「ポリアモリー」という生きかた ~ 妻と恋人を同時に愛するライフスタイル

夫婦のお悩み解決コラム

こんにちは。作家、ブロガー、カウンセラーの立花岳志です。

 

僕は今年49歳になる男性ですが、昨年8月から、妻のほかに30代前半の独身女性とお付き合いをしています。

 

もちろん妻も恋人もそのことを承知のうえでのことです。

 

僕のように、公開され、お互いに承認された複数のパートナーとのパートナーシップを「ポリアモリー」と呼び、ポリアモリーを実践する人を「ポリアモリスト」と呼ぶようです。

 

日本語では「複数恋愛制」と訳す場合もあります。

 

個人的には「恋愛」という言葉がいまいちしっくり来ないため、自分でつくった造語「マルチ パートナーシップ」という言葉を広めたいのですが、それは今は置いておきます。

 

妻がいるのに外に恋人がいる。しかもそれを妻も恋人も了解しているという状態は、いままでの結婚観からは大きく異なるものかと思います。

 

ただ、昨今このポリアモリーが脚光を浴び、実践する人も増えてきているようです。

 

マスコミは盛んに「不倫」を叩く報道を続けていますが、僕らが実践するポリアモリーが、旧来のパートナーシップのありかたを変えるきっかけになればと思っています。

 

そのため、昨年12月に我々夫婦それぞれが、自身のブログでポリアモリーを実践していることを公開しました。

 

その記事は大きな反響を呼び、その後テレビの取材、そしてこの記事の執筆依頼などもいただくようになりました。

 

この記事では、僕らが実践しているポリアモリーという生きかたについて、お話ししたいと思います。

 

ポリアモリーになったきっかけ

 

僕に恋人ができたのは2017年の8月ですが、話はもうちょっと前の2015年ごろまでさかのぼります。

 

2015年当時に僕が参加していた長期間に渡る研修で、多くの企業経営者のかたたちとお知り合いになりました。

 

僕は2011年まで17年間サラリーマンをしており、2011年に独立してフリーランスになり、2014年に自分の会社を作って自ら代表取締役社長になりました。

 

ただ、従業員はおらず妻と2人の小さな会社で、自分が経営者であるという自覚もありませんでした。

 

それが、その研修で多くの経営者のかたたちとお付き合いさせていただくようになり、自分のなかの価値観が変わっていきました。

 

なかでも衝撃だったのが、知り合いになった経営者のかたのなかに、配偶者のほかに恋人がいるかたが複数いたことです。

 

その研修は僕の妻も一緒に受講していたため、我々夫婦のあいだで、「○○さんには彼女がいるんだってー」みたいな話が話題に上るようになりました。

 

そのときに妻が「たけし君も恋人を作ってもいいんだよ」と言ってくれたのが、最初のきっかけです。

 

でも、当初は恋人といっても、肉体関係を含む深いお付き合いというほどの想定はお互いになく、偏食の妻と美食家の僕で食事の趣味が合わないので、妻も「私が嫌いなお肉やお寿司は他の女性と行けば?」くらいのノリでした。

 

僕のほうも「食事くらいならいいか」くらいの軽いノリで、お互いの承諾のうえで、友達の女性と2人で食事に行ったり、お酒を飲んだりするようになっていった、というのが、そもそもの始まりです。

 

その後、夫婦の間での会話が徐々に変化していきました。

 

我々も会社を作って3年がたち、段々思考回路が経営者になっていきました。

 

我々は夫婦ふたりとも心理カウンセラーとして仕事をしていますので、深層心理の深堀りを日常的にしています。

 

そのなかで、夫である僕が自らの男性的な欲望を封印して生きていると、仕事のスケールにも封印がされ、陳腐な言葉でいうと、「スケールのでかい男になれない」のではないか、というような話もでるようになりました。

 

逆にいうと、スケールがでかい仕事をしている人はエネルギー量がすごく多いので、1人の女性には収まりきらず、結果として恋人を作るようになるのではないか、という話にもなりました。

