夫婦の呼び名は「パパ」「ママ」? 本当はなんて呼ばれたい?
夫婦のお悩み解決コラムパートナーのことを、なんて呼んでいますか? 結婚する前は「名前」や「あだ名」で呼んでいたかたが多いのではないでしょうか。結婚後も理由がなければ呼び名を変える必要がありませんが、「子どもが生まれた」ことをきっかけに、呼びかたを変える夫婦もいらっしゃるようです。
そこで今回は、お互いをどう呼んでいるのか、子どもが生まれてからはどう変わったのか、なんて呼ばれたらうれしいのか、さまざまな調査結果をもとにご紹介します。
この記事でご紹介すること
1. みんななんて呼んでる?
他の夫婦はお互いのことをなんて呼んでいるのでしょうか。株式会社リクルートブライダル総研の「夫婦関係調査2011」によると、以下の結果を得られたそうです。
普段の配偶者の呼びかた(男性)
- 名前や名前にちなんだニックネーム:48.4%
- お母さん・ママ・お母ちゃんなど:31.2%
- おい・ねえ:9.0%
- あなた・おまえ:4.0%
- 名前以外のニックネーム:3.2%
- その他:2.2%
- 呼ばない:2.0%
普段の配偶者の呼びかた(女性)
- 名前や名前にちなんだニックネーム:46.6%
- お父さん・パパ・おとうちゃんなど:37.6%
- 名前以外のニックネーム:5.8%
- あなた・おまえ:4.2%
- 呼ばない:2.8%
- おい・ねえ:2.6%
- その他:0.4%
男女ともに「名前や名前にちなんだニックネーム」が最も多く、次いで「ママ」や「パパ」など子ども目線での呼びかたが多いという結果に。
筆者の周りでもお互いをどう呼んでいるのか聞いたところ、圧倒的に多かったのが「名前」と「ニックネーム」。お互いを「パパ」や「ママ」と呼ぶ夫婦も数名いました。
2. やっぱり子どもが出来てから変わった?
先ほどの調査は20代~60代までの既婚者を対象にしており、子どもがいる家庭といない家庭、すべてが含まれる結果でした。それでは、子どもができる前とできた後では呼びかたが変わっているのでしょうか。
マイナビウーマンが「産後、夫婦間での呼び名が「パパ」「ママ」に変わりましたか?」と質問したところ、「はい」が40.65%「いいえ」が59.35%と、「いいえ」が上回る結果となりました。
4割近くのかたが「パパ」「ママ」という呼びかたに変化。6割近くのかたはそのまま「名前」や「ニックネーム」など結婚時の呼びかたを続けているんですね。
呼びかたが変わったきっかけはどのようなものなんでしょうか。筆者が周りの人に呼びかたを聞いた際「パパ・ママと呼んでいる」と答えた夫婦に、どうして呼びかたを変えたのか理由を尋ねてみました。
- ずっとお互いをあだ名で呼び合っていたら、子どもがそれを真似するようになった。保育園や近所の人の前でも平気で親のことをあだ名で呼ぶから、恥ずかしくなって呼び名を「パパ」・「ママ」に統一した。
- 夫のことは名前で呼んでいたけど、子どもの前では「パパと遊んでおいで」などパパと呼ぶようにしていた。そうしたら、いつの間にか癖で夫のことをパパと呼ぶようになってしまった。夫も私につられたのか「ママ」と呼んでいる。子どもが大きくなったら直さないとなあと思ってる。
子どもが混乱しないため・真似しないためなどの理由で、呼びかたを「パパ」「ママ」で統一していたり、子どもと暮らすうちに気がついたらそう呼んでいたこともある様子。どちらにしても夫婦の意志ではなく、子どもがきっかけで変えた・変わってしまったということですね。
3. 本当はなんて呼ばれたい?
実際のところ、パートナーから自分をどう呼ばれたいのでしょうか。株式会社リクルートのブライダル総研による『夫婦関係調査2011』では、呼ばれ方による満足度は以下の結果となりました。
普段の呼びかた別夫婦満足度(男性)
- 名前や名前にちなんだニックネーム:81.4%
- お母さん・ママ・お母ちゃんなど:71.8%
- あなた・おまえ:70.0%
- 名前以外のニックネーム:68.8%
- おい・ねえ:55.6%
- その他:45.5%
- 呼ばない:30.0%
普段の呼びかた別夫婦満足度(女性)
- 名前や名前にちなんだニックネーム:77.3%
- 名前以外のニックネーム:75.9%
- お父さん・パパ・おとうちゃんなど:62.2%
- おい・ねえ:61.5%
- あなた・おまえ:47.6%
- 呼ばない:7.1%
- その他:0.0%
男性の場合、「名前や名前にちなんだニックネーム」と「お母さん・ママ・お母ちゃんなど」の満足度は9.6ポイントの差。女性に関しては、「名前や名前にちなんだニックネーム」と「お父さん・パパ・おとうちゃんなど」の満足度は15.1ポイントの差に。
また、男女ともに「名前や名前にちなんだニックネーム」で呼ばれたほうが嬉しいようです。
やはり「パパ」「ママ」は普段から子どもに呼ばれ慣れていることもあり、パートナーからは特別な呼びかたで呼んでほしいと思うのかもしれません。また、「パパ」「ママ」という呼びかたは、異性というよりも「親」のイメージが強いため、「私はあなたの「パパ(ママ)じゃない」という気持ちにもつながりそうです。
家族としての仲ももちろん大切ですが、夫婦の仲をもっと円満にするには「呼びかた」を見直してみるのも良いかもしれませんね。「今から変えたら子どもが混乱するかも……」と思われるかたは、子どもが寝た後や夫婦ふたりきりのときだけ、以前のように名前やあだ名で呼んでみてはいかがでしょうか。
出典:
夫婦の呼びかたランキング ~家では「名前」外では「嫁さん」「旦那さん」
【夫婦のリアル】子どもが産まれたら、お互いに「パパ・ママ」と呼び合う?