理想はどの夫婦? ジブリ映画に出てくる夫婦をまとめてみた!

夫婦のお悩み解決コラム

ジブリは主人公が「少年」「少女」の物語が多いのですが、その主人公を支えているのが両親になります。あまりスポットの当たることない主人公の両親や脇役の「夫婦の関係」についてまとめてみました。

ネタバレを含むので、未視聴のかたはご注意ください。

 

1. となりのトトロ

映画の概要

1988年公開。田舎の古い家に引っ越した12歳のサツキと4歳のメイが、トトロという不思議な生き物に出会って、いろいろな交流や冒険をする心温まるお話です。

夫婦のプロフィール

お父さん

  • 草壁 タツオ(32
  • 考古学者で、大学の非常勤講師や翻訳などの仕事をしている

お母さん

  • 草壁 ヤスコ
  • 体が弱く、入院している。もう少しで退院できる

お母さんの年齢は不詳ですが、お父さんが20歳のときにサツキが生まれたということになります。時代が昭和30年代だということもありますが、若くして結婚した夫婦だということがわかりますね。

考察

この物語は、草壁一家の引っ越しから始まります。退院後のお母さんが、空気のいい田舎で暮らすためでしょう。

作中でお父さんが古い家を選んだ理由を語るのですが、「お母さんも、きっと好きになると思ってね」というセリフがあります。ここからすでに、夫婦のきずなを感じますよね。お母さんが登場するシーンは少ないのですが、優しそうな雰囲気が印象的です。

お父さんは大学の非常勤講師をしながら、自宅では翻訳などの仕事をするなど忙しい様子。家事に育児にと、失敗もしながら奮闘しています。愛妻家でもありイクメンでもありますが、「お化け屋敷に住むのが夢だった」というセリフや、トトロなどの不思議な生き物を信じてくれることなど、子ども心を忘れない一面も。

おっちょこちょいだけど家族を支える父と、穏やかで優しそうな母。しっかりものの姉と、好奇心旺盛で活発な妹。まさに理想的な家庭ですね。お母さんの退院後の幸せそうな家族の姿が目に浮かびます。

 

2.  魔女の宅急便

映画の概要

1989年公開。13歳の魔女のキキが都会へ行き、空飛ぶ魔法を活かして「魔女の宅急便」を開業します。そこでいろいろな人々との出会いや経験を通じて、成長していく物語です。

夫婦のプロフィール

フクオさん(30

  • パン職人
  • 寡黙であり、作中ではほとんど喋らない
  • キキのためにリース型のパンで宅急便の看板を作ってくれるなど優しい
  • 華麗なパン作りを披露しドヤ顔をするなど、お茶目で可愛い一面も

オソノさん(26

  • パン屋のおかみさん
  • キキを気に入って、パン屋の屋根裏部屋に住まわせるなど親切
  • 作中では妊娠している

考察

ジブリの中でも人気の夫婦。特にフクオさんの、無口なのにお茶目な仕草をするギャップに惹かれたかたも多いのではないでしょうか。オソノさんも妊娠中なのにパン屋でキビキビ働いたり、キキの居候を簡単に決断したり、キキが病気のときに気にかけてくれるなど、強くてたくましく人情のある女性。

夫が無口なぶん妻がにぎやかなので、よくバランスのとれた夫婦ですね。赤ちゃんが生まれてからも、きっと笑顔の絶えない家庭になることでしょう。ネット上でも「2人の子どもに生まれたい」という声が多くありました。

 

3. 耳をすませば

映画の概要

1995年公開。読書好きな中学3年生の月島雫が、同級生の天沢聖司と出会い、将来の夢・友情・恋で葛藤する、甘酸っぱい青春の物語。

夫婦のプロフィール

お父さん

  • 月島 靖也(45
  • 郷土史家。図書館の司書として働いている

お母さん

  • 月島 朝子(43
  • 家事をしながら大学院に通っている

考察

この夫婦の特徴的なところは、「子どもに口を出さない」ところです。それはけして無関心だからではなくて、自分の子どもを「ひとりの人間」として、その成長を見守っているから。

高校受験が控えた大切な時期に「物語を作ること」にうちこむ娘を、最終的に応援するなんて、なかなかできることではありませんよね。

「人と違う生きかたは、それなりにしんどいぞ。何が起きても誰のせいにもできないからね」というお父さんの名言は、夢へ向かって努力する娘の気持ちを汲みながらも、その覚悟の重さを諭しています。普段は目立たないお父さんですが、一家の大黒柱としての凄みがあります。

 

4. 千と千尋の神隠し

映画の概要

2001年公開。10歳の千尋と両親が、引っ越し先へ向かう途中で異世界に迷い込み、両親は豚に変えられてしまいます。そんな2人を救うべく、千尋が異世界で奮闘する物語。

夫婦のプロフィール

お父さん

  • 荻野 明夫
  • 体育会系で、道に迷っても面白がって進み続ける
  • 飲食店にあった食事に勝手に手をつけるなど、非常識

お母さん

  • 荻野 悠子
  • 夫には甘える一方、恐がってくっつく娘を邪険にする

考察

あまり夫婦でのシーンが少ないのですが、夫婦仲は良さそう。お父さんは猪突猛進なところがあり、おおらかな印象です。お母さんは子どもに対して少し「冷たい」イメージ。

夫婦が見知らぬ道をずんずん進む中、娘の千尋があとから追いかけていったり、千尋の警告を無視して勝手に食事を食べて豚になったり。冒頭だけでも、娘のことをあまり気にかけていない様子が気になりました。

娘に自立を促しているのかはわかりませんが、『耳をすませば』の夫婦とは違った放任の仕方だと思いました。

 

