学資保険とは? メリットとデメリットを比較!

夫婦のお悩み解決コラム

子どもにはできればいい将来を歩んでほしい……。きっと、親なら誰もが願うことですよね。そのために欠かせないものが「教育資金」。それを効率的に積み立てる方法のひとつに「学資保険」というものがあります。お子さんが産まれたかたは、よく目や耳にする機会も多いのではないでしょうか。

そもそも学資保険とはなんなのか。メリットやデメリットはどんなものがあるのか。学資保険に向いているのはどんな人なのか。そんな「学資保険」について基本的なことをご紹介します。

 

1. 学資保険とは

学資保険について

簡単にいうと、子どもの「教育資金の確保」を目的とした保険商品のことです。毎月決まった額の保険料を支払い続け、満期になったときに「満期保険金」が受け取れます。学資保険のプランによっては、支払った金額より受取金額が高くなる場合や、受取金額が低くなる場合(元本割れ)があります。

「貯蓄型」か「保障型」か

学資保険にもこの2種類があります。「貯蓄型」はその名の通り貯蓄をメインにしているので、返戻率が高いのが特徴です。「保障型」については、契約者(親など)や子どもに万が一のことがあったときに、育英年金や死亡保障が受けられる「特約」がついています。そのぶん保険料が上乗せされるので、元本割れすることもあります。

いつから加入できるの?

子どもが0歳から加入できますが、妊娠中(出産予定日の140日前)から加入できる商品もあります。「学資保険は早くから加入したほうが良い」と聞いたことはありませんか? その理由は以下になります。

  • 子どもの年齢と契約者(親など)の年齢が若いほど、保険料が安くなり返戻率が高くなる
  • 加入時期が早いほうが月々の負担が少なくなる
  • 商品によっては、加入する子どもの年齢に制限がある
  • 早くから不測の事態に備えられる

「不測の事態」というのは、あまり考えたくないことですが、契約者(親など)が亡くなったとき。それ以降に支払う保険料が免除されます。契約した時点でその保障が受けられるので、早くから加入しておくとその分備えも早くできます。

満期時期は?

保険会社や商品によっても異なりますが、学資保険は「教育資金の確保」を目的にしているので、一番まとまったお金が必要になる「大学進学」を満期にしている商品がほとんどです。

また、幼稚園から高校までの入園・入学のタイミングで「お祝い金」という名目で、満額から前払いしてお金が支給されるタイプのものもあります。小分けで支給されるので助かりますが、大学進学の際にもらえる満期の保険金が少なくなります。また商品によっては返戻率が下がることが多いそうです。

保険会社や商品によって満期や特徴はさまざま。ご家庭で考えているお子さんの教育プランで「いつ教育資金が必要になるか」によって、満期時期を考える必要があります。

 

2. 学資保険のメリットとデメリット

学資保険のほかにも、教育資金を確保する方法はたくさんあります。そんな身近な資産積立方法と比較して、メリットデメリットを紹介します。

学資保険のメリット

  • 万が一の場合の措置がある
    学資保険は、契約者(親など)が保険の期間中に「死亡または所定の高度障害状態」に該当した場合、その後の保険金の支払いが免除されます。さらに、予定通りの「お祝い金」や「満期保険金」を受け取ることができます。親に万が一のことがあっても子どもの教育資金を確保することができるのが、学資保険の大きな特徴です。
  • 定期預金よりも利率が良い
    学資保険を選ぶうえで、「返戻率」を重視するかたが多いと思います。返戻率とは、「支払った保険料の総額」に対して「受け取るお祝い金と満期保険金の総額」の割合を表しています。子どもの年齢や払い込み期間にもよりますが、貯蓄型の学資保険はこの「返戻率」が100%を超えるプランが多く、銀行に預けているより高い利率が期待できそうです。
  • 税金面でも良いことがある
    定期預金などにはない税金面の優遇があります。学資保険は生命保険に分類されるので、支払った保険料は「生命保険料控除」の対象となります。年末調整時に申告できます。また、「支払った保険料」と「受け取った給付金」の額の差が、50万円未満なら税金がかかりません(ただし、受取人を子どもにしている場合は贈与税がかかることも)。

学資保険のデメリット

  • 急な出費に対応できない
    急にまとまったお金が必要になった場合、普通預金だと自分のお金を自由に使うことができますよね。定期預金の場合も、途中解約をすると利子の利率は下がりますが、元本と利子つきで受け取ることができます。しかし、学資保険は返戻率の高い商品でも、途中解約をすると元本割れの可能性があります。さらに、解約の申請をしてから「解約返戻金」を受け取るまで手続きなどの時間がかかります。
  • 長期的に資金が拘束される
    学資保険は契約したときの金利で固定されます。例えば0歳で加入し18歳で満期になる場合、18年間は一定の金利となります。現在低金利が続いていますが、これからインフレになり金利が上昇した場合、定期預金のほうが得をする可能性もあります。前述のとおり途中解約には元本割れのリスクがあるので、将来「より良い商品」が出た際に、乗り換えするのも難しくなります。加入の際には長期的なことも視野に入れて見ていく必要があります。
  • 保険会社が破綻する可能性
    銀行が破綻した場合には、預金者一人当たり元本1,000万円とその利息等までは保護されます。一方で、学資保険を契約している生命保険会社が破綻した場合は、「生命保険契約者保護機構」によって「責任準備金の9割まで」保護されます。先ほどの「インフレになった場合」もそうですが、イレギュラーな事態のリスクは、金融機関のほうが低いといえるでしょう。

 

3. どんな人に向いているの?

学資保険とは? メリットとデメリットを比較!

学資保険を積み立てたほうがいい人

  • 教育資金を確実に貯蓄したい人
  • 計画的な貯蓄が苦手な人

何度も言うようですが、学資保険は契約者(親など)に万が一のことがあったときでも、教育資金を確保することができます。さらに、途中解約による元本割れのリスクがあるので、よほどのことがない限りは途中で解約をしないよう努力しますよね。

学資保険は「保険」の一種なので、不測の事態にも備えることができ、強制的にでも「教育資金」を確保したいかたにはおすすめでしょう。

学資保険を積み立てないほうがいい人

  • 資産運用の得意な人
  • 将来の教育資金を準備している(できる)人

学資保険は長期的に資金が拘束され、インフレに対応できません。株式投資や投資信託などの定期積み立てなどのほうが、知識は必要ですが貯蓄性は高いでしょう。

そういうことが得意なかたや、すでに教育資金の準備ができているかたには、学資保険は必要ないのかもしれません。

学資保険とは、子どもの教育資金を積み立てていくための手段のひとつ。加入については、各家庭の状況によってさまざまだと思います。長期的な保険になるので、メリットやデメリットを知った上で、夫婦でよく話し合うことが重要です。

そして、加入を決めた場合は早めに契約することをおすすめします。返戻率や月々の保険料はお子さんの年齢によって左右されます。検討には時間がかかると思うので、妊娠中から保険会社等へ相談するといいでしょう。

学資保険は必ず加入しなければいけないものではないので、ご自分に合った方法での教育資金の確保を目指してくださいね。

出典:
アフラック「アフラックの夢みるこどもの学資保険」
ソニー生命「学資金準備スクエア」
かんぽ生命「学資保険 はじめのかんぽ」

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