〇〇の奥様 第3回

子どもと離れて中国へ。「海外赴任の奥様」ってどんな感じですか?

夫婦のお悩み解決コラム

ご主人がちょっと変わった職業に就いている奥様にクローズアップ! 今回は「海外赴任の妻」です。ご主人の赴任先でいっしょに生活されている奥様にお話を聞きました。

子どもと離れて中国は大連に。「海外赴任の奥様」ってどんな感じですか?

Eさん(40代前半)は、ご主人と中学生の娘さんと中国大連に滞在して1年。もうひとり、高校生の息子は日本に残り、離れて生活をしています。

 

質問

中国に行くことになったきっかけを教えて下さい。

解答

主人は中国大連に2014年の夏頃まで2年半、単身赴任していました。帰国してから4か月後にまた大連へ赴任が決定。任期が決まっておらず、『今回は長くなりそうだ』ということで、家族で行くことにしました。

赴任の話を聞いたときは「せっかく夫が帰国したのに、またかと思った」とEさん。当時お子さんは中学3年と小学6年。高校受験や中学校入学を控えたタイミングでの赴任決定。「一か月先のことがはっきりしていない状態で、不安でした」(Eさん)。

 

質問

お子さんの学校はどうされましたか?

解答

大連には中学校までは日本人学校があるので、娘は大連の日本人学校に通っているのですが高校がなくて…。上の子の高校をどうしたらいいのか迷いました。同居していた主人の両親にお願いし、息子はそのまま家から通える地元の高校に進学しました。

今年の中国の春節に合わせ、Eさんたちは一時日本に帰国しました。娘さんは「体験入学」として短期間、地元の中学で授業、給食、定期テスト、大連にはない部活動にも参加。

 

「先生は『来年もどうぞ』と言ってくださりました」とEさん。日本の公立中学校はとても柔軟な対応をしているんですね!

 

質問

日本に残った息子さんとのコミュニケーションはどうしていますか?

解答

夫の両親から普段の生活ぶりは伝わっているので、頻繁に連絡は取っていませんが、たまに電話で話します。寂しいのかどうかわかりませんが、部活を一生懸命やっていて、そのほかは自由気ままに生活しているようです。両親が家にいないという環境は、友達から羨ましがられているみたい(笑)。

たしかに高校生、しかも男子となると「両親が海外でいない」というのは漫画やアニメのようなシチュエーションかもしれませんね!

 

こうして中国での生活を始めたEさん。大連に住み始めた当初は不安でしたか? と質問すると、「主人は会社、娘は学校とそれぞれ自分の居場所があるけど、私はどんな生活になるのか、友達はできるのかは心配でした。でも、日本の家はそのままだし、『無理ならすぐに帰国すればいいかな』と考えていたので『心配でたまらない!』とは思っていませんでした」と気さくに話すEさん。

 

「もともと楽観的な性格なので」と話すEさんに、中国の印象を聞いてみました。

 

質問

言葉の壁はどうですか?

解答

日本コミュニティに住んでいるので、普段の買い物や遊びで言葉に困ることはなくて、特に語学は習っていません。少しアプリで学習する程度。それでもそこそこ生活できますし、公共交通機関でどこでも行けるようになりました。どうしても困ったときは、中国語が堪能なママ友にお願いしています。

質問

日本と違うと思うことは?

解答

中国って「汚い怖い」というイメージがあると思いますが、中国のかたは子どもや女性に優しいですね。特に大連のかたは日本人にとても優しくて、日本人も住みやすいところだと思います。実際、大連についた当初、スーツケースや荷物を回収するときに私と娘二人であたふたしていたら、隣にいた中国人男性がすぐ、にこやかに手伝ってくれました。

娘は「町並みや言葉以外は日本に住んでいるのと変わらない」と言いますが、ここをもっと外国だと自覚し、警戒心を持ってほしいなぁ…とも思います。

周りに日本人のかたが多いからか、意外に「住む」という点で不自由はない様子。ただ、「路上で羊を吊るしてさばいている」「ラバ(動物)で、路上で野菜や果物を売りに来る」「オーダーメイドで採寸して頼んだ服の仕上がりのサイズが合わない」など驚きの中国体験もあるよう!

 

最後に、Eさんはこう話してくださいました。

 

解答

いろんな友達ができたことが、本当によかったと思います。先に大連で住んでいた日本人のかた、皆さん海外生活で困った経験からか、とても親切にしてくださいました。私も大連に住んで一年になるので、次は私が新しく来られるかたの役に立ちたいです。

親切をありがたく受け取って次の人に繋げるという、人の親切のバトンが、自分も、そして他の人へも、その土地での居心地をよくする方法なのかもしれませんね。

 

この4月から新しい土地でスタートを切ったかたの、なにかヒントになるような、そんなEさんのお話でした。

 

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