5. 崖の上のポニョ

映画の概要

2008年公開。家出をした魚の女の子のポニョを、5歳の宗介が助けたことで仲良しに。「人間になりたいポニョ」と「人間の宗介」の壮大な愛と約束の物語です。

夫婦のプロフィール

お父さん

  • 耕一(30
  • 内航貨物船の船長で、家を留守にすることが多い
  • 家族を愛している

お母さん

  • リサ(25
  • デイケアサービスセンターで働いている
  • パワフルで無鉄砲

考察

リサはお母さんというより、少女という面が目立ちます。夫が帰ってこれなくなったら不貞寝したり、モールス信号で夫に「バカ」と罵倒したりとパワフル。夫婦といってもあまり会えないためか、まだ恋人同士や新婚当初のようにラブラブです。

息子の宗介は両親のことを「リサ」「コーイチ」と名前で呼びます。最近よく見られる「フレンドリーな家族」ですね。夕食がインスタントラーメンだったり、車の運転が荒かったりとおおらかな母を見て育ったためか、宗介は5歳にしてはかなりしっかりしています。

 

6. 借りぐらしのアリエッティ

映画の概要

2010年公開。14歳の小さな少女アリエッティは「人間に見られてはいけない」というおきてを守りながら、屋敷の床下で両親と「借りぐらし」をして生活。そんなある日、人間の男の子に見つかってしまいます。

夫婦のプロフィール

お父さん

  • ポッド(61
  • 家族を支えるため「借り」をしている
  • 寡黙だが、物知りで判断力がある

お母さん

  • ホミリー(52
  • 家事を切り盛りしている
  • 落ち着きがなく、表情や身振り手振りが大げさ

考察

お母さんは神経質で騒がしいですが、お父さんは寡黙で威厳があります。「魔女の宅急便」で紹介した夫婦とは違って、寡黙なお父さんが一家を支えています。

歳の差がある夫婦ですが、心配性なお母さんをお父さんがしっかりフォローしていて理想の夫婦像とも言えるのではないでしょうか。

作中でお母さんが使っている小さな家具は、すべてお父さんの手作りとのこと。限られた資源の中での「借りぐらし」で、滅びゆく種族として生きながらも「よりよい生活」を追い求めている夫婦です。アリエッティの失敗で住処を追われていても、責めることなく夫婦で微笑む姿が、家族の信頼関係を表していますね。

 

7.  風立ちぬ

映画の概要

2013年公開。実在の人物、堀越二郎をモデルにして、彼の半生を完全に創作した映画です。

夫婦のプロフィール(結婚時)

お父さん

  • 堀越 二郎
  • ミツビシに入社し、数々の戦闘機を設計する
  • 真面目で誠実だが、時間や予定にルーズなところがある
  • 頭の中は常に飛行機のことでいっぱい

お母さん

  • 里見 菜穂子
  • 初恋の相手が二郎
  • 明るく純真で、芯が強い
  • 結核に苦しみながらも、仕事に励む二郎を支える

考察

菜穂子は結核を患っていたため、夫婦で過ごした時間が非常に短いです。2人の結婚生活には、選択肢がいくつかありました。二郎が夢を諦め、菜穂子の看病をすること。菜穂子は治療に専念し、サナトリウムで生き永らえること。

しかし、2人はそのどちらも選択せず、最も険しい「夫婦で一緒に生きる」ことを選択しました。二郎は仕事を持ち帰って、寝ている菜穂子と手をつないで作業します。菜穂子は日々悪化する体調を隠しながら、二郎の夢を応援。

「きれいな姿だけを見せたい」ということで、菜穂子は置手紙を残してまたサナトリウムへと帰っていきます。

賛否両論ある夫婦の形ですが、夢も愛も諦めず、かけがえのない時間を「一緒に生きた」夫婦でした。

 

8. 思い出のマーニー

映画の概要

2014年公開。12歳の杏奈は、両親と祖父母がおらず、里親である佐々木頼子に育てられていました。杏奈のぜん息の療養のため、頼子の親戚である大岩夫妻の住む海沿いの村へ、夏休みの間お世話になることに。

夫婦のプロフィール

お父さん

  • 大岩 清正
  • 木工職人で怖い話が好き
  • なんでも笑い飛ばす

お母さん

  • 大岩 セツ
  • 朗らかでおおらか
  • お節介なところもある

考察

血のつながりのない杏奈がお世話になる家の夫婦。杏奈の激しい言動にも嫌な顔しない、おおらかで包容力のある夫婦です。夫の清正さんは「十一」というあまり口数の少ない老人のことを「いいヤツなんだよ」と評するなど、裏表のない人柄ですね。

この夫婦の魅力的なところは「リアル」なところではないでしょうか。悪態をつくことはあっても仲の良い夫婦で、癒されるような安心感がありますよね。

ネットでも「親戚の夫婦にソックリ!」「この夫婦の家に住みたい」という声を多く見かけました。将来はこうありたい「夫婦の形」ではないでしょうか。

 

いかがでしたか? 理想的な夫婦や、自分たちに似ている夫婦はいましたか?

憧れる夫婦だったり、どこかにいそうなリアルな夫婦だったり、ちょっと反面教師になる夫婦だったり……。作品ごとにさまざまな夫婦がいて、どれも物語を彩る魅力的なキャラクターですよね。

時代や世界観によっても異なりますが、仲良しでお互いを支え合う夫婦の姿は、どの作品でも勇気づけられます。そういった目線で物語を楽しむと、また違ったふうにジブリ作品を楽しめるかもしれません。

この記事をSNSでシェア