憧れる!  2017年「いい夫婦川柳」厳選6句

夫婦のお悩み解決コラム

いい夫婦が増えることを願ってスタートされ、今年で12回を迎えた「いい夫婦川柳コンテスト」。2017年は全国から合計7,156句もの応募があったそうです。

受賞した18作の中から、思わず「こうなってみたい!」と膝をうつような川柳をご紹介します。

 

1. イチオシの受賞作品6句

まずは筆者が気に入った句6つと、それぞれ素敵だと思ったポイントから。

 

『味噌汁とご飯のような夫婦仲』及川道徳(オイカワミチノリ)

和食には欠かせない「味噌汁」と「ご飯」。メインではありませんが、常にセットとなっている食事ですよね。どちらが欠けても物足りないごはんになりますし、食べると心と身体が温まります。

そんな味噌汁とご飯を「夫婦仲」に例えることで、いつまでも変わらない、いつまでも一緒な温かい夫婦だということがわかります。

 

『妻といるだけでこんなに青い空』メルシー僕

妻と一緒にいるだけで、空もいつもより青く見える、妻といるからこそ青い空を見ることができる……など、いろいろな解釈のできる句ですね。

どちらにしても「妻」の存在が、川柳を詠んだかたの心情や物の見えかたを変えているのが素敵。幸せな夫婦生活を送っているんだろうなと想像できますね。

 

『50点同士でいいさ足せば100』佐藤千恵子(サトウチエコ)

お互いの欠けているところや足りないところがあっても、夫婦でいれば補い合うことができるという句。夫婦のだめな部分も理解しながらも、これから先もずっと一緒だから大丈夫だという安定感もありますね。

「いいさ」という言葉から団結した夫婦の強さとおおらかさを感じる、素敵な句です。

 

『いい夫婦気づかずにいるいい夫婦』田中昌一(タナカショウイチ)

本人はいい夫婦だと意識していないけど、はたから見たら「いい夫婦だなあ」と憧れられるなど、内面から仲の良さがにじみ出ている、そんな雰囲気の感じられる川柳だと思いました。

「気づかずにいる」というのがポイントで、夫婦らしく暮らしていたらいつのまにかいい夫婦になっていた、という自然さが素敵です。

 

『薄味に付き合う君にケーキ買う』やっとかめ

なにかの病気なのか、味の好みが薄味なのかなど、詠んでいるかたが薄味を食すのにはさまざまな理由があるのでしょう。「君」は濃い味が好きなのかもしれませんが、合わせて薄味のものを一緒に食べている様子。

「一緒のものを食べる」という夫婦愛が伝わってきますし、「君にケーキ買う」というところも、付き合ってくれている「君」に対しての感謝の気持ちをケーキで表すという愛を感じ、ほっこりします。

 

『綻びを繕いあって五十年』中西一夫(ナカニシカズオ)

まず、「五十年」という言葉に重みを感じました。きっと五十年のうちにさまざまなことがあったんでしょう。それでも、夫婦で綻びを繕いあうことで、五十年間も共に過ごしてきたのだと思います。

結婚生活の中で「もうだめだ」と思うことがあっても、その都度夫婦で解決していけば、長く続いていくのかもしれない……そんな勇気をもらえますね。

 

2. 最優秀作品

では、最優秀作品はどのような句だったのか。「いい夫婦大賞」と、その作品評をご紹介します。

 

『長生きをしたいと思う人と居る』(メタボの星)

作品評
「いい夫婦 川柳コンテスト2017」審査委員長 大野 風柳(一般社団法人全日本川柳協会 相談役)
この大胆な表現には驚きました。「長生きをしたい」このご夫婦が見えて参ります。そして円満なご家庭が想像されます。下五の「人と居る」幸せに拍手を贈ります。
(「いい夫婦 川柳コンテスト2017」入選作品発表 いい夫婦大賞作品 『長生きをしたいと思う人と居る』より引用)

「長生きをしたい」と思うような人がそばにいるというのは、どれほど幸福な人生なんだろうかと感動しました。作品評にもありますが、円満な夫婦なんだろうなあと想像できますし、ぜひ夫婦でいつまでも仲良く暮らしてほしいと願わずにはいられません。

自分自身も、このような川柳が詠める夫婦になりたいなあと思いました。まさに「いい夫婦」の大賞にぴったりの句ですね。

 

「いい夫婦川柳」の句には、少ない字数の中で夫婦が歩んできた日々や込められた想いが凝縮されていて、どの句も味わい深く「こんな夫婦になりたいなあ」と憧れるものばかりでした。

受賞した川柳を詠んで、「こんな夫婦を目指したい」と思ったかたや、勇気が出たかたもいらっしゃるはず。ぜひ自分たちの「いい夫婦」の形を川柳に表してみてはいかがでしょうか。夫婦でそれぞれ作り見せ合ってみると、お互いの感じかたなど新たな発見があって面白いのかもしれませんよ。

 

参考:
「いい夫婦 川柳コンテスト2017」入選作品発表 いい夫婦大賞作品 『長生きをしたいと思う人と居る』

この記事をSNSでシェア