【3〜5歳のしつけ】着替えない子を怒るのは自立の弊害になっていた
夫婦のお悩み解決コラム3歳を過ぎれば、子どもも身の回りのことをほぼ1人でできるようになりますよね。とはいえ最初は面白さもあってやりますが、次第に「やりたくな~い」「後でね!」「ママやっておいて」と中だるみの時期を迎えます。
親もつい「忙しいから早くして!」と怒ってしまいますが、拗ねたり泣いたりで余計やらなくなることも。「1人でできるのに何でやらないんだろう。毎日怒ってしまう自分がイヤだ」と、5歳の長男を持つ筆者は思っていました。
しかし最近になって、自分の関わりかたが子どもが自立する機会を阻害していたと気付いたのです。
この記事でご紹介すること
「しつけ」が「おしつけ」に
朝着替えない子に「早く着替えて!」「何でダラダラしてるの」「着替えないなら置いていくよ」なんて、つい言いがちです。親からすれば、怒ってしまうのが1番ラクで手っ取り早いもの。泣いたとしても、最後は子どもも動きますから。
逆に、子どもの立場になってみましょう。子どもとはいえ、園生活は楽しいことだけあるわけでもありません。行きたくない日もあるのに、朝から怒られては頑張る気力もそがれるもの。言いかたによっては、脅されているような気分にもなるでしょう。「しつけ」をしていたつもりが、「押し付け」になっているのです。
また、親が怒って言い放った言葉は、子どもにとって「指示」になります。親が上のようなことを言い出してから着替えれば間に合うとわかるので、自ら動こうという気にはなりません。何時に着替えれば自分は幼稚園に間に合うのか、自主的に考え、動くチャンスも奪っていたのです。
着替えない理由は何?
ではどうすれば良いのかを考えたときに、自分も同じように親にうるさく言われ、イライラした経験を思い出しました。なぜイライラしたかといえば、自分の気持ちを聞かれていないから。「今はその気分じゃない」「テレビがちょうど面白いところ」「今やろうとしていたところなのに」など、理由がありますよね。
まずは子どもの気持ちを聞くようにしました。子どもにも「起きてすぐはだるくて着替えたくない」「ご飯を食べた後に着替えたい」などの理由があります。「いつだったら着替えられる?」と聞くことで、翌日からの調整がしやすくなりました。
一緒に考え、親の気持ちも伝える
子どもと着替えるタイミングや時間を決め、翌日を迎えます。「今何時?」「何する時間だっけ?」と聞くと、「着替える時間だ」と子どもが言うようになりました。
それだけだと動かないときもあるので、着替えないとどうなるかも一緒に考えるように。「パジャマのまま幼稚園に行くことになるね。どうなるかな?」「パジャマのまま行って◯◯が嫌な思いしたら、ママ心配だな」などと声をかけています。
もちろん子どもですから、毎日スムーズになんてとてもいきません。「今日は着替えさせて~」なんて甘えたい日なんてもあるでしょうし、イレギュラーは多めと覚悟。ただ「前よりは少し着替えるようになったかな」という日が積み重なり、1年後は着替えるようになると良いなと思っています。
忙しいと何でもかんでもこのようにはできませんが、1つでも考えるチャンスを与えることで、子どもの自立のお手伝いをしていければいいですね。