育児休業給付金はパートでももらえる! 申請方法や支給金額は?

夫婦のお悩み解決コラム

パート勤務でも、出産・育児によって収入減となるのは同じこと。しかし、正社員でないと出産手当をもらえるケースは多くありません。ただし、育児休業給付金なら話は別。パートでも、きちんと申請すれば正社員と同じ条件で給付されるのです。育児休業給付金をもらうためにおさえておきたいことがらを詳しく解説します。

パート勤務の主婦は育児休業給付金をもらえるのか?

アルバイト、パート、派遣などで働いている人は、妊娠したら子育てのために仕事をやめるしかないと漠然とイメージしている方が多いのではないでしょうか。しかし、パートであっても正社員同様に育児休業給付金をもらうことは可能です。どんな形での雇用であっても、一定の基準を満たしていれば育児休業をとることができて、それに伴う手当金ももらえます。これは、労働基準法で明確に定められていることです。

ただし、パートの方は、育休や育児休業給付金が利用できることを知らない人も多いという実情があります。自分の権利を正しく知って、給付金を得られるように努めたいものです。

 

育児休業給付金(育休手当)の受給条件は?

それでは、育児休業給付金を受給されるためには、どのような条件を満たしている必要があるのでしょうか。主な条件は5つです。順番に説明していきます。

1. 1歳未満の子供

生まれてから1歳未満の子供がいる期間が育児休業給付金の支給期間となります。ただし、条件を満たせば2歳まで支給期間を延長することが可能です。

2. 雇用保険

雇用保険に加入していることが条件となりますので、自営業の場合は資格がありません。

3. 賃金支払基礎日数

育児休業給付の支給要件は、育児休業を開始した日より前の2年間に、賃金支払基礎日数が11日以上ある月が通算で12ヶ月以上あることとなっています。雇用が継続しているかどうかが重要なポイントです。

4. 育休中の賃金

育児休業期間中は、休業に入る前の1ヶ月分の賃金の8割以上が支払われていないことも条件となります。

5. 育休中の就業日数

育児休業期間中の就業日数は、1ヶ月に10日以下であることが必要です。

被保険者の方が育児休業を開始した場合、その雇用主が、被保険者の育児休業給付の受給資格の確認を公共職業安定所に対して行うことになっています。受給資格の確認手続きは、育児休業給付金を初めて申請するタイミングと同時に行うことができます。もし、雇用主から受給資格確認の通知書を受け取っていない場合は問い合わせてみましょう。

 

給付金を受け取るための申請方法は?

給付金を受け取るためには、申請書類を作成して提出するという手続きが必要です。勤務先に委ねる部分も大きいので、勤務先へ報告することから始まります。

1. 勤務先への報告

妊娠が判明したら、早めに勤務先へ報告します。このときに会社側から、育児休業をとるか、育児休業給付金を申請するかという意志確認があるはずです。もしなければ、この時点でこちらから問い合わせておきましょう。

2. 受給資格の確認

パートの場合、受給資格をクリアしているかどうか確認しておくことが大切です。会社から、受給資格の確認通知を受け取ることになるはずですので、いつ頃受け取れるのか確認しておくとよいでしょう。

3. 必要書類の準備

育児休業給付金の申請書類を会社から受け取って、書類に必要事項を記入します。また、添付書類として母子健康手帳など、育児の事実を確認できる書類のコピーが必要です。さらに、支給申請書の内容を確認できるものも提出する必要があります。例えば、賃金台帳や労働者名簿、出勤簿などです。

4. 申請手続き

出産日から起算して58日目から4ヶ月となる日の属する月の月末までが、申請手続きの期間となります。このときまでに、受給資格の確認と必要書類の準備を済ませておきましょう。必要書類をまとめて勤務先へ提出すれば、勤務先がハローワークへ提出してくれることもあります。勤務先によっては、自分で提出する場合もありますので、事前に確認しておきましょう。

5. 確認

申請時には、自分自身は産休をとっている場合が多いでしょう。勤務先に申請手続きを委ねてある場合は、きちんと申請してくれたかどうかについて電話などで確認しておくと安心です。

6. 振込

支給決定日から1週間程度で口座に振り込まれます。支給決定日は、決定通知書に明記されていますので確認しておきましょう。その後は、約2ヶ月ごとに手続きが必要です。

 

育児休業給付金をもらうために気をつけることは?

パートの場合、1年のあいだ、ずっと同じ職場で仕事をしていれば、まず条件に合致することになります。もし、1年前ぐらいに職場を変えたという場合は注意が必要です。前の職場から今の職場へ転職する際に、無職のときがあった場合は、条件を満たさないとされるケースがあるので気をつけましょう。

また、育児休業給付金は、休業期間が終わり次第、すぐに職場へ復帰するということが条件でもらえる給付金です。パートの場合は雇用契約の内容次第では、子供が1歳6ヶ月までに契約が解除される場合もあるでしょう。その場合は、条件に合いません。雇用契約期間があらかじめはっきり決められている人は、しっかり調べておく必要があります。

 

受給期間を延長したい場合はどうする?

無事に手続きを完了し、育児休業給付金をもらえることになったとしても、育児期間中に環境が変わることは大いにあり得ることです。申請当時の家族を取り巻く状況になんらかの大きな変化があり、その結果として予定通りに仕事に戻ることができなくなる可能性もあり得ます。そうした場合は、育児休業給付金の受給期間を延長することが可能です。

ただし、延長するためにはそれなりのはっきりとした理由が必要となります。どんな理由があれば延長対象となれるのか、条件の例をご紹介します。

待機児童

保育所への入所を希望していて、申請もしているが保育所が定員に達しているとの理由で、入所を保留とされている場合は該当します。

他に入所可能な保育所が自宅近辺にあるにもかかわらず、特定の保育所へ入所したいために望んで待機しているケースは、延長が認められないことがあるので注意が必要です。

配偶者に関する変化

子供の養育を行う予定であった配偶者が、以下のような状況になった場合は、延長理由として認められます。

  • 死亡したとき
  • 負傷、疾病、精神上の障害
  • 婚姻の解消その他の事情により同居しなくなったとき
  • 6週間以内(多胎妊娠の場合は14週間以内)に出産予定
  • 産後8週間を経過しないとき

他にも、配偶者が失職したり、養育費を払ってくれなかったりする場合は、延長が認められるケースもあります。育児休業期間中に環境が変わったという方は、延長可能かどうか最寄りの公共職業安定所などに確認するとよいでしょう。

例えば、職場復帰しようと考えていた時期に、配偶者が転勤することになり、単身赴任を始めた場合、延長の対象となります。転勤することになったとしても必ずしも配偶者の収入に変化があるわけではないので、給付金の延長が認められるのは意外かもしれません。子供と同居できるかどうか、好ましい養育環境を保てるかどうかが重要視されるのです。

 

育児休業給付金ならパートでも受け取れる

パートでも育児休業給付金はもらえます。ただし、雇用保険の加入期間や、休業中の就業日数などに細かい条件がありますから、給付金支給対象外とならないように注意が必要です。条件を慎重にチェックして、きちんと正当な金額の給付金をもらいましょう。

 

参考:
コラム:非正社員の産休・育休/労働政策研究・研修機構(JILPT)
育児休業や介護休業をすることができる有期契約労働者について
育児休業給付について
Q&A~育児休業給付~
育児休業給付の内容及び支給申請手続について

1 評価2 評価3 評価4 評価5 評価 (評価を選択してください)
Loading...

この記事をSNSでシェア