子どもと一緒に美術館! おすすめ10選とメリット
夫婦のお悩み解決コラム子どもたちが描くイラストや作る作品は、どれも独特で生き生きとしたものばかり。美術館に行ってその感性を伸ばしたいと思っても、静かな場所へ遊び盛りの子どもを連れて行くのは勇気がいりますよね。しかし、子どもたちが楽しめる工夫をした美術館もあるんですよ。
今回は、そんな子どもを連れていくのにおすすめの美術館を、全国から10ヶ所ご紹介します。美術館に連れていくメリットについても併せてまとめてみたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
この記事でご紹介すること
1. 子どもを連れて行くのにオススメな美術館10選
雪の美術館
雪の結晶をイメージして造られた、お城のような雪の美術館。ヨーロッパのビザンチン様式で建てられた館内は、まるでおとぎの世界に迷い込んだ気分になります。氷の回廊、スノークリスタルミュージアムなどは圧巻の美しさ。雪の結晶に関する知識を映像やパネル、資料や絵本などから楽しく学ぶことができます。
また、お姫様・王子様体験というものがあり、有料(3,240円~)でドレスやタキシードに着替えて、雪の美術館の中で記念撮影ができます。雪のお姫様(王子様)気分になれるので、子どもたちも喜ぶこと間違いなし。
- 住所:北海道旭川市南が丘3丁目1-1(国道12号線沿い)
- 開館時間:9:00~17:00
- 休館日:年末年始
- 入館料:幼児無料、小・中学生400円、高校・大学生500円、大人700円
- 公式サイト:雪の美術館
東京おもちゃ美術館
世界のおもちゃ、伝統的な日本のおもちゃ、木のおもちゃ、貴重なおもちゃなど1万点以上の展示物があります。実際におもちゃで遊べたり、3歳以上のお子様は無料でおもちゃをひとつ作ることができます。
懐かしいおもちゃもあるので、パパとママも童心に帰って昔遊びを楽しむことができるでしょう。おもちゃを通して文化や知恵を学び、多世代交流もできる美術館です。おもちゃの販売もしているので、気に入ったものがあれば購入可能です。
- 住所:東京都新宿区四谷4-20 四谷ひろば内
- 開館時間:10:00~16:00 (入館は15:30まで)
- 休館日:毎週木曜日、特別休館日(2月・9月)、年末年始
- 入館料: 6ヶ月~小学生500円、中学生以上800円、おとなこどもペア券1,200円
- 公式サイト:東京おもちゃ美術館
横浜美術館
7つの展示室や11万冊を超える蔵書のある美術情報センター、ワークショップを行うアトリエなどもある、国内でも有数規模の美術館です。
その中でも「子どものアトリエ」がおすすめ。小学6年生までの子どもたちを対象として、遊びを通したさまざまな造形体験ができます。「親子のフリーゾーン」(要予約)では、粘土や絵の具を使って、汚れることを気にすることなく芸術に触れることができます。
「自分の目で見て、自分の手で触れ、自分でする」ことを目的としているので、美術に親しむきっかけになりそうですね。
- 住所:神奈川県横浜市西区みなとみらい3丁目4番1号
- 開館時間:10:00~18:00(入館は閉館の30分前まで)
- 休館日:毎週木曜日、年末年始
- 入館料:小学生以下無料、中学生100円、高校・大学生300円、一般500円
- 公式サイト:横浜美術館
金沢21世紀美術館
「新しい文化の創造」と「新たなまちの賑わいの創出」を目的とした美術館。有料の展覧会ゾーンと無料の交流ゾーンに分けられています。
特に人気なのが「スイミング・プール」。プールを上からのぞくと、プールの中で歩く人の姿が見えます(プールの中に入るのは有料)。体験型のものがたくさんあるので、不思議で美しい芸術に触れることができますよ。
- 住所:石川県金沢市広坂1-2-1
- 開館時間:9:00~22:00(交流ゾーン)
- 休館日:年末年始(交流ゾーン)
- 入館料:無料(展覧会ゾーンは有料)
- 公式サイト:金沢21世紀美術館
アンデルセン公園・子ども美術館
広い園内にある「子ども美術館」では、「作る」「感じる」「演じる」「楽しむ」の4つのテーマがあります。8つのアトリエ(ワークショップ室、版画、食、染、織、陶芸、木、アンデルセンスタジオ)での創作体験を通じて、芸術に触れることができますよ。
子どもたちが衣装などで変身し親指姫の世界を体感したり、粘土で貯金箱を作ったり、ステッキを作って魔法の練習をしたりと、まさにテーマ通り芸術を楽しむことができるでしょう。
- 住所:千葉県船橋市金堀町525番
- 開園時間:9:30~16:00(期間によっては17時まで)
- 休園日:月曜日(祝日、春・夏・冬休み期間は開園)
- 入園料:4歳以上100円、小・中学生200円、高校生600円、一般900円
- 公式サイト:アンデルセン公園・子ども美術館
いわむらかずお絵本の丘美術館
いわむらかずお先生とは、ねずみの家族を描いた「14ひきのシリーズ」などが有名な絵本作家です。そんな絵本の世界を舞台とした「えほんの丘」にある美術館。3つの展示スペースや読書コーナー、絵本やグッズを販売しているショップなどがあり、館内ではベビーカーの利用が可能です。
いわむらかずお先生による絵本の読み聞かせや、サイン会などのイベントなどもありますよ(公式サイトにて要確認)。自然豊かなところにあるので、農業体験やうさぎ・むささびなどの野生動物を見たりと、絵本のような里山を楽しめます。
