養育費と住宅ローンを両立できる借りかたとは

夫婦のお悩み解決コラム

子どもの成長に伴って住宅の購入を検討し始めると、「いくらくらいのローンが妥当なんだろう」「養育費との両立は?」など、考えることがたくさんがたくさんあります。住宅購入後でも、「金利が低いうちに返すべきか否か」といった悩みの種も。

実際、住宅購入に踏み切った人たちはどうしていたのでしょうか。ご紹介します。

 

1. 住宅購入費用の決めかたは?

共働き子育て家庭向けのウェブメディア「日経DUAL」(日経BP社)が、日経DUALの読者347名に住宅ローンの借りかた、返しかたについてのアンケートを実施したところ、住宅購入費用、ローンの借入額は年収(世帯年収)をもとに決めた人が多いそうです。

※調査期間:2015年7月6日(月)〜7月16日(木)対象者:住宅購入検討者125名、住宅ローン返済中211名を含む

養育費と住宅ローンを両立できる借りかたとは

世間的にいわれている「家の購入費用の予算は年収の5倍程度」を判断基準にしている人が多いからだろうと、ファイナンシャルプランナーの中嶋よしふみさんは考えています。

これは裏を返せば「手の届く上限ギリギリの額の家を購入している」ということ。しかし、子どもがいる家庭や子どもほしい場合には、教育費のことも考えておかないといけません。

以下は「住宅ローンの返済と共に行なっている、考えていること」という質問に対する回答です。

  • 将来、教育費とローンの返済が両立できるのか心配:62%
  • 将来の教育費の支払いは心配していない:10%
  • 将来の教育費はまだ考えていない:12%
  • 教育費を抑えることを検討している(抑えている):5%
  • 公立校に行かせたいと考えている(行かせている):46%
  • 私立高に行かせたいと考えている(行かせている):15%
  • その他:4%

住宅ローンを組んでいる人の約6割が子どもの教育費と返済の両立に悩んでいるという結果が出ています。

 

2. 金利が低いうちにまとめて返すべき?

返済については、多くの人が安全志向で地道に返済し続けるほうがいいと考えていることがわかりました。「住宅ローンの繰り上げ返済についてどう考えていますか?」というアンケートの結果がこちら。

  • 利息を減らすために繰り上げ返済を優先させるべき:31%
  • ある程度貯金がたまるまで、先送りするほうがいい:48%
  • 繰り上げ返済はせず、貯金や生活費に回したほうがいい:11%
  • その他・よくわからない:10%

およそ半数の人が、お金に余裕があるからといって一気に返すことはせず、ある程度手持ちの貯金額が増えるまでは繰り上げ返済はしないべきだと考えている様子。

「金利が上がる前に返すべきか」と迷いつつも、「教育費が多額に必要になったときが心配」という不安が現れている結果ですね。実際、不安を感じているかたは多いようです。以下、アンケート結果を引用します。

  • 手元にある貯蓄を繰り上げ返済にまわすべきか、教育費としてそのまま手元に置いておくべきか、ローン返済にまわして教育費は別途ためるべきか
  • 子どもの教育費ピークと金利上昇が重なったらどうなってしまうのか心配
  • 本当は教育費の負担が大きくなる時期までにローンを完済したいのですが、繰り上げ返済するなら今なのか、完済できる余剰資金が貯まってからにすべきなのか悩んでいます

子どもの教育費は受験の結果などにより金額が大幅に変動するもの。そうした「今後どうなるかわからない」気持ちが強いのだと考えられます。

 

3. 住宅ローンの借りかた、返しかたの注意

ファイナンシャルプランナーの中嶋さんは、「チキンレースのように家の予算を決めてはいけない」と相談者にアドバイスをしているとのこと。年収から買える上限ギリギリの金額のローンを組んでしまうと、何かがあったときの余裕がなくなってしまうからです。

昔は終身雇用制度があり、年功序列で定年まで一定率で給料が上がっていきましたが、今はそうではありません。会社の状態や転職などで収入が下がる可能性もあります。

そうしたことも踏まえて、余力を残した借りかたを考えたいですね。

なお、筆者の周りでも、子どもの小学校入学に合わせ、最近住宅購入に踏み切る友人が増え始めています。家の購入費用の決めかたを尋ねたところ、1番多かったのが「今の家賃程度」でした。友人の中には、「家賃マイナス1万」とした人も。

マイナス1万円は、固定資産税の取り置き分とのこと。地域にもよりますが、筆者の住んでいる地域では12~3万程度です。

大切なのは無理をしすぎず、今の生活の範囲で無理なく払える金額であること。「家を購入したら家計を抑えよう」と考えていても、実際やってみるとなかなかうまくいかないのが現実。

先ほどの「日経DUAL」によるアンケート調査でも、家計簿をつけたり出費を抑えるのが難しい家庭が多い結果になっています。

養育費と住宅ローンを両立できる借りかたとは

生活のレベルは、なかなか下げられないものですよね。筆者の知り合いでも、家計を抑える前提で背伸びした住宅を購入した結果、結局返済に行き詰まり、家を売却することになってしまった人がいます。

家計を抑える前提で住宅を買うことは危険だといえるでしょう。

無理のある返済計画は、日々の生活を圧迫してストレスの原因もなってしまいます。購入を検討する際は専門家に相談をし、背伸びをしすぎないことが大切ですね。

参考:
住宅ローンを借りた家庭の6割が「子どもの教育費とローン返済の両立」に不安

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