気になる隣のお財布事情! みんな、どのくらいお金使ってるの?
夫婦のお悩み解決コラム本当はものすごく気になるのに、なかなか聞けないのがみんなの「お財布事情」ですよね。収入はどれくらいある? 貯金は? ローンは? あらゆる「隣のお財布事情」の平均をご紹介します。
今回は政府統計の総合窓口(e-Stat)より、「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 2016年」のデータをもとに、年齢別や世帯別に平均の収支をまとめてみました。
元のデータは日常で使う家計簿とは違った形式なので、ここではざっくり家計簿風にアレンジしています。そのため、記載していない項目や金額等があることをご了承ください。
この記事でご紹介すること
1. 20代で3人家族の場合
世帯主が約27歳。持ち家率は31.2%、家賃等を払っている世帯は58.9%となっています。
実収入:386,074円
- 世帯主の収入:298,918円
- 配偶者の収入:51,526円
- その他の収入:35,630円
実支出:270,792円
- 食料:51,055円
- 住居:33,483円
- 光熱・水道:16,133円
- 家具・家事用品:7,784円
- 被服・履物:8,875円
- 保健医療:7,293円
- 交通、通信:34,895円
- 教育:4,169円
- 教養娯楽:16,940円
- その他:30,053円
- 税金等:60,111円
実収入-実支出
- 黒字:115,282円
実支出以外の支払い
- 保険料:12,206円
- ローン等返済:22,480円
繰越金:58,089円(当月末における世帯の手持ち現金)
平均貯蓄現在高:307万円
平均負債現在高:499万円
20代ということで、子どもも小さいためか教育費にはそれほどお金がかかっていませんね。持ち家率はまだ少なく、家賃等を支払っている世帯のほうが多いようです。平均負債が499万円ということは、住宅ローンを借りた世帯がちらほらと増え始めているからかもしれません。
2. 30代で3~4人家族の場合
世帯主が約35歳。持ち家率は60.2%、家賃等を払っている世帯は35.8%となっています。
実収入:498,729円
- 世帯主の収入:399,905円
- 配偶者の収入:64,979円
- その他の収入:33,845円
実支出:355,175円
- 食料:65,997円
- 住居:23,755円
- 光熱・水道:17,895円
- 家具・家事用品:10,961円
- 被服・履物:12,674円
- 保健医療:9,614円
- 交通、通信:46,734円
- 教育:12,467円
- 教養娯楽:27,554円
- その他:43,321円
- 税金等:84,202円
実収入-実支出
- 黒字:143,555円
実支出以外の支払い
- 保険料:20,334円
- ローン等返済:44,784円
繰越金:52,541円
平均貯蓄現在高:613万円
平均負債現在高:1,233万円
30代になると、収入が増加していますね。しかしその分税金も増え、住宅や車の購入の為かローンの額も増えているため、支出額も大きくなっています。子どもが大きくなる・増えることで、教育や教養娯楽にかかるお金も増加しているようです。
3. 子ども1人、妻が専業主婦の場合
世帯主の平均年齢は42.8歳。持ち家率は60.9%で、家賃等を支払っている世帯は35.7%です。
実収入:499,789円
- 世帯主の収入:467,042円
- その他の収入:32,747円
実支出:393,856円
- 食料:67,338円
- 住居:24,801円
- 光熱・水道:19,423円
- 家具・家事用品:11,039円
- 被服・履物:12,635円
- 保健医療:11,469円
- 交通、通信:47,765円
- 教育:16,904円
- 教養娯楽:27,342円
- その他:54,469円
- 税金等:100,671円
実収入-実支出
- 黒字:105,933円
実支出以外の支払い
- 保険料:21,280円
- ローン等返済:37,829円
繰越金:58,568円
平均貯蓄現在高:1,125万円
平均負債現在高:829万円
妻が専業主婦世帯ということですが、貯蓄をしっかりとされている世帯が多いようです。もしかしたら妻に時間がある分、家計管理や節約などがきっちりできているのかもしれません。
4. 子ども1人、夫婦共働きの場合
世帯主の平均年齢は45歳。持ち家率は77.5%で、家賃等を支払っている世帯は20.6%です。
実収入:608,448円
- 世帯主の収入:439,537円
- 配偶者の収入:145,165円
- その他の収入:23,746円
実支出:442,261円
- 食料:75,644円
- 住居:17,722円
- 光熱・水道:19,608円
- 家具・家事用品:10,726円
- 被服・履物:14,707円
- 保健医療:11,508円
- 交通、通信:53,257円
- 教育:27,293円
- 教養娯楽:33,152円
- その他:66,301円
- 税金等:112,344円
実収入-実支出
- 黒字:166,187円
実支出以外の支払い
- 保険料:27,601円
- ローン等返済:48,614円
繰越金:60,568円
平均貯蓄現在高:1,179万円
平均負債現在高:1,007万円
共働きということで夫婦の収入は多く、教育や教養娯楽にお金を使っている様子が見られます。食費が高めなのは、夫婦ともに忙しくて外食や総菜等で食事を済ませているからでしょうか。夫婦二人三脚ということで、ローン等を返済しながらもしっかりと貯蓄できている世帯が多いようです。
お金のことは、生活していく中でなくてはならないもの。それなのに、誰かに相談しにくい話題ですよね。今回は年齢ごと・妻の就業形態ごとに、収支や貯蓄・負債をまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。自分に近い世帯の収支と、自分でつけている家計簿を見比べてみてくださいね。
これらのデータはあくまでも平均なので、住んでいる地域や職業によって金額も大きく異なることかと思います。詳細を知りたい場合は、これらのデータ元である政府統計の総合窓口(e-Stat)をご覧ください。
参考:
家計調査の概要,結果等
家計調査家計収支編二人以上の世帯詳細結果表年次2016年
家計調査 – 貯蓄・負債編 二人以上の世帯 年報
家計調査収支項目分類の基本原則
家計調査 用語の解説
用語の説明