義父母と同居よりもいいかも? 近居のススメ

夫婦のお悩み解決コラム

パートナーに「義父母と同居したい」と言われたら、どう感じますか? いやだな、と思ってしまう人も多いのではないでしょうか。いくら義理の両親でも、他人と屋根をともにするというとトラブルも多くなることは想像にかたくないはず。

とはいえ核家族化が進む中、離れて暮らす義父母の様子は気になるもの。また、共働きでお子さんがいる家庭では、夫婦だけで家庭を切り盛りすることに疲れてしまうこともありますよね。

そこで最近、提唱されているスタイルが「近居」。その名のとおり行き来しやすい距離に親と子が住むことです。本ページでは、UR(住宅機構)や各自治体も率先して提唱している「近居」のメリットについてご紹介します。

 

1. 「近居」がもたらす精神的なメリット

旭化成ホームズ株式会社の「『同居・近居・遠居』における親サポートの実態を調査」と野村不動産アーバンネット株式会社の「注目を集める“二世帯近居” 同居・近居に関する調査結果報告」をもとに、近居がもたらす子ども夫婦への「精神的なメリット」をご紹介します。

ほどよい距離感

顔を合わす機会が多いけど、お互いに干渉しないでいられる「ほどよい距離感」にメリットを感じる人が多いようです。親のことが心配だし孫の様子を見せたいけれど、一緒に住むのはちょっと……というときに「近居」がちょうど良い選択となるのですね。

すぐに駆け付けることができる

義父母や自分達になにかがあったとき、車や電車・新幹線などを使うことなくすぐに駆け付けることができます。「最近姿を見かけないし、連絡もないな」と思ったら、気軽に様子を見に行けるので、安心感がありますよ。

子育てのサポートが得られる

夫婦が共働きの場合や赤ちゃんが生まれた場合、義父母が近居だとなにかあったときに安心ですよね。ちょっとしたことを頼みたいときや、子育ての相談をしたいときなど、頼れる人が近くにいると心強いでしょう。

 

2. 自治体やURなども近居を奨励している

自治体やURなども近居を奨励しているため、近居には金銭的にもメリットがあるんですよ。UR賃貸住宅による「近居割」やJKK東京による「近居であんしん登録制度」、また品川区の「親元近居支援事業(三世代すまいるポイント)」をもとに、近居のメリットについてご紹介します。

UR賃貸住宅「近居割」の場合

募集家賃が減額される

JKK東京「近居であんしん登録制度」の場合

近居を希望するかた優先でお部屋の紹介をしてくれる

品川区「親元近居支援事業(三世代すまいるポイント)」の場合

  • 転入・転居費用の一部を「三世代すまいるポイント」として交付してくれる
  • 「三世代すまいるポイント」は三世代で一緒に楽しめるような様々な品目と交換可能
  • 転入、転居費用1円=1ポイントに換算
  • 転入、転居費用に応じて500ポイント単位で発行(切り上げ)
  • 1世帯あたりの上限は100,000ポイント

各自治体によっても異なるので、お住まいの自治体が「近居」についてサポートしていないかを確認してみてくださいね。

 

3. 近居をしている夫婦の本音は?

義父母と同居よりもいいかも? 近居のススメ

著者のまわりで近居をしている夫婦に、近居をしていてよかったこと、悪かったことを聞いてみました。ちなみに今回話を聞いた夫婦は、戸建てでの近居です。また、近居割等は受けていません。

よかったこと

  • 子育ての面で助かる
    共働きをしているので、保育園の送迎等でかなり助かりました。とくに子どもが熱を出してお迎え要請が来たとき、どうしても仕事を抜けることができない時は義父母にお願いしていました。子育てのプロでもあるので、病院に行ってくれたりと対応もばっちり。安心して子どもを任せることができました。
  • サポートしあえる
    こちらが風邪を引いたり、義父母の体調が悪かったりしたときなどは、家事を手伝ったり身の回りの世話をしたりなど、お互いをサポートしあえるので助かります。特にいつも子育ての面でお世話になっているので、そのお返しの意味もこめて気持ちよく義父母のお手伝いができます。

悪かったこと

  • 自分の親を家に呼びづらい
    隣の家に住んでいるので、誰が来ているかなどすぐに義父母に知られます。自分の親を家に呼ぶときに「義父母さんにも手土産がいるかしら」など気をつかわせたり、逆に義父母が「挨拶をしに行ったほうが良いだろうか」など気をつかったりするらしく、呼ぶたびにこちらが板挟みになって気疲れします。
  • 監視されている気分になる
    いつもより帰りが遅かったら「昨日はなにしてたの?」と聞いてきたり、リビングの電気をつけっぱなしで夜寝てしまったときは「昨日は遅くまで家に電気がついていたけどどうしたの?」など聞いてくるのでちょっと面倒です。最初のほうは世間話の一環として答えていましたが、毎回となると「監視しているの?」という気分に。あまり下手なことはできないなあと思います。

 

義父母と同居となると、メリットよりデメリットのほうが多い気がして、なかなか行動に移せないこともあるでしょう。そんなときに便利なのが、今回ご紹介した近居です。

義父母とはなるべく仲良くしたいけど、一定の距離を保ちたいかたは「近居」も選択肢のひとつとして考えてみてはいかがでしょうか。

 

出典
UR賃貸住宅「近居割」
不動産情報サイト nomu.com「近居」という住まい方
JKK東京「近居であんしん登録制度」
旭化成ホームズ株式会社「同居・近居・遠居」における親サポートの実態を調査
野村不動産アーバンネット株式会社「注目を集める“二世帯近居” 同居・近居に関する調査結果報告」
品川区「親元近居支援事業(三世代すまいるポイント)」

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