写真の撮りかた講座 第5回

桜を美しく写真に残すーー私だけの大切な一枚を撮る

夫婦のお悩み解決コラム

そろそろ桜の開花が始まりました。「満開はいつごろだろう?」「雨は降らないかな。」春の始まりはいつもそわそわしています。桜の魅力である儚さは、「時」という捉えがたいものを私たちに毎年感じさせてくれます。だからこそ、昨年ではない、来年でもない、今年の桜を写真にしたいものです。

 

今回は、写真を撮る上でとても大切な「一期一会を切りとる」についてお話したいと思います。

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桜をポストカードのように美しく撮る必要はあるの?

カメラ好きに限らずどんな人でもお花見ではパチパチと大量の写真を撮るのでは。そして当たり前ですが春は毎年毎年やってきます。パソコンに大量の桜の写真がたまっていませんか。うららかな春の陽ざしの中、写真を見直していると、同じような桜ばかり。これは去年だったか…一昨年だったか…記憶も曖昧になります。

 

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昨年、フランスに住む義理の母が来日、一緒に近郊の桜を追いかけて初春を過ごしました。その思い出もあってか、昨年の桜は特別になっています。だから桜の写真を見ると鮮明に記憶がよみがえります。お花見中にうとうとする子どもたち、桜より華やかなピンクのストールを巻いた義理の母。桜とともにこんな脇役が写真に登場しています。でも、もしかしたら桜のほうが脇役になっているかも。

 

桜を美しく撮る必要はあるの?と、私は時々思います。ポストカードや写真集など、1000人が美しいと思う桜より、私だけの大切な桜を撮れればいいと思うのです。

桜を見つめ過ぎないで。桜を脇役にしてもいい

「同じような桜」にしないためにはどうすれば…私はこんな風に桜を撮っています。

 

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例えば桜の花びらを集めた子どもの手を撮ってみます。散った花びらは何となく温かそうです。桜は写真の中で、この子どものこのときを、永遠に見守る存在になります。花を見ながら歩いていると、ふとベンチに座る女性に目がいきます。

 

女性の髪が風でふわりと揺れ、花びらが地面を舞います。すかさず女性の後ろ姿と、桜をカメラに収めます。少し歩くと皇居のお堀に着きます。はらはらと水面に散る桜。桜だけでなく、そこに浮かぶボートも夢見心地に見えます。揺れるボートを小さめに、午後のうららかな時間を記録します。

 

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桜もふくめてそんな「出会いと瞬間」をカメラに収めていきます。桜だけを見つめ過ぎないで、情景や人と出会える隙間を残して歩くことです。桜を敢えて「脇役」にして、家族などの「人」や道中の「一期一会の瞬間」を主役にしてみましょう。

 

その日その時にしか出会えない人や瞬間を主役にすることで、毎年撮る桜の写真にも物語が生まれます。思い出がよみがえる私だけの大切な一枚を撮ることができるのです。

Study

桜を美しく撮るために必要なポイントをおさえておきましょう。

 

桜は薄いピンクや白が多いです。カメラの設定をオートにして、画面いっぱいに桜を撮影すると、仕上がりが何となく暗くなるはず。これは画面の中に明るい部分が多すぎて、カメラが「明るすぎるよ!」と判断して、自動的に暗く調整するからなのです。花本来の明るさを再現するためには、+補正をしましょう。

 

また、桜の色を再現するためにホワイトバランスを確認しましょう。その場の光(晴天、曇天、日陰、など)に合わせれば、白は白、ピンクはピンクに近づきます。

 

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