 

そういう背景のなかで、妻の「恋人を作っていいよ」という言葉に現実味を与えてくれたのが、「ポリアモリー」という言葉でした。

 

それまで僕は「恋人ができる」 = 「不倫」だと思っていたので、いろいろな意味で恋人を作ることを躊躇していました。

 

社会的な制裁を受けることも怖かったし、女性にも「不倫をしている人」という立場を味わわせるのは申し訳ないという、罪悪感があったからです。

 

それに、妻は口では「恋人を作っていい」と言っているが、実際に作ったら傷つき怒り、2人の関係性は終わってしまう、という恐れが僕にありました。

 

7月のある日の朝、妻が「ポリアモリー」という概念と、彼女の知り合いのポリアモリー実践者の女性のブログを紹介してくれ、ポリアモリーの存在を初めて知りました。

 

当事者全員が関係性をオープンにして、お互いの存在を認め、お付き合いを承認する関係。

 

それがポリアモリーでした。

 

不倫ではない、こそこそ隠れなくて良い。当事者が誰も不幸にならない。

 

そんなライフスタイルが本当に実現できるなら、それこそ僕のなかにある、男性性の解放になる。

 

そう想い、僕は積極的にお付き合いできる女性を探すようになりました。

 

そんなときに知り合ったのが、今の恋人です。

 

知り合って何度か食事に行き、彼女に自分は妻帯者だがあなたのことも好きで、全員承認のうえでお付き合いしたいという申し出をしたところ、彼女からOKをもらい、お付き合いがスタートした、という次第です。

 

もちろん妻にも恋人ができた旨報告し、今に至っています。

 

今のライフスタイル

 

ポリアモリーには本当にさまざまなスタイルがあるようなので、僕らのライフスタイルがそのままポリアモリーを代表するものではないことをご承知ください。

 

まず、僕は妻と2匹のネコと一緒に、東京の六本木と鎌倉のデュアルライフ生活をしています。

 

このライフスタイルは恋人ができる前、2016年からスタートさせたもので、恋人ができたあとも変化していません。

 

恋人とは週に一度くらいのペースでデートしています。

 

僕は仕事の関係で週末の土日にセミナーや講座を開催することが多く、会社員である恋人と、なかなか土日にゆっくりデートができないのですが、時間が許すときには恋人と旅行に行ったり、都内のホテルに泊まってゆっくりすごすこともあります。

 

妻にも恋人にも、僕のほかにパートナーはいません。

 

妻は恋人募集中なのですが、まだお付き合いに至る男性がいないため、また恋人はポリアモリー的性質がなく、パートナーは僕一人という状況です。

 

いまの形は自然とできあがってきたもので、特に何かを人工的に操作してなったものではありません。

 

なので、この状況が今後長く続くかどうかも分からないし、どのように変化していくかも、すべての可能性を閉ざさず流れに任せようと思っています。

 

妻に恋人ができていない今の状況は、まだ本格的なポリアモリーではなく、変化の途上の関係性かな、というのが僕らの認識です。

 

妻も外に恋人を作りたいと思っていますし、僕もそれを応援しています。

 

僕を快く送り出してくれたのですから、僕も妻が恋人との時間を持てることを応援しています。

 

妻・恋人の反応

 

妻と恋人は何回か直接顔を合わせていますし、我が家で開いたホームパーティーに彼女が遊びに来て、一緒に時間を過ごしたこともあります。

 

もちろん関係性としてはデリケートな部分もあり、妻や彼女が感情的に不安定になることも、たまにですがあります。

 

この関係性を構築、維持できているポイントは、女性2人が「自分はないがしろにされた」「パートナーは自分からいなくなる」といった、疎外感、被害者感を持たないこと、そして複数のパートナーがいる僕が、その関係性に罪悪感を持たないこと、だと思っています。

 

物理的には同時に2人と個別の時間を過ごすことはできないのは当たり前ですが、気持ちの面で2人を普通のパートナー以上に大切に想い、そして実際にそれを行動に移し、言葉でも表すことはできます。

