主婦でも自宅で開業できる!? 独立開業するのに適した資格と始め方

夫婦のお悩み解決コラム

自宅で開業したいけれど、何から始めていいのかサッパリ分からない主婦も多いのでは? そこで、主婦が自宅で開業するにあたって必要なことや、おすすめの資格を紹介します。また、主婦が開業すると、夫の扶養家族から外れてしまう場合も。所得税や社会保険料についても紹介しますので、準備万端の体制で開業にのぞみましょう。

主婦が自宅で開業するのをおすすめする理由とは?

自宅で開業するべきか、自宅外で働くべきか、迷っている主婦も多いのでは? そこで、主婦が自宅で開業するメリットを紹介します。

1.家事や育児の合間に仕事ができる

主婦が自宅で開業する最大のメリットは、好きな時間に仕事ができること。自宅外で働く場合、通勤や勤務時間中は拘束されてしまいます。自宅で開業すれば、家事や育児の時間を確保しながら、空いた時間に仕事ができます。

また、小さい子どもがいると、病気をしたり学校行事に参加する必要があったり、仕事を遅刻・休まざるを得ない機会が多々訪れます。勤務先に都度申告することに、負い目やストレスを感じる場合も。自宅で開業すれば、自分で時間をやりくりできるので便利です。

2.少ない資金で開業できる

自宅で開業する場合、敷金や家賃、光熱費を払う必要がありません。青色申告すれば、家賃や光熱費の一部を経費として計上できるメリットも。ただし、経費として計上した部分は、住宅ローン控除の適用を受けられないので注意しましょう。

3.人間関係によるストレスがない

自宅外で仕事をすると、上司や同僚との人間関係に悩まされる場合があります。自宅で開業すれば上司も同僚もいないため、人間関係のわずらわしさに悩まされないのも大きなメリットです。

4.収入を自分で調整できる

自分で収入を得ると、夫の扶養家族から外れてしまう可能性も。配偶者控除を受けられなくなったり、自分で社会保険に加入したりする必要があります。自宅で開業すれば、自分で収入を調整し、配偶者控除などの優遇を受けられます。具体的には、「所得税」「社会保険」「夫の会社からの手当」の3つに注意しましょう。

  • 所得税
    夫の合計所得金額が1,000万円以下であれば、配偶者控除と配偶者特別控除を受けられます。配偶者控除は合計所得金額38万円以下、配偶者特別控除は38万円超123万円以下の場合に適用されます。配偶者控除を受けたいなら、自分の所得を38万円以下におさえましょう。
  • 社会保険料
    自分の「収入-最低限の経費」が130万円未満であれば、夫の社会保険に引き続き加入できます。130万円以上になると、自分で国民健康保険に加入しなければなりません。国民健康保険料は、地域や自分の所得によって変わります。例えば、江戸川区在住の30歳で所得が150万円なら、1ヶ月あたりの保険料は13,707円です。夫の社会保険に加入し続けたいなら、「収入-最低限の経費」を130万円未満におさえましょう。ただし、「最低限の経費」の解釈は健康保険組合によって異なるため、夫が加盟する組合に確認することが大切です。
  • 夫の会社からの手当
    会社によっては、扶養手当などを支給しています。扶養から外れると支給されない手当もあるため、夫の勤務先に確認しましょう。

5.いつでも閉業できる

開業すると個人事業主となるため、自分の判断でいつでも閉業できます。自宅で開業している場合は、事務所を引き払う手間もないので便利です。

 

主婦が自宅で開業するにあたって必要なことは?

自宅で開業するにあたって、提出するべき書類があります。次に、自宅で開業する上で、おさえておきたいポイントを紹介します。

開業届を提出する必要がある

新たに事業を開始したときには、開業届を税務署に提出しなければなりません。正式には「個人事業の開業届出・廃業届出等手続」と呼ばれています。

[提出時期]
事業の開始等の事実があった日から1月以内に提出してください。
なお、提出期限が土・日曜日・祝日等に当たる場合は、これらの日の翌日が期限となります。

国税庁:
https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/shinsei/annai/shinkoku/annai/04.htm

確定申告する必要がある

自宅で開業して所得が38万円を超えた場合、税務署に1年間の収支を申告しなければなりません。前年1月1日~12月31日までの収支を、2月16日~3月15日の期間に申告します。

確定申告には「白色申告」「青色申告」の2種類あります。青色申告の場合、帳簿づけが複雑になりますが、最高65万円の特別控除を受けられたり、赤字を3年間繰り越せたりするメリットがあります。青色申告する場合には、「所得税の青色申告承認申請書」を税務署に提出しなければいけません。

(1) 原則
新たに青色申告の申請をする人は、その年の3月15日までに「青色申告承認申請書」を納税地の所轄税務署長に提出してください。
(2) 新規開業した場合(その年の1月16日以後に新規に業務を開始した場合)
業務を開始した日から2か月以内に「青色申告承認申請書」を納税地の所轄税務署長に提出してください。

国税庁:
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2070.htm

 

主婦の自宅開業でおすすめの資格-ネイリスト

ネイルサロンは、主婦が自宅で開業しやすい仕事のひとつです。開業するにあたって最低限必要なのは、ネイル道具一式・テーブル・椅子だけ。大がかりな機材を購入する必要がないので、狭い部屋でも開業できます。

