経験者が語る、今だからわかる産後クライシスの回避法

夫婦のお悩み解決コラム

産後クライシスとは、産後2〜3年で急速に夫婦仲が悪くなる(冷え込む)現象のこと。ホルモンバランスの変化による女性の気持ちの変化もありますが、慣れない育児と家事や仕事との両立に戸惑い、パートナーと衝突することもあるのだと考えられます。

実際に子持ちの女性たちに、どんな時に夫婦仲が険悪になったか、どうやって産後クライシスを回避したらよいのかなどを聞いてみたので、ご紹介します。

 

1. どんなときに、夫にイライラした?

夫に対してイライラしたポイントや、愛情が冷めたポイントについて聞いてみました。

子育てに対する意識の低さ

ミルクをあげたりおむつを替えるのが苦手なのはわかるけど、調べたり考えたりもしないですぐに「わからない」「できない」と言って、たまの育児をすぐ投げ出す夫にイライラしました。

育児の経験値が少ないからわからないことが多いのは理解できるけど、私だって産んだばかりのころは何もわからず、必死でネット検索や育児本を読んで勉強したのに。

予防接種や保育園の相談をしても「ふーん」と適当な相づちをして上の空。ふたりの子どもなんだから、もっと育児に興味をもったり、協力するように調べるなり積極的に動いてほしかった。私一人が頑張っている気がして、悲しくなりました。

母親業に休日がないことを理解していない

子育ては24時間気が抜けません。いつ子どもが泣くか、具合が悪くならないか、家事をしながら緊張して過ごす日々。夫は休みが週に2日あり、午前中はずっと寝ていました。「たまっている家事を手伝ってほしい」とお願いすると、「休みの日くらいゆっくりさせて」と言われてしまいました。

こっちはほとんど寝ていないのに!? と、腹が立って仕方がありませんでした。自分の使った食器や服は洗うなど、自分のことくらい自分でしてほしい。可愛い我が子と可愛くない大きな子どもを、2人育てている気分でした。せめてねぎらいの言葉があれば気持ちも楽だったのに。

触ってくるのが嫌だった

慣れない育児と終わらない家事でへとへと。「やっと眠れる……!」というときに、触ってくる夫にぞっとしました。スキンシップがしたいなら、育児とか家事とか手伝ってよ! と思っていました。

 

2. 今振り返ってみて、自分の精神状態はどうだったと感じるか?

経験者が語る、今だからわかる産後クライシスの回避法

自分の精神状況は、案外自分ではわからないもの。産後クライシスを過ぎた今だからこそわかる、あのときの自分の様子を客観的にみて、どうだったと感じるのでしょうか。

神経質だったかも

普段は気にならないような小さなことに、いちいちイライラしたり悲しんだりして、神経質だったかもしれません。すぐに泣くことも多くて、多分まわりを困らせていたかも。夫にあのときの様子を聞いたら「別人みたいだった。扱いかたがわからなくて困った」と言われました。

デリケートだったかも

とにかく無我夢中・精一杯だったので、自分がどんな状態だったか覚えてないんです。ただ不思議なことに、あの頃言われた・された「嫌だった言動」は、すべて記憶しているし、今でも思い出すと腹が立つので、そうとうデリケートだったんだろうなとは思います。

 

3. 今だからわかる、どんな風にあの頃を乗り越えればよかったか?

男性にはどのようにしてほしかったのか。自分はどうすべきだったのか。今だからこそわかる、産後クライシスの乗り越えかたについても聞いてみました。

出産前から役割決めをする

出産前は専業主婦だったので、私が家事をするのが当たり前でした。夫は家事に無頓着でしたが、子どもが生まれたら変わってくれるだろうと思っていました。しかし、産後夫に家事を頼んだらめちゃくちゃに。私も夫に家事のやりかたを教える暇もなく、結果私がやったほうが早いという事態に。

出産前の過ごしかたも、産後の状況に非常に関わってくることだと思い知りました。産後の家事分担や家庭での役割や決めごとなどは、時間のある出産前に十分話し合うことが重要。とにかく産後は体力も精神も弱っているので、面倒事はすべて子どもが生まれる前に片付けておくべきです。

家事や育児の大変さを知った上での声掛けを

夫から、「お疲れ様」「毎日頑張ってるね」という言葉をもらうことが多かったけど、産後はそんな言葉をもらってもうれしいどころか「ご機嫌取りのつもり? 育児がどんなに大変か知らないくせに!」と思うことが多々ありました。

夫が家事や育児を手伝ってくれた上で「毎日こんなに大変だったんだね。いつもありがとう」と言ってもらったほうが、産後の妻のこころに響くと思います。口先だけだと逆効果になり、行動を伴った声掛けだと夫への愛情が増すことを知ってほしいです。

夫に上手に甘える

もっと可愛い妻になれたらよかったです。「母親でいなきゃ」という思いが強く、夫より子どもを優先させていたので、さみしい思いや家庭内で居心地の悪い思いをさせていたかも。あと、「これをしてほしいな」と上手にお願いしていたら、夫も気持ちよく手伝ってくれたかもしれません。

夫を労ったり、ありがとうとお礼を言ったり、余裕がないときでも夫へのフォローを忘れないようにしたほうが、家庭内の雰囲気もよくなってたかなと思います。

もっとまわりを頼ればよかった

あの頃は「ちゃんとした母親にならなきゃ!」という気持ちでいっぱいで、「ちゃんとした母親」=「一人でなんでもこなす」という風に思ってたんです。でもそんなの無理で、むしろ「上手に誰かに頼る」ことを覚えたほうが、きっと私の思う「ちゃんとした母親」になれたのかなって。

夫が無理なら、自分の両親・家事代行サービスなどを使ってちょっと息抜きの時間を作ると、もっと毎日楽しく子育てできたはず。誰かに頼るということは、悪くないことだと知っておけばよかったです。

 

筆者の知人数名に聞いたことをまとめてみましたが、共通していることは「産後にあった辛いことは、かなり鮮明に覚えている」ということでした。それほど産後の女性はデリケートだということですし、そのときのことが尾を引いて産後クライシスにつながっているのかもしれません。

産後クライシスを回避するポイントとしては以下のとおり。

  • 出産前に育児や家事分担について話し合う
  • 夫を労り、フォローする
  • 夫は積極的に育児に参加する
  • 妻への声掛けやスキンシップは行動で示してから行う
  • 夫の協力が難しければ実家や外部のサポートに頼る

夫婦でのコミュニケーションを大切にして、お互いに協力しあって、よりよい家庭を築いてくださいね。

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