アプリで名もなき家事が一目瞭然! 夫婦のリアルな感想
夫婦のお悩み解決コラム夫婦間の家事分担の中で、「名もなき家事」というものが話題になっていることをご存知ですか?
名もなき家事とは、「掃除」「洗濯」「料理」といった代表的な家事に含まれにくい、小さな作業のこと。夫婦間の家事分担がうまくいかず、どちらか片方が不満を抱いてしまう原因が、この「名もなき家事」だとされています。
> これが原因!? 夫婦の家事分担を阻む「名もなき家事」とは
家事分担の不公平感を解決するためには、お互いに作業内容を可視化することが大切です。目に見える形にすることで、分担のアンバランスさをパートナーにわかってもらえることにつながります。
今回は、この名もなき家事を可視化してパートナーと共有できるアプリをご紹介します。
1. 家事タスク可視化アプリ「Yieto」を使ってみた
アプリの名前は「Yieto」。実際にダウンロードしてみました。
アプリを開くと、夫・妻のどちらなのかを選ぶ画面が表示されます。
次に、家族構成の中で1番近いものを選びます。
我が家は夫婦と幼児が2名。そのため、もっとも近い「夫婦+赤ちゃん・幼児+小学生以上の子供」を選びました。
すると、「現状チェック」のページへ。「名もなき家事」にリストアップされているような日々の小さなタスクが、ずらずらーっと並んでいます。
タスクリストの一例は以下のとおり。
- 食事のメニュー決定・下準備
- 買ってきたものをしまい、買い物袋を片付ける
- 窓、網戸、窓のレール、カーテンレールの掃除
- ハンドソープ、せっけんの補充
- 子供の連絡帳の記入
- 園、学校からの呼び出し対応
- 冠婚葬祭の対応
そのほか、全部で130種類のタスクが可視化されています。
ここでそのタスクを担当している人を選択していきます。「夫がやっている」「妻がやっている」「ふたりともがやっている」の3つから、主なものを選びましょう。
すべてチェックし終わると、現在の分担度合いが一目でわかるマップとして表示されます。
我が家はこのようになりました。
赤がわたし、緑が夫、黄色がふたりです。……緑の少なさ。黄色がまだあるだけいいのでしょうか。アンバランスさをあらためて目の当たりにして、「うわあ」と思ったのが正直なところです。
2. 夫との共有も可能! 夫の感想は……
このアプリは、夫婦が一緒に使用することができます。夫にもダウンロードしてもらい、妻の側に表示されるQRコードを読み取ってデータを共有します。
実際に、筆者の夫にも試してもらいました。その際の忌憚ない意見がこちら。
筆者:「どう?」
夫:「名もなき家事っていう定義がよくわからない。どれもこれも、掃除とか料理とかのカテゴリーに入るんじゃないの?」
筆者:「でもさ、“料理担当は俺だから”と思って、ここにあるこまごまとしたものまでやると思う?」
夫:「そのときに必要だと気づいていればやるんじゃないかな。醤油差しに醤油を補充するとか、“あ、ないな”と思ったらやるでしょ。気づいたほうがやればいいと思うんだけど」
筆者:「その“気づいたほう”がアンバランスさを生んで不満につながるから、こういうものが登場したんじゃない?」
夫:「いや、でもやる男はこんなのなくてもやると思うんだよね。やらない男はこういうのがあってもやらない気がする」
筆者:「“こんなにやることがあるんだね!”って気づけてやれるようになる人は?」
夫:「気づけない時点でどうなんだろうか……」
夫曰く、「建設的な話し合いに使えるのかは男の立場から考えると微妙な気がする。逆に、女性がバトル覚悟で水戸黄門の印籠代わりとして使うのなら有効な手だと思う」とのこと。
「こんなに妻に負担させていたんだ。俺もこのあたりはやれるからやるよ!」というのが理想の展開なんですが……過度な期待は禁物かもしれません。
この分担マップはそのときどきで再チェックと変更が可能なため、時間をおいて現状を把握するときに使うのがおすすめです。
妻も夫もタイプはさまざま。「何をどう伝えようが無意味」というパートナーに困っているかたもいるでしょう。「ものは試しに」使ってみてくださいね。タスクの内容に「こんなにやることってあったのか!」とあらためて驚くかもしれません。特に共働き夫婦にとって
家事分担の不満は夫婦の関係性悪化に繋がりやすいです。相手の意識を変えてもらうためにこのアプリを使うことも良い活用方法かもしれません。
参考:
夫婦の家事タスクを可視化し、ストレスのない分担をサポートするアプリ「Yieto」正式版リリース
Yietoダウンロードページ