革の見分けが難しい! 靴選びの着眼点

憧れの靴はありますか

 

例えば、真っ赤なソールでおなじみの“あの”パンプスだったり、馬のお尻の革で出来た“あの”革靴だったり。考えてみるとわたし、好みは変われど欲しいなあと思う靴が常にあったように思います。でも、靴の良し悪しって難しいですよね。実際問題、歳を重ねるにつれ、到底手の届かない靴に憧れたりもするわけで今回は良い靴とは何か、その中でも革の良し悪しについて、改めて考えていきたいと思います。

 

革の見分けが難しい! 靴選びの着眼点

やっぱり革の靴

わたしが靴のことを考えたとき、やっぱり憧れる靴はいつも革の靴でした。ワークブーツやドレスシューズ、ビンテージシューズ……女性のパンプスやブーツでも、やっぱり上質な革の靴は美しいですよね。革靴の良いところは、履き込むほどに足になじみ、それでいて手入れをすることで良い風合いを見せて新品にはない魅力が出てくるところかと思います。

 

スタイルや色、用途を超えて共通する“革”。実はこれを見分けるのが非常に難しい、「難しいけど楽しい!」ところかと思います! 皆様の目利きが試される時ですよ!

オッサンの肌より赤ちゃんの肌がいい!

一般的に良い革は「キメが細かい」とされています。

 

牛革でいえば、高級素材のカーフ(6か月以内の子牛の革)、それに次ぐキップ(6か月から1年程度の牛の革)、そしてステア(生後3か月から6か月の間に去勢した、2歳以上の牛の革)が多くの革靴に使われます。ステアよりキップ、キップよりカーフ、つまりは生まれてから間もない牛の革がよりきめ細かくやわらかな革です。

 

オッサンの肌と生まれたての赤ちゃんの肌をイメージしてください…どっちに触ってみたいかは、言うまでもないですよね(笑)。そんなわけで、「カーフを選べばいい。それが無理ならせめてキップ!」と、言いたいところですが、ちょっと待ってください。

 

そもそも、靴を見て「これはキップだね!」とわかるかたは、このコラムを読む必要はありません!! 靴修理店を営むわたしでも、キップかどうかは一目で見分けられません…靴売り場で、これはカーフなんですよ!と進められてわかる程度です。

 

しかも革は場所によって性質が異なります。いっぱいご飯を食べると、おなかは出っ張りますよね。それは牛も同じなんです。同じ牛革でも、おなかの革と背中の革では質が違うんです。生後6か月の牛のおなかの革と、生後7か月の牛の背中の革の区別去勢した2歳以上の牛、これをパッと見分けられるかたがいたら教えて欲しいです!

 

「じゃあどうすればいいの?」、自分の目を信じてください! 靴をよく見て、特につま先と甲の部分に革にもともとあるシワが入っていないか、その辺りにきめの細かい革が使われているか、じっくり観察してください。なぜ、つま先と甲の部分なのか? 当然、“目立つ”からです。履いたとき、一番見られるのも自分で見えるのもつま先です。だから、目立つところを重点的に見てみましょう!

革も大事だけど、スタイル、色、サイズも大事!

靴を考えるうえで、外せない革。良し悪しを見極めるのは非常に難しい…でも、見るべきところがわかれば詳しくわからなくても靴選びが楽しくなりませんか? よく見て選んだ靴は、きっと自分にとって最良の靴になるかと思います。

 

もちろん、靴選びの際は革だけではなく、スタイルや色、サイズもぴったりなものを選んでくださいね!

 

“あの”お姫様もガラスの靴をなくしたあとで、太って靴に足が入らなかったらおとぎ話ではなく笑い話になってしまいます。「ガラスの靴と違って革の靴は伸びてくれる」なんて考えちゃだめです!! ぴったりサイズがおススメです!

 

正しいサイズの選び方はこちら:サイズの合った靴、履いてますか?