まるで別人? 妊娠中の妻のイライラと上手に付き合う方法

夫婦のお悩み解決コラム

仕事から疲れて帰ってくると、妊娠中のイライラした妻が待っている……。なんでそんなにイライラしているのか、なにが気に食わないのかと悩んだ経験はありませんか? 実は、奥さんもそのイライラを上手にコントロールできなくて悩んでいるんです。

妊娠中の妻がイライラしてしまう原因と、そんな妻と上手に付き合っていく方法をご紹介します。

 

1. 妊娠中の妻がイライラする原因とは?

おおまかに以下4つの原因が考えられます。

1. ホルモンバランスの変化

生理前の妻が、情緒不安定でイライラしていたことはありませんか? それはホルモンバランスの変化によるものなんです。

妊娠中はそれ以上に女性ホルモンが大きく変化し、脳がストレスに耐える抵抗力を低下させるそうです。その結果、脳がストレスを処理しきれなくなり機能不全を起こしてしまうことで、ものごとを悪くとらえる傾向になるのだとか。

2. 環境の変化

妊娠するといろいろな状況が変わります。つわり・便秘・不眠など日常生活に支障をきたすものや食事制限・禁酒・激しいスポーツの制限など、楽しみを奪うようなものもあります。

妊娠により気をつかわれることで職場・友人関係も変化していきます。まだ環境の変化のない夫に対してイライラしてしまいがちに。

3.  妊娠に対する夫婦の温度差

妻はおなかに赤ちゃんがいるので、妊娠中から「親」という意識を持つことができますが、夫はそうはいきませんよね。赤ちゃんの存在を、エコーや妻のおなかのふくらみからでしか確かめられません。

「親」としての自覚がまだできにくい夫に対して、自分との温度差の不満がイライラの原因になることもあります。

4. 妊娠と出産・子育てへの不安

妊娠中は薬も飲めないので、かなりデリケート。さらにちょっとつまずいてしまったり、少しだけカフェインの入ったものを飲んでしまったりすると「おなかの赤ちゃんになにかあったらどうしよう!」と神経質になります。

それが妊娠期間だけで終わるならまだしも、これから出産と育児が待っているかと思うと……。そんな不安がストレスになり、イライラの原因につながります。

 

2. 妻は本当はどう思っているのか

イライラしているときは、夫からどんなに素敵な言葉やプレゼントをもらってもイライラが和らぐことはありません。むしろ「ほっといて!」と言ってしまうことも。

イライラの波が去ったあとに「さっきは夫に八つ当たりをしていまった。嫌われたらどうしよう」と自己嫌悪におちいり、泣いてしまいます。まさに情緒不安定な状態ですね。

イライラはどのくらい続く?

ホルモンバランスの変化によるイライラは、安定期になると落ち着くといわれています。胎盤ができあがると、女性ホルモンも落ち着いてくるのだとか。感情のコントロールもうまくできるようになります。

どんなに穏やかな妻でも妊娠初期のイライラは制御できないので、上手に付き合っていきましょう。

 

3. 夫としてのマインドセットとは

妻のイライラはホルモンの影響で仕方ないこと

イライラの一番の原因はホルモンの変化。妻の本心ではないことをわかっておけば、妻からの理不尽な八つ当たりを受けとめられるのではないでしょうか。

ただし、仕方ないことで終わらせない

「ホルモンの変化によるものだから仕方ない」で妻を放置をしてしまうと、イライラの原因が他にあったときに気づけなくなってしまいます。

イライラが落ち着いたときにでも、一緒にカフェインレスの温かい飲み物を飲みながら、リラックスする時間をつくりましょう。妻も「イライラした私に優しくしてくれて、なんていい夫なんだろう」と安心でき、イライラした理由を語ってくれるかもしれません。

妻とおなかの赤ちゃんを第一に

夫だって毎日働いて頑張っています。妻もそれをわかっていますが、どうしても「妊娠していないから自由に行動できていいな」と思ってしまいがち。

妻がいろいろなことを制限されている中、夫は毎晩飲みに行ったりスポーツを楽しんだりしていては、夫を尊敬する気持ちよりもイライラが勝ってしまいます。妻と赤ちゃんのことを念頭に置いた行動をこころがけましょう。

 

4. 夫がしてあげたほうがいいこと、言ってはいけないこと

夫がしてあげたほうがいいこと

  • イライラを発散させる
    イライラしているときは何をしてもイライラ、だけど冷静になったときに反省して夫が恋しくなる。そんな妻のイライラを消すことはできなくても、一緒に発散することはできます。夫も、日ごろ妻にぶつけられるイライラによるストレスを発散させましょう。

    一緒にDVDなどを見てはいかがでしょうか。泣ける映画、笑える映画などがいいですね。家族愛にあふれたものもおすすめ。映画は感情を発散させるのにもってこいです。なるべく妻の機嫌がいいときに誘いましょう。

  • 妊娠、出産、育児について関心を持つ
    日ごろから妻の様子を気にかけたり、育児書を読むなどして知識を身につけておきましょう。予備知識があれば妻との会話がスムーズにいきます。
  • 先回りして家事を手伝う
    妻がまだイライラしていないときに、「できることある?」と聞いて、家事を手伝いましょう。妻がイライラしているときに手伝うと「ここがだめ!」「できてない!」という八つ当たりを受けることがあるので、手伝うタイミングが大切です。

夫が言ってはいけないこと

  • 「イライラは赤ちゃんに悪いよ」
    妻もイライラしたくてしているわけではないので、赤ちゃんを引き合いに出して責めるのはよくありません。さらに、「赤ちゃんに影響する」という意味の言葉は不安な気持ちを加速させてしまうので、絶対に言ってはいけません。
  • 「昔の〇〇ちゃんのほうがよかった」
    妊娠中の妻は別人のようなので、つい言ってしまいがち。情緒不安定な状態なので、存在を全否定された気分になります。「今の妻は別人」だと思うのはかまいませんが、本人に直接言うのはやめておきましょう。

 

妊娠中は夫にとっても大変なとき。だけど妻も、おなかの赤ちゃんを育てるためにいろいろなことが変化して必死なんです。どうか妻のイライラを、広い心で受けとめてくださいね。

妻のストレスはおなかの赤ちゃんにもよくないので、適度に発散させるようにしましょう。

そして夫もストレスをためこみすぎると体にもよくありませんし、いつか妻に対してNGなことを言ってしまいます。「妻がイライラしているのは仕方なのないこと」だと認識して、夫である自分を責めないようにしてくださいね。

大変な時期を夫婦で乗り切って、おなかの赤ちゃんに会える日を楽しみにしましょう。

参考:厚生労働省eヘルスネット「妊娠・出産に伴ううつ病の症状と治療」

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