マタニティマークをつけた妊婦さんに対する嫌がらせが社会問題に!?

夫婦のお悩み解決コラム

妊娠の届出を役所に提出したら、母子手帳と一緒にもらえる「マタニティマーク」。妊婦の印とも言えるこのマーク、つけられるのを心待ちにしていたかたもいることでしょう。

しかし最近では、「マタニティマークをつけると危険な目に遭うからつけない」「マークがアピールだと思われて、うざいと言われてしまう」といった不安から、あえてつけない妊婦さんも増えているようです。

マタニティマークをつけた妊婦さんに、いったい何が起きているのでしょうか。

マタニティマークを付けると嫌がらせを受ける?

マタニティマークをつけていることで、実際に嫌がらせや暴言を受けた経験をした妊婦さんがいます。

また、直接的な被害は受けていなくとも、2chやTwitterなど、インターネット上で妊婦へのバッシングを目の当たりにしたことがあるかたもいるのではないでしょうか。

どのような嫌がらせが起こっているのか、実例を見ていきましょう。

優先トイレで「病気じゃないんだから使うな」

マタニティマークをつけ、買い物に出かけた妊婦さん。優先トイレに入ろうとしたところ、高齢女性に「妊娠は病気じゃないんだから、優先トイレを使うな!」と怒鳴られてしまったそうです。

女性トイレは長蛇の列になりがち。みんなが並んでいる中、サッと入ろうとした妊婦さんに苛立ってしまったのでしょうか……。

電車内で席を譲ってもらったら、他人から暴言

電車内で、親切な男性に優先席を譲ってもらった妊娠7ヶ月の女性。すると、その隣に座っていた50代頃の男性から、「お前ただのデブだろ。俺はだまされねーぞ」との暴言。

暴言はその後もネチネチと続き、席を譲ってくれた男性も戸惑っていたそうです。なお、暴言を吐いた男性は酒に酔っている様子もなかったとのこと。

電車内・移動中に「わざと押された」

電車内やホームなどを移動中、マタニティマークをつけて歩いていたら、「わざと押された」と感じた人も多くいるようです。

人が多い都市圏では、わざと押されたのかどうか判断が難しいところではありますが、「押されるかもしれない」と思うと気が気ではありませんよね。

 

なぜ嫌がらせが起きているのか

嫌がらせが起きる背景には、妊娠中の体調の変化について知らない人が多いことがまず挙げられます。

特に、おなかが目立たない初期~中期の妊婦は、人によってつわりが重かったり、できるだけ負担がかからない生活を送るように医師から指導されていたりするもの。

しかし、知識や経験がない人たちにとっては、初期のつらさは想像しづらいため、「マタニティマーク=まだ楽なのにもかかわらず、気を遣えと言われている」と感じてしまうのではないでしょうか。

また、妊娠していないのにマタニティマークをつけるなど、マタニティマークの悪用が話題になったことも、原因のひとつでしょう。

疲れやストレスを抱える人が多い現代、誰かを気遣う余裕がない人が増えているのも、こうした嫌がらせの原因となっているのかもしれません。

マタニティマークを不快に思う人も

嫌がらせにはつながらなくとも、マタニティマークを「不快」と感じる人もなかにはいるようです。

さまざまな人が乗り合わせる電車内、不妊治療中の人もいます。そうしたかたにとっては、「マタニティマークは妊娠自慢に見える」ことも。「羨ましいから見たくない」「悔しい気持ちになる」と感じている人はいるようです。

また、流産や死産を経験したことがある人にとっても、マタニティマークはつらい気持ちを呼び起こさせてしまいがち。「見るだけでつらい」という声も聞きます。

男女問わず、マタニティマークに対して、「気を遣ってね」という気持ちの表れだと感じている人も。「席を譲ってアピールに見える」と内心、不快感を抱いている人はいるようです。

 

マタニティマークを付けるのは危険?

しかし本来、マタニティマークは「体調の急変や不測の事態が起きたとき、第三者に妊娠中であることを知らせる」ためにつけるものです。

実際に、「マタニティマークに助けられた」経験をしている妊婦さんもいます。

  • 気分が悪くなって座り込んでしまったところを、マタニティマークを見て妊婦だと気づいた女性に助けられた。痩せ型でおなかが目立たず、妊婦だと気づかれにくかったため、マタニティマークをつけていて助かった
  • 持病のてんかんの発作が起きて倒れてしまった。意識を失ってしまったけれど、マタニティマークをつけていたため、MRIを取られずに済んだ

もちろん、電車やバスで立っているのがつらかったとき、親切な人に席を譲ってもらったという声も。否定的に捉える人がいる人もいますが、肯定的に捉えて親切にしてくれる人もいるんです。

他のママさんはマタニティマーク付けているの?

妊婦さんやママが集まるコミュニティ、「ウィメンズパーク」では、妊娠中のマタニティマークの使用についてのアンケート調査が行われています。

その結果がこちら。

  • つけた:1,496人
  • つけなかった:1,309人
  • その他:111人

(2017年2月16日~19日 ウィメンズパーク会員2,916人にアンケートを実施)

「つけた」「つけなかった」はほぼ半数ずつ。「その他」には、「初期だけつけていた」という回答が見られました。

マタニティマークをつけて良かった?

マタニティマークをつけていて、「良かった」経験をした妊婦さんもいます。電車やバスで席を譲ってもらえたり、「ひざ掛けはいりますか? 飲みものに氷を入れても大丈夫ですか?」と飲食店で配慮してもらえたなど。

「何ヶ月ですか? 楽しみですね」と優しく声を掛けてもらえたことを、嬉しく感じた人もいるようです。

 

まとめ

ネットやニュースでは、どうしても危険な側面や悪意が取り上げられがちです。しかし、だからといってマタニティマーク=悪ではありません。つけていたことで助かったかたがいるのも事実です。

妊娠中は、思わぬ体調不良に見舞われる可能性があります。おなかの赤ちゃんを守るためにも、マタニティマークはぜひとも活用したいもの。

「譲ってあげたい」と考えている人とのマッチングが行えるよう、専用のLINEサービスの実験が行われたこともあります。悪意を向ける人がいる一方で、「譲りたい」「配慮したい」と考えている人たちもいます。

まだまだ注意をしなければならないのは事実ですが、必要時にマークが見えるようにするなど、工夫をしながら使いましょう。

また、親切にされたときには、申し訳なさそうにするよりも、気持ちよくお礼を述べるほうが、相手にも感謝の気持ちが伝わると思いますよ。

 

参考:
マタニティマークつけたら…「ただのデブだろ」と言われて考えたこと(with news)
マタニティマークの普及進まず 利用ためらうケースも(日経新聞)
「マタニティマークで嫌がらせ?を変えたい」電車で座りたい妊婦と譲る人、LINEでスムーズに繋ぐ実験を実施(HUFFPOST)
マタニティマークを「羨ましいから見たくない」と批判する人々 妊婦からすれば「自慢したいなんて的外れ」(キャリコネニュース)
先輩ママ2,916人に調査!マタニティーマークを利用した?しない?(たまひよ)
マタニティマークについて教えて!(ウィメンズパークアンケート結果)

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