「共家事婚姻届」って何? 実際に試してみた
夫婦のお悩み解決コラム11月22日は「いい夫婦の日」でした。結婚記念日をはじめ、こうした夫婦の節目の日には、改めて「仲良し夫婦でいたいなあ」と思うものです。
しかし現実では家事や育児、仕事に追われ、気持ちの余裕がなくなってしまいがち。そして、夫婦がそれぞれに疲れを溜めていると、家事や育児の負担のバランスについて円満に話し合うことはどうしても難しいですよね。
そこで見つけたものが「共家事婚姻届」。今回は実際に「共家事婚姻届」を記入してみましたよ。
1. 「共家事婚姻届」って?
昔に比べて、現代の夫婦は家事を分担して行なうことが当たり前になってきました。
とはいっても、やはりまだまだ女性が担う割合が大きいのも事実。なかなか夫本人に不満をぶつけられずに悶々としていたり、ぶつけてみたら夫との関係性がギスギスしてしまったり。なかなか「スッキリ解決!」とはいかないのが夫婦の家事分担問題なのではないでしょうか。
そこで利用してみたいものが、P&Gがホームページ上で無償配布している「共家事婚姻届」。これは、婚姻届にP&Gがオリジナルで考案した「10の誓い」を追記したものです。
婚姻届部分は正式な届出書と同じ仕様なので、実際に提出するために使用しても良いようですよ。
2. 「共家事婚姻届」を実際に書いてみた
我が家はすでに結婚して5年以上が警戒している夫婦ですが今回、実際に印刷して記入してみました。
なお用紙サイズはA3で、一般家庭にあるプリンターでは印刷できないことが多い大判サイズです。わたしはコンビニのネットプリントを利用しました。

何だか懐かしいような、変な気持ちに……(笑)
書いたあとで、あらためて10箇条の確認です。以下、「10の誓い」から引用します。
- 切れた電球に気づいたら、ひとりが脚立を出し、もうひとりを支えよう。すると家庭が明るくなる。
- 脱ぎっぱなしの靴下は脱衣所へ。使い終わったハサミは引き出しへ。家の中の整理整頓のルールを、すりあわせておこう。
- きっちり分担しすぎないようにしよう。妻が寝込めば夫が、夫が多忙なときは妻が。ピンチを救いあって、夫婦は深まる。
- ひとりでやるほうが早い。そう思う仕事ほどわけあってみよう。息が合うチームほど、いい成果があがる。
- 肩をならべて家事をしよう。どうでもいい話をしよう。見つめ合うよりも、夫婦で向き合えるかも。
- お互いが得意な家事を見つけよう。心地いい家事分担をすると、心地いい夫婦のかたちができる。
- 妻が夫とわけあいたい家事を書き出してみよう。
- 夫が妻とわけあいたい家事を書き出してみよう。
- 家のことでお互いに不満を感じたら、溜め込まず本音を言いあおう。そして仲直りしよう。
- それでも家の中で険悪になったら、お皿を投げ合う前に、この婚姻届を見直してみよう。
7と8は自分たちで考えます。我が家は以下になりました。
7. 乾いた自分の洗濯物は自分でたたんでしまってほしい。休みの日のごはん作り(我が家では夫のほうが、料理が得意なため)。
8. ゴミ捨て全般
最近ゴミ捨てをまとめるところから全部夫に任せていたので、「ゴミ捨て」を挙げてきたそうです。
夫曰く、「納得!」という誓いは6だとのこと。わたし自身も本当は普段から炊事は夫に担当してほしいと思うくらい「料理面倒くさい」人間なので、これはよーくわかります。
男女関係なく、その人が「得意」「あまり負担にならない」と感じる家事はあるもの。そうした分けかたをすれば、お互い心地良いですよね。
こうして話してみると、想像していなかったことを相手が思っていることがわかって面白いですよ。
「家事負担が重いなあ」と感じている人は、何も「家事を手伝ってもらえたらOK」だと思っている人ばかりではありません。大切なポイントは「当事者意識」。感情面に寄り添った対応を求めているのですよね。
P&Gのキャンペーンページでは、商品名をもじって、以下のように書かれていました。
「作業分担としての家事分担=JOB」から「気持ちまで分けあう家事分担=JOY」に。
結婚前のカップルが実際に書き、意識のすり合わせをするために使ってみるのはもちろん、わたしたちのように結婚して時間が経っている夫婦が使ってみるのも対話のきっかけになって良いのではないでしょうか。
参考:
家事分担をJOBからJOYへ。|P&G
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