子供の習い事に人気! 「生きる力」が身に付くリトミックを詳しく解説

夫婦のお悩み解決コラム

乳幼児期から始めたほうがいいとも言われているリトミック。いろいろな教室があり、費用にもばらつきがあるので、実際に始めてみたいと思った時に、どこでどのように始めるか迷いますよね。ここではそもそもリトミックとは? という基本情報からその種類、効果についてご紹介します。

1. リトミックの意味は? どんなもの?

「リトミック」は、フランス語表記すると「rythmique」、英語表記なら「eurhythmics」、日本語に訳すとしたら「良いリズム」となります。これだけみると、リズム感を養うためのものかとも思えますが、実際はリズム感以外にもいろいろなものを習得することができる学習方法です。

リトミックが日本に採り入れられたのはいつごろ?

リトミックは、もともと、スイスの作曲家であり音楽教育家であるエミール・ジャック・ダルクローズによって考案された音楽教育法です。日本で採り入れられたのは、20世紀初頭のこと。当時、音楽を教育の一貫として捉えるという発想は一般的ではなかったので、主に音楽大学や歌舞伎など、高度なレベルの音楽教育を必要としていた分野に浸透していきました。広く一般的に音楽が情操教育などと関連性が深いということが認められ、幼児の教育に採り入れられるようになったのは、ごく最近のことです。

リトミックってどんなもの?

リトミックとは、3つの教育行動を同時に目指す指導システムのことです。3つの教育とは以下の通りです。

  1. 情操教育
  2. 音感教育
  3. 生活習慣教育

指導に際して使用するのは、音楽です。そのため、いわゆるピアノや歌、その他の楽器などを教える音楽教室と混同されることがあります。実際、音楽教室によっては情操教育的・生活習慣教育的要素をもった教育を行っているところもありますが、リトミックの特徴は、これをシステマティックに行うことです。

リトミックが目指していること

リトミックが目指しているのは「豊かで可能性あふれる人格形成」です。そのための三つの柱として「マインド」「パワー」「キャラクター」をキーワードに置き、これらをバランス良く身につけるのが目標です。

  • 「マインド」には好奇心や探究心、競争心、向上心、自立心が含まれます。
  • 「パワー」は、注意力や集中力、理解力、判断力、表現力を指します。
  • 「キャラクター」は、社会性、協調性、感受性、積極性、創造性です。

これらは、それぞれが単独で存在するものではなく、すべてが相互に作用することで、バランスのとれた人格を形成することができると考えられています。

 

2. リトミックにはどんな効果があるの?

「マインド」「パワー」「キャラクター」といっても分かりにくいかもしれませんが、具体的にはどのような効果が得られるのでしょうか。

音楽と親密になれる

まず、音楽に親近感をもつことができるようになります。音楽は、学校教育においては軽視されがちですが、社会性を身につけるためにはとても大切なものです。また学校生活では、音楽ができる方がなにかとメリットが多いもの。例えば学習発表会や、運動会など音楽を使う場面は意外と多く、そうしたところで自分らしさを表現できると学校生活の楽しさも変わってきます。

加えて、楽器の演奏ができたり楽譜が読めたりすると、一生涯にわたって音楽と親密な関係を築いていくことができ、大人になってからもいろいろな場面で役立てることができます。

グループでの活動ができるようになる

音楽と親密になるだけならば、一つの楽器の演奏に長けているだけでもいいのですが、リトミックが目指すのは演奏家を育てることではありません。結果として、演奏家が生まれることはあったとしても、第一に目指しているのはグループでの表現ができるようになることです。グループで表現するためには、できない人がいたらできるように手助けしたり、自分ができないときは助けを求めたりしなければなりません。助け合ってお互いに高め合うということが自然に身につくようになります。

自己表現ができるようになる

社会の一員として生きていくためには、自分の意見を表明したり、自分らしさを表現したりすることが重要になってきます。しかし、自分の意思をどう伝えたらいいのかわからないという大人も多いですよね。リトミック教育を受けることで、自分の思ったことを相手に上手に伝えられるようになり、コミュニケーション力がつきます。

 

3. リトミックの具体的な学習方法

リトミックは、一般的な音楽教室のような指導方法をとりません。実際どんな学習をするのか、レッスン費用はいくらかかるのかを解説します。

どんなことを学習するの?

リトミックでは、「動き(リズム運動)」と「ソルフェージュ」、「即興」を学習します。ソルフェージュは音程を的確にとる練習で、即興はコード進行に沿って即興的に演奏していくための練習です。リトミックは、「動き」に重きをおいていることが特徴的な教育方法です。音楽に合わせながら、全身を使って自分を表現していきます。ソルフェージュでも、手の動きと声を連動させるなどして、常に身体全体で音楽を感じるような指導方法です。

教室の費用

教室に通うとしたら気になるのが費用ですよね。教室によって様々ですが一般的には、入会金が5,000円ほどで、レッスン料金は月額2,500円ほどと、他の習い事と比べると比較的お手頃な価格になっています。また、教材費や設備費、楽器を購入する費用などもかからないのが普通です。

 

4. リトミックの資格を取得する方法は?

リトミックは子供のための教育のみならず、生涯学習の一貫としても取り入れられることが多くなってきています。上述した子供向けの教室以外にも、大人のための教室も増加傾向にあり、指導者が必要となっています。そこで、リトミックの資格を取得して、指導者を目指す人も増えてきています。

リトミックの資格とは?

リトミックの指導員になるために、なんらかの資格が必須であるというわけではありませんが、民間機関による認定制度があります。民間機関の一例として「特定非営利活動法人 リトミック研究センター」「日本ジャック=ダルクローズ協会」が、リトミックの講習を行っています。

認定を得るとどんなメリットが?

認定を受けると指導員となれるので、仕事に結びつけたいという方にはおすすめです。認定を受けている方が自宅で教室を開きたいという場合にも信頼感があります。また、これまでは独学でリトミックを行ってきたという音楽教室の先生にとっても、システムを基礎から学び直すことで新しい気づきを得られる場合もあるでしょう。

家庭でもリトミックが使える

リトミックの知識は、子育てするときにも役立ちます。リトミックで、子供の気持ちの惹き方や導き方を学ぶことで、子供とどう遊んでいいかわからないというママの悩みを解決してくれるでしょう。

 

まとめ

早めに始めることで、子供の健やかな発達の助けとなるリトミック。歴史もあり、研究も進んでいますので、効果が期待できそうですね。資格をとれば指導員として活動することも可能です。予算と相談しながら、リトミックのある生活を始めてみてはいかがでしょうか。

 

参考:
特定非営利活動法人リトミック研究センター
ルイーズ・マティユ 著、高塚桂子 訳(2015)「ジャック=ダルクローズのリトミック音楽教育に関する現状の一考察」関西福祉科学大学紀要

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