子どもがひとりでお泊まりできるのはいつから? 判断のポイント
夫婦のお悩み解決コラム実家や義理の実家に行ったとき、「泊まったら?」と誘われることや、「泊まりたい!」と子どもが言うことはありませんか? 出産を控えていて、入院の間に子どもをひとりで泊まらせたいなどの事情がある場合も。
そんなときに悩むのが、「うちの子はひとりでお泊まりできるかな?」ということ。
今回は、お泊りできるかどうかの「判断基準」についてまとめてみました。ただし、子どもの性格や実家・義実家との関係性によっても変わるので、「これが絶対だ!」というものではありません。参考程度にしていただけると幸いです。
この記事でご紹介すること
1. 子どものお泊まり、何を基準に判断する?
子どもの食事がミルクや離乳食の場合は、お泊まり先に説明するのも大変ですし、用意させるのも負担がかかります。大人と同じものを食べられるかは判断ポイントのひとつでしょう。
インターネットでは、「子どもが2~3歳のとき、ひとりでお泊まりさせた」という意見を多く見かけました。ちょうど自分のことがひとりでできたり、おしゃべりができるようになる頃ですね。
ただし年齢によってできることは個人差がありますし、性格も違うので一概には言えません。いったい何を基準にしたらいいのか、考えてみました。
どこに泊まらせるか
まずは宿泊場所を確保してから判断する必要があります。預け先である実家や義理の実家が、子どもをひとりで泊めさせることに理解があるか考えましょう。
もしも泊めたい先がマンションなど集合住宅の場合、子どもの泣き声や騒ぎ声などで近隣の住民に迷惑をかける恐れがあるので、そちらもよく確認してくださいね。
また、家からそこまでどのくらいの距離があるかを調べましょう。お子さんがまだ小さかったり、両親がいないことに慣れていない場合、夜泣きが止まらなくなってお迎え要請がくるかもしれません。すぐにお迎えできる距離かを考えましょう。
お泊まり先の子育ての考えかたが自分とマッチしているか
子どもを「泊める」ということはその間、自分の子どもの様子を自分で見られないということです。
子どもが危ないことをしていても笑って見ているだけ・大量に甘いものを食べさせるなど、普段の様子から「やめてほしい」と思うようなことを頻繁にするところへお泊まりさせるのは不安。子どもが小さければなおさらですよね。
なにかあってからでは遅いし、お泊まりをお願いしている身だからこそ「ああしてほしい・こうしてほしい」というお願いはしにくいもの。お泊まり先の人たちのことを信頼できるか、任せて安心かなども確認しておきましょう。
子どもが自分の考えをちゃんと伝えられるか
まだ上手に話せなくてもかまいませんが、お子さんが思っていることがお泊まり先の人たちに伝わるかどうかはかなり重要です。
「いや」「だめ」「〇〇が痛い」「さみしい」「たのしい」「すき」など簡単なことでもいいので子どもがそれを伝えられるか、また相手側がちゃんと理解できるか、お互いが意思疎通できるかどうかがポイントです。
子どもに「泊まりたい」という意思があるか
「ママとパパはいないけど、ばあばの家でねんねできる?」など、お子さんが理解できるように質問してみましょう。
無理強いはよくないので、「できない」と言ったらお泊まりは諦めるほうがいいかも。「できる」もしくは「泊まりたい」という意思を確認できたらOKです。
2. ひとりでお泊まりさせるときの注意点
子どもをひとりでお泊まりさせる際に、気をつけなければいけないことがあります。親が注意しておくこと、泊まらせる先(実家など)に伝えておくこと、子どもに伝えておくことの3つのポイントで注意点をまとめました。
親が注意しておくこと
- 子どもの体調は万全か
- お泊まりセットをわかりやすく準備する
- 必要なものの確認
- 泊まらせた夜はお酒などのアルコール類は飲まない
- 手土産を持っていく
子どもの体調に心配がある場合、お泊まりを中止にするか、どんなことにも対応できるよう準備を整えておくと安心。お子さんが「帰りたい」と泣いたり、熱が出たりすることもあります。いつでもお迎えに行けるようにアルコール類は控えて、常に連絡の取れる状態にしておきましょう。
お泊まりセットは何がどこにあるのかが一目瞭然になるよう整頓してくださいね。また、お泊まり先に子ども布団や食器がない場合があるので、何が必要か相手側に確認することも忘れずに。
預けるときは手土産を。老若男女問わず楽しく食べられるようなお菓子やジュース類が良いですね。
泊まらせる先(実家など)に伝えておくこと
- 食べ物のアレルギーや好き嫌い
- 子どもについて気になること
- 眠いときのしぐさや泣いたときの対処法
- 「なにかあれば連絡してください」
重要なことが多いため紙に書いて渡しましょう。また、「困ったことがあれば気軽に連絡してください」と伝えておくことで、泊まらせる先のかたも安心して預かることができますよ。
子どもに伝えておくこと
- ちゃんとあいさつしようね
- おうちのものは勝手に触っちゃだめだよ
- 約束できるならお泊まりしよう
- おうちで待ってるからね
基本的なマナーは、わかりやすく伝えておきましょう。いくつかの約束をして、守れるならお泊まりできるなどの教えかたで。そして「おうちで待っているからね」と伝えることで、いつでも家に帰れるという安心感を与えることができます。
また、書店や通販サイトにて「主人公がひとりでお泊まりする絵本」もいくつか販売されています。お泊まり前にはそれを読み聞かせてみるのもいいかもしれませんね。
ひとりでお泊まりさせるには、子どもが泊まりたいと思っているかがポイント。さらに、泊まらせる先との信頼関係や、子どもが相手方にどれだけ慣れているかも重要です。ある程度お互いのことを知っていれば、お泊まりをさせるのもスムーズにいくのではないでしょうか。
子どもにお泊まりさせるのは不安かもしれませんが、お子さんが成長できるチャンスでもあります。「ひとりでお泊まりできた!」ということが自信につながり、また自分の家との生活スタイルの違いなども知ることができますよ。