子どもの本音を探れ! コドモ博士の哲学トーク第3回

子供は親に怒られてるときこんな気持ち

夫婦のお悩み解決コラム

子どもの本音を探る親子の哲学トーク。今回は「子どもは怒られているときに何を思い、どう考えるか」について。大人になると、誰かに怒られることはほとんどないですよね。怒る側からすると、怒られる側の気持ちも想像しにくいものです。

 

トークの主役は、コドモ博士(5歳男児)。実際に筆者の子との対話も入っています。

子どもの本音を探れ! コドモ博士の哲学トーク第3回「怒られているときってこんな気持ち」

 

「怖い」しか頭にない

ママ:今日ママ1回Kに怒ったね。ちょっと怒り過ぎちゃったと思うの、ごめんなさい。

 

コドモ博士(以下K):うん…怖かったよ。

 

ママ:何でママが怒ったか、分かる?

 

K:何でだっけ? とにかくママが怖かった!

 

ママ:えー! 何で怒ったかわかってないの⁉︎ それじゃあ意味ないよ、また同じことを繰り返すだけじゃない。

 

K:だって、怒られてるときは「怖い」しか頭にないよ。いつもと違うママの表情、声色、声の大きさ、言葉遣い、オーラ…ビックリして、「怖い!」って1番に思うのだもの。

 

伝わってる?

ママ:そうか…ママの言いたいこと、伝わってないんだ?

 

K:ボクが悪いんでしょう? それはわかってるよ。ボクが悪いことするから、ママはあんな勢いで怒るんだ。

 

ママ:それは違うよ。「Kが悪い」わけじゃない。そしてKは「悪いことをした」わけじゃないよね。「悪いことしてやろう」と思ってやったわけではないでしょう?

ただやりたいだけの好奇心だったり、寂しくてママの気を引きたくてやったり、イタズラ心が働いたりでやったんだよね? それは「悪いこと」ではないの。「悪い」って言葉はね、そんなに簡単に使える言葉じゃないのよ。

 

K:でも子どもは、怒られれば「ボクが悪い、ボクのせいだ」って考えるよ。だって、ママが悪いわけはないんだ。子どもにとってママは、例えるなら神様みたいなものだよ。赤ちゃんの頃からボクにとってはママが全てで、ママの言うことすることは今でも絶対だと思ってる。そのママにあんな顔をさせるんだから、悪いのはボクしかいないんだよ。

 

ママ:いいえ。悪いものがあるとしたら、ママの伝えかたかもしれないな。

 

子どもが考えるキッカケはあった?

K:でもわかってるよ! お茶をこぼしたボクが悪かったんだよね。

 

ママ:だから、Kが悪いんじゃないの。お茶をこぼしたことに怒ったけれど、こぼしたことが悪いわけでもないのね。

 

K:こぼさなければいいんでしょ? そうすればママは怒らないもん。

 

ママ:「こぼさなければいい」って問題ではないの。結果論だけ知っていても、「どうやればこぼさないか」までは考えてないでしょう? 「ママに怒られなければいい」という問題でもない。それは本物の答えではないの。

こぼすとどうなるか、分かる?

 

K:バッシャーン!ってなる。

 

ママ:テーブルや服が濡れるよね。

 

K:今日はいっぱいこぼしたから冷たかったな。ズボンを着替えたね。

 

ママ:そう。お茶をこぼすとテーブルを拭いたり、服を着替えたりしないといけない。外出先だとお店の人にタオルを持ってきてもらわないといけないし、着替えることはできないよね。こぼしたお茶ももったいないし、またお茶を汲み直さないといけない。

じゃあ、こぼさないためにはどうしたらいいかな?

 

K:難しいね…今日はテーブルの端っこにコップを置いて、踊ってたらこぼしたよね。じゃあ今度はテーブルの真ん中にコップを置いてみる!

 

ママ:そうしてみようか。実はね、ママも子どものときは何十回もこぼしたんだよ。お気に入りの服にシミをつけちゃったり、妹のジュースをこぼして泣かれたり、「こぼす以外のトラブル」もいっぱい経験して、やっとこぼさなくなったの。

これからもこぼすことはあるけど、その度にどうすれば良かったかを考えようか。いろんなトラブルを経験するたびに、Kも「こぼしたくない」って思うようになるよ。本当に必要だったのは、この会話だったね。ママはK自身が考えるキッカケも奪っていたみたい。

 

発見:「伝えたいこと」は伝わっていますか?

提案:今回は「怒る親が悪い」という話でもありません。「悪い」という概念は難しく、大人も子どもも勘違いしやすい言葉。その反面シンプルなので多用しやすい、ということに気付いて欲しかったのです。怒るときは「本当に伝えたいこと」と「子ども自身が考えるキッカケ」についても考えてみてはいかがでしょうか。

 

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