 

自分にできないことをできないと嘆いたり、そのことに罪悪感を感じたりしても無意味ですし、罪悪感を持って相手に接すると、相手もそれを感じ取って不安定になることが多い。

 

自分にできることを精一杯やり、それでも相手が嫉妬に苦しんだり、悲しい気持ちになったりするときには、その気持ちを抱いている相手を精一杯大切にして抱きしめてあげることしかできません。

 

ポリアモリー状態は、妻の提案で実現したわけですし、恋人も最初から僕が妻帯者であることを承知してお付き合いがスタートしているので、原則としては3人ともOK。

 

ただ、やはり人間ですから、時として感情が乱れるときもあって当然なので、そのときは、出来る限りのケアをしていきたいと思っています。

 

妻との関係性は、恋人ができてからも、とても良好で、むしろ深くなったと思っています。

 

良く妻と話すのですが、パートナーが一対一だと、相手に全部を求め、「完璧なパートナー」であることを要求しがちです。

 

そして「完璧ではない部分」「足りない部分」にばかり眼が行き、不平・不満が募ります。

 

それが、パートナーが複数いると、1人のパートナーに完璧を求めなくなります。

 

人間それぞれ性格が違うのは当たり前で、パートナーシップでも、ふんだんにある部分と、もともと性質としてない部分などがあるわけです。

 

それを、1人から全部もらおうという姿勢がなくなるので、僕の気持ちがとても穏やかになるとともに、2人に対する愛のスケールが大きくなっているように思います。

 

妻に対しても、恋人に対しても、一緒にいてくれること、この状況を認めて承認してくれていることへの感謝と愛を、出来る限りの方法で伝えていきたいと思っています。

 

自分の中の変化

 

妻と恋人とのパートナーシップを作り維持していくということは、大きな責任を伴うことだと感じています。

 

スケジュールもタイトになりますし、お金も当然かかります。体力だって必要ですから、身体を今まで以上に鍛えるようになりました。

 

さらには、2人に対してしっかり愛を届けたい、2人の愛を受け取りたいと思えば、人間的なスケールをもっともっと大きくしていかないと、と思います。

 

これから我々の関係性がどうなっていくかはまったくわかりませんが、僕はいまのライフスタイルが、48年間の人生で一番幸せで充実していると明確に断言できます。

 

なので、このライフスタイルを一緒に作ってくれている妻と恋人にはただただ感謝であり、僕にできるかぎりのエネルギーを注いで、2人が幸せに充実して豊かに生きていけるよう、さらに大きな男に成長していきたいと願っています。

 

世界はあらゆる分野で多様化しており、人のライフスタイルもどんどん新しい考えかた、生きかたが現れています。

 

しかし日本では、特に男女関係において、マスコミの不倫叩きの影響もあってか非常に閉鎖的になっており、息苦しい状況が加速しているように僕は感じています。

 

古来日本人の性やパートナーシップに対する姿勢は、とてもおおらかで明るいものでした。

 

21世紀の多様性の時代に、本来日本人が持っていた、明るくおおらかで堂々としたパートナーシップの形があっても良いのではないかと思い、こうしてポリアモリーという生きかたを、公にして生きています。

 

僕がポリアモリーであることを公開してから、僕の身のまわりにちょっとした変化が起こっています。

 

それは、会食や飲み会のときに、一緒にいる人がそっと「実は私も配偶者の他にお付き合いしている人がいるんです」と囁く機会がとても多くなりました。

 

こっそりお付き合いしている人がいて、でも誰にも言えず苦しかった人が、「立花になら言っても大丈夫」と思って打ち明けてくれるんですね。

 

好きな人ができることは悪いことではない。恋愛することもセックスすることも、善も悪もないはず。

 

「当事者が誰も不幸にならないこと」。

 

そのルールさえ守ることができれば、複数恋愛というのは、人間が本来持っている力を取り戻す、ひとつの形なのかもしれないと、僕は思っています。

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