子どもの本音を探れ! コドモ博士の哲学トーク第8回

「イタズラって悪いこと? イタズラを考える」

夫婦のお悩み解決コラム

今回は「イタズラって悪いこと? イタズラを考える」。毎日繰り返される子どものイタズラ。余裕があるときには笑って見ていられますが、疲れていたり、時間のないときはイライラしますよね。そもそも「イタズラ」って何でしょうか? どこまでが遊びで、どこからがイタズラなのでしょう。

「イタズラって悪いこと? イタズラの定義を考える」

 

ただ面白い!!

Kママ

ママ:あそこの壁に落書きしたでしょ!? 書いちゃいけないって言ったのに、も~イタズラばかりして!

K

K:ボクってイタズラばかりしてる?

Kママ

ママ:1歳くらいから、ずっとしてるわよ。

K

K:ママ、「イタズラ」って何?

Kママ

ママ:落書きもだし、コップのお茶を全部こぼしたり、本棚の本を出したり、ママの化粧道具で遊んだり…全部ママが片付けるんだから、大変なのよ。

K

K:それをイタズラって言うんだ~。ボクはただ、遊んでるだけだよ。特にママの化粧道具って面白いもん! 小さくて、キラキラしてて、見たことのない形で、遊ばずにはいられないよ。

Kママ

ママ:そう言われれば、子どもには魅力的かもね。

K

K:ママが使ってると、さらに面白そうに見えるんだよね。ねぇ、弟(1歳)がお茶をこぼしたり、ご飯で遊んだりしてるけど、あれもイタズラなの?

Kママ

ママ:1歳だから悪意はないってわかってるけどね…ちゃんとご飯を食べてくれないと困るのよ。

K

K:5歳のボクも、悪意はないよ。ただ面白いから、遊んでるだけ。弟も面白いんだね。それをイタズラって言われちゃうのは、何だか悲しいな。

赤ちゃんは「小さな科学者」

Kママ

ママ:でも、ご飯で遊んでいるのよ? ご飯は本来「食べるもの」でしょう。面白いかしら?

K

K:面白いよー! 作られたオモチャより、日常で使うものが面白いんだよね。ご飯だったら、毎回違う匂いに、感触、温度、色、形…五感を使って、楽しんでるんだよ。「食べるもの」というのは大人の固定概念。子どもからすれば、ご飯は「オモチャより面白いオモチャ」なんだ。

Kママ

ママ:そういえば、オモチャよりもご飯で遊んでいる時間のほうが長いわ。

K

K:弟がご飯の意味を理解するまでには、時間が必要だね。赤ちゃんは何でも初めてで面白いし、興味があるんだ。それを五感を使って確かめるのは、「遊び」でもあるけど、同時に「学び」でもあり、「実験」でもあるんだよ。赤ちゃんや子どもは「小さな科学者」と思っていい。

それに生き物としても、必要なことなんだ。身を守るためにも、初めてものは自分で確かめないとでしょ? 「わからないまま」にはしておけないんだよ、本能的に。

Kママ

ママ:なるほど、確認行動でもあるのね。それはイタズラとは言わないわね。

イタズラするほうが安心

Kママ

ママ:でもKを見ているとね、3歳ぐらいまでは、純粋な好奇心から遊んでいると思ったわ。でも4歳ぐらいから変わった。特に弟が生まれてから、わざとすること、つまり本物のイタズラが出てきたような気がするの。ママが困るのを知っていてやるときがあるでしょう?

K

K:それはね、イタズラをすれば、ママがボクのほうを向いてくれるからだよ。ボクの目を見てくれて、ボクと話してくれて、ボクに触れてくれる。その間、弟とママは離れる。だからわざとするんだよ。

Kママ

ママ:そうだったのね。ママも気をつけているつもりだったけど、イタズラがあるからKの「心のSOS」に気付けるときもあるわ。

あとあなたの場合、「イタズラするほうが安心」なときもあるの。元々慎重で繊細で、大人っぽい性格でしょう。だからこそ、笑顔でイタズラをしながら子どもっぽい表情を見せるときは、ホッとする。「今はリラックスできてワガママが言える環境にいる」って証なのよね。

発見:イタズラは「遊び」であり、「学び」であり、「実験」であり、「確認行動」であり、「心のSOS」であり、「リラックスの証拠」でもある。

 

提案:彼らを「小さな科学者」としてみてみると、本当に「イタズラ」と定義できるものは、思った以上に少ないと思います。「わざとのイタズラ」が気になる場合は、その表情に注目を。笑顔のイタズラは特に問題ありませんが、気になる表情でする場合は、子どもの心に目を向けてみましょう。

 

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