ネイリストになるためには、美容師のように国家資格は必要ありません。ただし自宅で開業するにあたっては、ネイルについての知識や技術を習得していることを証明するため、資格を取得しておくのがおすすめです。次に、ネイリストの代表的な民間資格を紹介します。

JNECネイリスト技能検定試験

「公益財団法人 日本ネイリスト検定試験センター」が実施しているネイリストの検定試験。平成29年12月現在で約76万4千人が受験し、約46万人が資格を取得しています。ネイルの検定試験としては最も多く、業界を代表する資格のひとつです。検定試験は、1~3級まで準備されていて、各級共通で筆記と実技試験を行います。試験は例年、春・夏・秋・冬の4回実施されます。各級の合格基準は次の通りです。

1級を最高とし、1級、2級、3級の段階に分かれています
1級 トップレベルのネイリストとして必要とされる総合的な技術及び知識。
2級 サロンワークで通用するネイルケア、リペア、チップ&ラップ、アートに関する技術及び知識。
3級 ネイリストベーシックのマスター。ネイルケア、ネイルアートに関する基本的な技術及び知識。

公益財団法人 日本ネイリスト検定試験センター
http://www.nail-kentei.or.jp/about/about.html

  • JNECネイリスト技能検定3級
    【受験資格】義務教育修了者
    【受験料】税込6,600円
    【合格率(2018年・春)】92.2%
  • JNECネイリスト技能検定2級
    【受験資格】ネイリスト技能検定試験3級取得者
    【受験料】税込8,800円
    【合格率(2018年・春)】50.2%
  • JNECネイリスト技能検定1級
    【受験資格】ネイリスト技能検定試験2級取得者
    【受験料】税込11,000円
    【合格率(2018年・春)】42.9%

JNAジェルネイル技能検定試験

1985年に設立された「NPO法人日本ネイリスト協会」が実施しているジェルネイルの検定試験。検定試験は初~上級まで準備されていて、全国で10万人以上が取得しています。各級共通で筆記と実技試験を行い、試験は例年、春・冬の2回実施されます。各級の合格基準は次の通りです。

・初級 ネイルケアのベーシックマスターとジェルネイルを施術するために必要な基礎的知識と技術の修得
・中級 ネイルケアとジェルネイルを施術するためにプロとしてサロンワークに必要な専門知識と技術の修得
・上級 ジェルネイルのスペシャリストとして必要とされる総合的知識と技術の修得

NPO法人日本ネイリスト協会
https://www.nail.or.jp/kentei/g_kentei.html

  • JNAジェルネイル技能検定初級
    【受験資格】義務教育修了者
    【受験料】税込9,720円
  • JNAジェルネイル技能検定中級
    【受験資格】JNAジェルネイル技能検定初級合格者
    【受験料】税込12,960円
  • JNAジェルネイル技能検定上級
    【受験資格】JNAジェルネイル技能検定中級合格者
    【受験料】税込16,200円

JNA認定ネイルサロン衛生管理士

「NPO法人日本ネイリスト協会」が、ネイルサロンにおける衛生管理自主基準と、安全で安心なネイルサービスの普及、公衆衛生の向上に資することを目的として導入している資格制度。平成30年3月末日現在で、62,802名が資格取得しています。この資格と「ネイリスト技能検定2級」or「JNAジェルネイル技能検定中級」を取得し、賠償責任保険加入などの条件を満たせば、「JNA認定ネイルサロン」として認められます。

約180分の講習会を受講し、確認テスト(筆記)に合格すれば資格を取得。講習は毎月実施されていて、資格取得者には認定証と資格バッジが授与されます。

【受験資格】18歳以上
【受験料】税込16,200円

 

主婦の自宅開業でおすすめの資格-野菜ソムリエ

主婦が自宅で開業する場合、お料理教室もおすすめのひとつです。一度に数名のお客様を相手にできるため、収入アップも見込めます。自宅のキッチンと道具を活用すれば、開業するにあたって準備するものはありません。ほとんどのお料理教室は予約制のため、食材や調味料を無駄にすることがないのもメリットです。

お料理教室を開くにあたって、特別な資格は必要ありません。ただし、何らかの資格を取得すれば、信用と顧客獲得につながります。なかでもおすすめの資格が、野菜ソムリエ。一般社団法人 日本野菜ソムリエ協会」が認定する民間資格で、野菜・果物の選び方や栄養、素材に合わせた調理法など幅広い知識が身につきます。資格取得者は、「日本野菜ソムリエ協会認定料理教室」のライセンスを取得できるのもメリットです。

【資格取得までの流れ】
・講座受講全7科目(1科目2時間)
・課題提出・修了試験

【受講料】
税込148,000円

講座は、全国各地にある協会指定の会場で受講できます。全通信制でも学べるため、近くに会場がない主婦も便利です。

 

おすすめの資格を取得して自宅開業を目指そう

主婦が自宅で開業すれば、自分のライフスタイルに応じた働き方ができます。開業にあたっては、扶養控除も考慮することが大切です。おすすめの資格も参考にして、主婦でも自宅開業を目指しましょう。

参考:
NPO法人日本ネイリスト協会 『ネイルサロンの衛生管理』
一般社団法人 日本野菜ソムリエ協会

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