幼稚園児にお小遣いは必要? 子どものお小遣い事情について

子どもが幼稚園に通うようになり、物事を理解し始めると「そろそろお小遣いを渡すべきだろうか」と悩みませんか? お金の管理はできるようになってほしいですが、小さいうちからお小遣いをあげることで金銭感覚が狂わないか心配にもなりますよね。

一般的にお小遣いは何歳からあげているのか、また子どものお小遣いの平均金額はいくらなのか、調査をもとにまとめてみました。金銭感覚を育てるお金の渡しかたについてもご紹介します。

 

1. お小遣い平均はいくら?

小学校入学以前から高校生まで、子どもがいる世帯ごとのお小遣いの月平均は下図のとおりです。

幼稚園児にお小遣いは必要? 子どものお小遣い事情について

出典:知るぽると 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 平成28年調査結果」をもとにグラフを作成

小学校入学以前の子どものお小遣い平均金額が、なんと2,000円代と中学生に匹敵するほどの金額。世帯主の年齢別に内訳を見ると、20歳代および40歳代の場合は500円以下、30歳代および50歳代の場合は3,000円代と、年齢によってかなり開きがあります。

小学生はおおよそ1,000円前後、中学生になると1,000円アップで約2,000円以上となっています。

高校生になるとさらに3,000円アップで5,000円以上。高校生になると友人との付き合いやファッションに気をつかったりなど、学校内外で出費がかかることが多くなるため、お小遣いの額が増えていることがわかりますね。

 

2. みんないつから渡してる?

それではいったい、他のご家庭では子どもへのお小遣いはいつから渡しているのでしょうか。インターネットの口コミや周囲の人からの話によると、「幼稚園の年長さんから」「小学校に入学してから」「欲しいと言ったときにあげる」など、家庭によってばらつきがあるようでした。

お小遣いを渡す目安は子どもの年齢よりも、性格や物欲の強さなどによって変わってくるのかもしれませんね。お金の概念を知っていて、簡単な計算ができるようになったときがベストだという意見もありました。

お子さんが「〇〇はお小遣いをもらっている」と言うかもしれませんが、お小遣いについては各家庭でよく話し合って決めることが大切です。教育方針やお子さんのお金への興味などからベストなタイミングを考えてみてくださいね。

 

3. 子どもの金銭感覚を育てる渡しかたとは

学校では学ぶ機会の少ない「金銭感覚」ですが、お小遣いにより家庭で育むことができます。その金銭感覚をより良く育てるためにはどのように渡したらいいのでしょうか。

幼稚園児にお小遣いは必要? 子どものお小遣い事情について

初めによく話し合う

まずはお小遣いについて子どもとよく話し合いましょう。お小遣いの金額はいくらがいいのか悩みどころですが、渡すタイミングが月単位か週単位かによっても変わってきます。まずは少額から週単位で渡してみて、お金の管理の練習をさせてみるのもいいかもしれません。

お小遣いの管理は実践あるのみ。たまに子どものお金の使いかたがどうなっているか、確認や見直しをしていくと良いですよ。

約束事をする

まだ子どもはお金の価値についてよくわかっていないこともあります。お小遣いの使いかたについては約束事をしましょう。「友達にお金を貸さない・借りない」「お小遣いの前借はしない」などの基本的なルールを教えて約束させます。そしてどんなことがあっても、決めたルールは一貫して守らせましょう。

使い道にルールを決める

お小遣いの使い道について、どこからどこまでがお小遣いなのかルールを決めましょう。例えば、学校で使う文房具やスポーツ用品は親が払い、漫画やお菓子はお小遣いから、などというように、ある程度の範囲を決めておくと子どももやりくりしやすくなります。

お小遣い帳を渡す

お小遣いを渡すときと一緒に「お小遣い帳」を渡しましょう。書きかたを教えて、お小遣いを使ったときは記入するようにしておくと、後から見たときに「何にどれだけ使ったか」がわかりやすくなりますよ。

ここでお小遣いの使いかたに口を出すのは要注意。金銭感覚は経験から培うものなので、失敗をすることも大切です。「これは無駄使いだった」「これは高かったけど買ってよかった」などは自分で考えて答えを出すもの。親が口を出すのはアドバイス程度にしておきましょう。

定額制で渡す

お小遣いを渡す方法は、月に〇円など、きっちり決めることをおすすめします。子どもはもらった範囲内のお金でやりくりするので、無駄使いや衝動買いが防げるかも。また、つい衝動買いをしてお金がなくなった場合も、自分の失敗を反省して次回から気をつけるチャンスになります。

欲しいものが高額で手持ちの金額では買えない場合なども、「毎月〇円貯金したら、〇か月後に買える!」といった計画性が身につき、お金の大切さに気付けそうです。

報酬制について

お風呂掃除したら10円など、お手伝いの報酬としてお金を渡す方法は賛否両論あります。「お手伝いは当たり前のことだからお金目当てにやるものではない」、「労働の対価としてお金がもらえることに気が付ける」など、意見はさまざま。

報酬制については、定額制のお小遣いにプラスして、お手伝いを頑張ったときの報酬を上乗せする方法もあります。定額のお小遣いを月に400円など少なめにして、「今月はお手伝いたくさん頑張ったからお小遣いは500円ね。ありがとう」と渡します。

頑張りを評価してお金を渡すことで、子どもは努力が認められたうれしさや達成感を味わうことができます。

ただ、子どもが「お手伝い=お金になる」という考えかたをしないように注意。「お手伝い=家族が喜ぶ・助かる」という考えかたになるように、お手伝いの後はしっかり感謝の言葉をかけてほめてあげましょうね。

 

子どもにお小遣いを渡すタイミングは、年齢ではなく「お金の概念」をきちんと理解していて、なおかつ自分で管理ができるくらいが良いでしょう。はじめは少額を週単位であげてみて、少しずつ練習しながら金銭感覚を育んでいくと良いですね。

お小遣いは、お金の上手な使いかたを身につけるのに良い機会になりますが、逆に悪いほうへ作用するのも心配です。子どもとコミュニケーションをとりながら、お金の使いかたをチェックしてみてくださいね。ときにはアドバイスをすることで、お金の管理や貯金の仕方を教えてあげましょう。

 

出典:知るぽると 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 平成28年調査結果」