答えなくてOK! 子どもが伸びる「これって何?」への返しかた

夫婦のお悩み解決コラム

35歳くらいの子どもによくある「これって何?」と聞き続ける質問攻め期。親としては説明するのに疲れてしまいますが、意外と知らないことを発見する機会にもなりますよね。

 

カンタンに答えを出してしまうのは、実は子どもにとってあまり良いことではありません。知識だけが増え続け、自ら答えを考える想像力が育たないのです。また「何でも親に聞けば答えてくれる」と、調べることもしなくなります。

親としては答えを出すよりも、大切なことがある。実際に5歳の長男との対話も例に、ご紹介します。

答えなくてOK! 子どもが伸びる「これって何?」への返し方 

逆質問で説明力をつける

子どもが「これって何?」と聞いてきたら、まずは「何だと思う?」と聞き返しましょう。先日はこんな会話をしました。

 

子ども:「ママ、明日って何?

ママ:「何だと思う?

子ども:「今日が31日だから、明日は32日ってこと」

 

聞いてくるわりには既に知っていたり、子どもなりに途中まで考えていたりします。それを聞き出すことで、子どもがどこまで理解しているか”“子どもはどう考えるクセがあるかを把握できます。

 

また、子どもが頭の中の考えを言葉にして説明する力も身につきます。自分の感情や考えを、うまく言葉にできないのが子どもというもの。言葉を覚えた子どもが次に学ぶべき、説明力をつける練習になるのです。

 

想像力を膨らませる質問を

さらに、想像力を膨らませる質問もします。気になる部分を、ただ質問していきましょう。

 

ママ:「今日が33日だとしても、32日はやっぱり明日なの?

子ども:「昨日になる」

ママ:「今日が何日かで、明日っていうのは変わるんだね」

ママ:「じゃあ、いつ明日になるの? 今は31日の夕方だけど、いつからが明日かな?

子ども:「寝て起きたらかな?

ママ:「寝て起きたら、もう今日になってるよね。起きたらもう32日だから、明日は33日になってるんだよ」

子ども:「よくわからない!

 

質問を重ねると子どもも「わからない」となることが多いですが、それで大丈夫。大事なのはわかることではなく、いろんな考え方があることを知ることです。答えは今すぐわからなくてもいいのです。

 

最初からわからなければ比較質問を

最初に聞き返したものの、「わからない」と答えられることもあります。本当に分からないときもありますし、「どんな言葉で説明すればいいのかわからない」ことも多いもの。この場合、子どもの知ってるもので比較質問しましょう。たとえば先日はこんな会話をしました。

 

子ども:「何で保冷剤は冷凍庫から出して置いておくと柔らかくなるの?

ママ:「氷は冷凍庫から出すとどうなる?

子ども:「溶けるね。水になる」

ママ:「保冷剤は冷凍庫から出すときどうだった?

子ども:「固かった」

ママ:「保冷剤も氷も、冷凍庫の中では固くて、外に出して置くと柔らかくなるんだね」

 

比較する対象は、子どもが知っているものであれば何でも良いでしょう。正解はありません。比較することは、考える中でも簡単、かつ重要な技術です。親の比較の仕方を、子どもは学んでいきます。

 

答えを出すのは子ども

皆さんお気付きのように、親は質問するだけで、答えは出していません。答えを出すのは、子ども自身なのです。答えが出るまでには、ときに数年単位かかることもあります。

 

もちろん考えてもわからないことも多いですから、「今度水族館に行って見てみようか」「土曜日に図書館で調べよう」 など、調べかたを子どもに教えることも大切です。

 

(今回の方法は、物の名前を教えるときには適しません。物の名前などは教えてあげましょう)

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