夫の出産準備とは? やっておくことと持っていくもの
夫婦のお悩み解決コラム立ち会い出産を決めたなら、夫にも出産準備が必要です。頑張る妻を支えるためにも、愛するわが子に出会うためにも、準備は念入りにしておきたいですよね。出産までにすべきことと持っていくもの、立ち会い時の心構えについてお話します。
この記事でご紹介すること
1. 立ち会い出産を決めたときにすること
上司や同僚に伝える
普通分娩の出産予定日はあくまでも予定日なので、実際はいつ産まれるかわかりませんよね。初産は陣痛開始から出産まで12時間以上かかることが多いと言われています。
会社には出産予定日と立ち会い出産を希望していることを伝え、スケジュールの調整をしておきましょう。早退した後どうするのか、出産後も数日有休を使うのかなど、なるべく詳しく意向を伝えるのがベスト。
病院の方針や出産の流れをチェック
病院の方針はそれぞれなので、守らないといけないことや注意事項を確認しておきましょう。
立ち会い出産希望の場合、両親学級の受講が必須だったり、立ち会い時の心構えなどの書かれた資料を渡されることが多いです。積極的に参加や勉強をし、出産の流れをよく覚えておくと立ち会い時の声かけがうまくいきます。
妻と一緒に呼吸法やマッサージの練習
陣痛が始まったら、母体に酸素を送るために呼吸法を使います。助産師さんの指示に従って出産のプロセスにあった呼吸をするのですが、しっかり練習しておけばスムーズに妻をサポートできます。
妻も夫の安定感のある姿に安心でき、心身ともにリラックスして呼吸に集中できるでしょう。陣痛の痛みを和らげるためのマッサージも、練習しておけばいざというときに大きな助けになります。
2. 出産予定日が近づいたときにすること
入院準備品の確認
入院準備品の各名称と、何がどこに入っているか、どういうときに使うものなのかを妻と共有しておきましょう。特に出産後は疲れや後陣痛の痛みで動くことができないので、「〇〇を取って」と言われたとき、すぐに対応できるようにしておくと良いですね。
とくに印鑑、健康保険証、母子健康手帳、診察券といった貴重品は使う場面が多いもの。取り出しやすいようにまとめておくと便利です。
車やタクシーの手配の確認
夫がいるとき、いないときなどいろいろな事態を想定して、車やタクシーの手配を決めておくと安心。車で病院へ行くルートや、深夜・早朝・休診時の対応などあらかじめ病院に確認しておきましょう。
タクシーを使うときは、『陣痛タクシー』というものがあります。登録をしておけば24時間365日対応してくれるそうです。車内には防水シートを完備していて、ドライバーのかたは陣痛時の送迎講習を受けているのだとか。
いざというときに慌てないために妻とよく話し合って、情報を共有しておきましょう。
カメラなどの充電
データ整理や充電をしっかりとしておきましょう。どんな写真を撮ってほしいか、あらかじめ妻に聞いておくといいかも。
連絡先一覧表を作成しておく
紙でもスマホのメモでもいいので、病院・タクシー会社・会社・実家などの連絡先を書いておきましょう。夫と妻、それぞれ同じものを持っていると何かあったときも安心です。
いつでも連絡を受けられるようにしておく
予定日が近づいたら飲み会や飲酒は避け、連絡が来たらすぐに動けるようにしましょう。妻に1日のスケジュールを伝えて、どうしても連絡を受けることのできない時間帯があれば、そのときにどうするかを話し合って。出産するまで毎日続けましょう。
3. 立ち会いの日にすること
立ち会いに持っていくもの
- 妻の飲み物(キャップ付きストローもあるといい)
- 軽食(おにぎりなど)
- カメラ、ビデオカメラ
- 汗拭きタオル
- うちわ
- 清潔なテニスボール(使用する場合、病院に確認を)
「飲み物を買っている間に産まれた!」とならないように、妻の飲み物は多めに用意しておくと安心です。
立ち会い時にできること
緊張すると筋肉が収縮し、陣痛が強くなると言われています。なるべくリラックスできるように、そばで体をさするなどしながら応援してください。基本的にはお医者さんや助産師さんの指示に従って、以下のような妻のサポートに徹しましょう。
- 痛いところをマッサージ、指圧する
- 汗を拭いたり、うちわで風を送る
- 呼吸法をリードする
- 楽な姿勢ができるように支える
- 飲み物を飲ませる
- 手を握り、励ます
出産立ち会いの心構え
出産は命がけです。妻は想像を絶する痛みに耐えながら、赤ちゃんを産むことに精一杯。夫を気にかける余裕がないので、よかれと思ってしたことも「やめて!」と拒否されることもあります。そういうときは言い返さず、すぐにやめてあげてくださいね。
また、大声で叫んだり暴れることもあります。いきむときに排せつ物を出すことも……。そんなときはからかったり不安になったりしないで、どーんと構えていてください。
妻にとっては、夫がそばにいてくれるだけで心強いもの。長い出産を耐えることができるのは夫の応援があってこそですから。
愛するわが子の誕生の瞬間は、夫婦にとってかけがえのない思い出。出産時の夫の姿や出来事を妻はずっと覚えています。その日を無事に迎えるためにも、出産準備の確認と、出産についての勉強をしっかりとしておきましょう。
いざ立ち会い出産となったときには妻を全面的にサポートし、なにがあっても動じないようどっしり構えてくださいね。