- 住所:栃木県那須郡那珂川町小砂3097
- 開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30分まで)
- 休館日:月曜日、年末(詳しくは公式サイトへ)
- 入館料:幼児300円、小学生500円、中高生700円、大人900円
- 公式サイト:いわむらかずお絵本の丘美術館
浜田市世界こども美術館
海の見える文化公園にあり、「日本海に漂う創造と美の船」をイメージして設計された、次代を担う子どもたちのための美術館。ピカソなどの作品や、世界中の子どもたちの作品も展示されています。
日によって色々なワークショップが開かれるので、公式サイトをよく確認してから行くことをおすすめします。「見ること」「作ること」両方が楽しめます。
- 住所:島根県浜田市野原町859-1
- 開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
- 休館日:公式サイトをチェック
- 入館料:展覧会により異なる
- 公式サイト:浜田市世界こども美術館
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(愛称MIMOCA/ミモカ)
香川県で生まれ育った洋画家、猪熊弦一郎先生より寄贈された約2万点の作品を常設展示しています。三越の包装紙をデザインしたことでも有名ですね。「子どもたちの豊かな感性と創造力を伸ばし育む」という遺志を受け継ぎ、「こどもミモカ」という子どもたち向けのさまざまなプログラムを実施しています。
とくに参加料無料の親子向けワークショップが人気です。体験を通して「芸術」を学ぶことができますよ。
- 住所:香川県丸亀市浜町80-1
- 開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
- 休館日:年末、臨時休館日
- 入館料:一般300円、大学生200円(企画展は有料)、18歳未満無料
- 公式サイト:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
ベルナール・ビュフェ美術館
フランスの画家ベルナール・ビュフェ先生の作品が2,000点収蔵されています。館内、別館1階に「ビュフェこども美術館」があります。子どもと美術が出会うきっかけづくりを目的としていて、「ヘンシンコーナー」でビュフェ作品の人物の服を着たり、「木のボールプール」で木の感触を全身で感じたりできます。
他にも絵本のコーナーやワークショップがあったりと、五感を使って美術に親しむことができますよ。
- 住所:静岡県長泉町東野クレマチスの丘515-57
- 開館時間:10:00~16:30(季節によって閉館時間が異なる)
- 休館日:毎週水曜日(祝日の場合はその翌日)、年末年始
- 入館料:中学生以下無料、高・大学生500円、大人1,000円
- 公式サイト:ベルナール・ビュフェ美術館
篠山チルドレンズミュージアム
これまでご紹介した美術館とは一風変わった、ゆたかな自然にある子どものための遊びのミュージアム。里山や小川で生き物を探したり、館内で昔ながらのおもちゃや世界のおもちゃに触れることができる、大人も子どもも楽しめる場所となっています。
ワークショップや人形劇団クラルテによる人形劇の上演、親子活動などの多彩なイベントが行われています。詳しくは公式サイトを要チェックです。
- 住所:兵庫県篠山市小田中572
- 開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
- 休館日:平日(夏休み除く)と、冬期(1月〜2月)
- 入館料:2才〜就学前150円、小・中学生400円、高校生以上600円
- 公式サイト:篠山チルドレンズミュージアム
2. 子どもを美術館に連れて行くメリットは?
まだ何の先入観もない、見るものすべてが新しい子どものうちから美術に触れることで、以下のようなメリットがありそうです。
想像力や世界が広がる
芸術作品を見ると、いろいろなことを感じることができます。感じかたは人それぞれで、間違いなどはありません。美術館から出た後、子どもに「どの作品が良かった?」「どう感じた?」と聞いてみると、意外性や面白い答えが聞けるかもしれません。子どもも「こんな世界があったんだ」と想像力がより膨らむでしょう。
マナーを身につけることができる
美術館は非常に清潔で静かな場所です。子どもたちもその雰囲気を知ることができ、マナーを覚えやすくなるでしょう。公共の場での振る舞いかたや美術品に対する敬意を、言葉ではなく感覚で学ぶことができそうですね。
ワークショップなどで芸術の楽しさを知る
美術館では子どもたちにもっと美術に触れてもらおうと、さまざまなイベントやワークショップを開催しています。とくに「絵具」や「粘土」を使った遊びは、普段の家庭では「汚さないで」「きれいに使って」と口を出してしまいがち。ワークショップでは汚れを気にすることなく、子どもたちの思うままに作品を完成させることができますよ。
このように、子どもを美術館に連れていくことで、得ることはたくさんあります。「見る」だけではなく、実際に「触れて」「遊んで」「楽しむ」ことで、美術をより身近に感じることができるのではないでしょうか。