたくさんあるんです。転勤族の夫をもつ「転勤妻」ならではの苦労と楽しみについてご紹介します。
この記事でご紹介すること
1. 転勤妻ならではの悩みとは?
定期的に引越しを繰り返す転勤生活は向き・不向きが大きいもの。まずは、転勤族の夫と結婚した女性が抱えがちな悩みを見てみましょう。
引越しの苦労
いざ辞令が出ると、限られた時間の中で新居探し・荷造り・各種手続きを行わなければなりません。それまでの家と新居では間取り・窓の高さなどが違うことも多く、短いスパンで家具を買い換えなければならないことも……。
新天地に慣れる苦労
誰も知り合いがおらず土地勘もない場所で、まずは生活に必要なスーパー・病院や美容院などを探さなければなりません。ネットがあるのでお店探しそのものは簡単ですが、お店の使い勝手のよさや住民からの評判まではなかなかわかりませんね。
人脈作りの苦労
子どものいない専業主婦や引っ込み思案な人は新しい人脈づくりに苦労することも多いようです。気軽に話せる人がおらず、強い孤独感やストレスで心身のバランスをくずしてしまう人もいます。
仕事を続けにくい
いつ引越しするかわからない転勤妻は、1ヶ所で長く勤め続けることが難しくなります。そのため特別な資格・スキルがない限り採用面接でも落とされやすく、キャリアを形成しにくくなります。
育児・教育に関する悩み
転勤で実家・義実家から遠くなってしまうと、育児を助けてもらうことが難しくなります。さらに夫が育児に非協力的だったり仕事が忙しく協力できなかったりする場合は、ママ1人に育児+家事の負担が重くのしかかってきます。
子どもの教育に関する悩み
子どもが大きくなれば転園・転校が多くなり、そのたびに友達を作ったり授業についていったりするのも大変になります。子どもの年齢が上がるほど転勤についていくのが大変になるため、単身赴任を選ぶ家庭が多くなります。
マイホームに関する悩み
転勤族の場合、いつ・どこに家を買うかが計画しづらくなります。多くの転勤族は一生賃貸でいいと割り切る、単身赴任を機に(あるいは将来の単身赴任を見越して)家を買う、転勤がなくなる定年退職後に家を買う、家を買っておいて引っ越すときに他人に貸すなどさまざまな方法で乗り切っています。
2. 転勤妻におすすめの趣味・ストレス解消法
新しい仕事を始める
ひとつの職場に長く勤めにくい転勤妻でも、パート・アルバイトや派遣のように短期間の仕事なら十分選択の余地があります。家にこもりきりだとどうしてもストレスがたまりやすいので、状況が許すなら新しい仕事を探してみましょう。求人情報は地元のフリーペーパー・ネット・ハローワークなどで探せますし、どこでも通用する資格を取るのもおすすめ。
またパソコンやインターネットでできる在宅ワークなら、どこに引っ越しても続けられそうですね。チェーン系レストランのように全国展開している職場で経験を積めば新天地でも再就職しやすくなりますし、夫の転勤に合わせて新天地の支社に異動させてもらえる人も多いようです。
習い事・イベントに参加する
オフの時間を充実させたい人や趣味を極めたい人は、新しい習い事を始めてみましょう。また、地域のイベントやボランティアに参加するのも気分転換になります。地元紙やネットなどを探せば、いろいろな情報が見つかりますよ。お出かけついでに市役所・保健所・コミュニティセンターなどの掲示板チラシを見るのも有効です。
小さい子どもがいるなら、親子向け・ママ向けのイベントやサークルに参加するのもよいでしょう。
どこでもできる趣味を探す
DVD鑑賞・手芸・読書などのように、設備・道具さえあればいつでもどこでも楽しめる趣味はたくさんあります。
趣味を極めてハンドメイド品をネットオークションで売って利益を得たり、趣味関連の難しい資格を取ったりすれば、趣味が思わぬ実益につながるかもしれません。
3. 転勤族ならではのメリットに目を向けよう!
いろいろと苦労も多い転勤生活ですが、ネガティブなことばかりではありません。転勤をポジティブに捉えている転勤妻の中には、「転勤生活が楽しすぎて、1ヶ所にとどまるのが苦痛になった」という人もいるほどです。
全国各地のグルメ・イベントを楽しめる
土地が変われば、習慣や気候も変わります。それまでなじみのなかった食べ物の美味しさに感動したり、その土地ならではの行事やイベントを楽しんだりする機会も増えるでしょう。地元に帰省したときも面白い話のネタが増えそうですね。
全国に友人・知人ができる
転勤先での仕事・趣味や子どもを通じて人脈を広げやすくなります。離れるときは寂しくなってしまいますが、SNSなどを使えばずっとつながり続けることができます。友達づくりが得意な人の多くは、こうして日本全国に人脈を持っています。
同居のプレッシャーが少ない
実家・義実家からあまり干渉されたくない人や同居したくない人にとって、転勤族であることはむしろメリットかもしれません。長男の嫁であっても、転勤族なら同居のプレッシャーを受けることはあまりないでしょう。ただし、子どもの進学などを機に夫は単身赴任・妻と子どもは地元で同居というパターンもあるようです。
ご近所トラブルから逃げやすい
転勤族が多い地域だと、ご近所づきあいやママ友づきあいもわりあいさっぱりしていることが多いです。万が一トラブルに巻き込まれても、自分か相手が引っ越すまでの辛抱だと思えばまだ我慢しやすいでしょう。
家族の絆が強まりやすい
特に引っ越してすぐの時期は、知らない土地で頼れるのは家族だけという状況になります。その分家族の大切さを実感でき、絆が強まりやすくなるでしょう。
転勤妻としての生活には悩みや苦労もたくさんあります。しかし、一度きりの人生ですからネガティブになってばかりではもったいない! いろいろな土地での生活を経験することで視野が広がりやすくなり、また家族の絆も強まりやすくなります。転勤生活をできるだけポジティブに捉えて、その土地ならではの楽しみを満喫したいですね。