産後、夫婦の寝室を別にすると夫婦仲はどうなるの?

夫婦のお悩み解決コラム

子どもが生まれてからの生活は、夫婦2人だけだった頃の生活とはずいぶん違ったものになります。中でも、特に変化が大きいのは睡眠に関することではないでしょうか。それまで一緒に寝ていた夫婦が、出産をきっかけに寝室を分けるケースも少なくありません。

産後に寝室形態を変えると、夫婦仲にどんな影響があるのでしょうか。

 

1. 産後の寝室、みんなはどうしてる?

生まれたばかりの赤ちゃんには数時間おきの授乳が必要なので、妻(ママ)もまた数時間ごとに起きなければなりません。一方、昼に仕事をしている夫は夜しっかり睡眠をとる必要があります。

「赤ちゃんの泣き声で夫が睡眠不足になると、仕事に差し支える」「夫が立てる物音やいびきがうるさく、赤ちゃんが起きてしまう」などの理由から、やむなく寝室を別にする夫婦も少なくないでしょう。

株式会社オウチーノが行った子どものいる夫婦790名を対象にした調査にて、「出産前後で、夫婦形態は変わりましたか?」と質問したところ、以下のとおりの回答となりました。

  • 出産前も出産後も同じ寝室で寝ている:67.5%
  • 出産前は同じ寝室だったが、出産後は別々の寝室で寝ている:20.5%
  • 出産前は違う寝室だったが、出産後は同じ寝室で寝ている:1.6%
  • 出産前も出産後も別々の寝室で寝ている:10.4%

この調査によると、約2割の夫婦が出産をきっかけに夫婦の寝室を分けています。では、出産後夫婦の寝室を分けることは夫婦仲にどのような影響を与えるのでしょうか。

寝室をわけたら、夫婦仲はどうなった?

同調査によると、出産後も寝室形態が変わらない場合、産後の夫婦仲は「良くなった」が25.5%、「変わらず良い」が50.0%、「悪くなった」が19.5%、「変わらず悪い」が4.1%と、良くなった・良いの割合が75%を超えています。

一方、出産後に寝室形態が変わった夫婦は「良くなった」が29.9%、「変わらず良い」が33.3%、「悪くなった」が32.0%、「変わらず悪い」が4.8%という結果になりました。

産後に寝室形態を変えた人のうち、「夫婦仲が悪化した」と回答した人は寝室形態を変えない人の2倍近く。「良くなった」という回答もありますが、どちらかといえば悪くなる傾向にありそうです。

寝室は1日の約1/3を過ごす重要な場所です。その寝室の形態を変えることは、夫婦の生活に予想以上の影響をもたらす様子。寝室の形態変化によって、夫婦仲もまた良くも悪くも変わりやすいと言えるでしょう。

 

2. 夫は変わらず愛しているけど、妻は……?

産後のパートナーに対する恋愛感情・愛情の変化については、「増えた」と回答した人が19.0%、「変わらず多い」が36.8%、「変わらず少ない」が10.1%、「減った」が34.1%という結果になりました。

男女別に見ると、男性では「変わらず多い」が47.8%、「減った」が21.4%。一方女性では「変わらず多い」が26.8%、「減った」が45.7%となりました。また、「減った」と回答した人のうち産後同じ寝室で寝ている人は28.7%、違う寝室で寝ている人は45.9%です。

子どもが生まれても夫から妻への愛情は「変わらず多い」ようですが、妻は「減った」がもっとも多くなっています。産後、妻から夫への愛情が減りやすいことは一般的にもよく言われていますね。よく挙げられる理由は以下のとおりです。

ホルモンバランスの変化

出産によって、女性のホルモンバランスは大きく変わります。そのため産後の妻は情緒不安定になったり、夫に触れられるのを生理的に受け付けなくなったりすることがあります。

産後時間が経てばホルモンバランスも徐々に落ち着きますが、妻が感情的に夫に当たり散らしてばかりになってしまうと、後々の夫婦仲にも影響を及ぼすでしょう。

ライフスタイルの変化

出産のダメージも癒えないまま、妻は24時間体制の育児をこなさなければなりません。1人目の子なら何もかもが初めてで緊張しっぱなし、2人目以降なら上の子の世話もあります。

赤ちゃん中心の生活で妻は気力・体力ともにヘトヘトになり、夫まで気が回らなくなってしまいます。妻も働いている場合、仕事復帰後は仕事・家事・育児をこなさなければなりません。

生活スタイルが変わらない夫への不満

妻が出産しても、夫の生活スタイルはあまり変わりません。夫が家族のために仕事を頑張っていることは、もちろん妻も理解しています。

しかし、疲労とストレスで心の余裕がなくなった妻には夫が好き勝手に行動しているように見えてしまいます。夫が家事・育児に協力的でない場合、妻の不満はますますつのるでしょう。

 

3. 夫婦の寝室はどうあるべきか

日本には、古くから夫婦と子どもが並んで寝る「川の字」という習慣があります。欧米のように頻繁にスキンシップをする習慣がない代わりに、親子で一緒に寝ることで子どもを安心させるのです。親子はもちろん、夫婦のベッド(布団)の距離と心の距離もある程度リンクしているのではないでしょうか。

とはいえ、さまざまな事情で寝室を分けたい夫婦もいるでしょう。パートナーと寝室で一緒に過ごすのが難しい場合、どのように日頃のコミュニケーションを取ればよいでしょうか。

子どもと離れる時間を活用

夜子どもを寝かしつけた後や朝子どもが起きる前の時間は、夫婦でゆっくり過ごすチャンス! とはいっても、「コミュニケーションしなきゃ」と肩肘張る必要はありません。一緒にテレビやDVDを観たり、とりとめのない話をしたりするだけでもOKです。

母乳育児中だと難しいかもしれませんが、少しだけ「家飲み」するのもいいでしょう。また、たまにはおじいちゃん・おばあちゃんや託児サービスに子どもを預けて、夫婦水入らずで過ごしたいですね。

簡単な共同作業をしてみる

子どもの世話で疲れていると、子どもを寝かしつけながら親もつい寝てしまいますよね。パートナーに合わせて起きるのが大変なら、普段の家事やちょっとした作業を一緒にやってみましょう。一緒に作業することで達成感が生まれやすくなりますし、お互いに「ありがとう」の気持ちを伝えやすくなるはず。

ただし、あくまでコミュニケーションの手段なので、相手へのダメ出しや細かく注文をつけることはNG。また、慌しくイライラしがちな時間帯に家事を強要するのも避けましょう。

メールや手紙でコミュニケーション

激務でグッタリな夫にとっては、ちょっとした家事もハードルが高いかもしれません。また、お互いに余裕がなく顔を見れば文句ばかりになる日もあるでしょう。

すれ違いばかりの時やなかなか素直になれない時は、メールや置き手紙で気持ちを伝え合ってはいかがでしょうか。文章なら時間や気持ちに余裕があるときに書けます。書き終わった後に読み返すくせをつければ、「言い過ぎた!」となる心配も少ないはず。

 

出産をきっかけに夫婦の寝室を分けると、夫婦仲にも何らかの影響が出ることが多いようです。とはいえ必ずしも夫婦仲が悪くなるとは限りませんし、無理に同じ寝室で寝ることで逆に不便になるパターンも。夫婦の寝室を別々にした場合は、日頃のコミュニケーション方法を工夫して心のすれ違いを減らしたいですね。

参考:
「出産後の夫婦関係」実態調査
産後夫婦の寝室を別々にすると、夫婦仲はどうなるの?
夫への愛情が一気に冷めた!?産後クライシスの原因と乗り切るための対処法

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