巡り巡って返ってくる。実母に学んだ「子どものために夫や義理の両親を褒める大切さ」

実母は会うたびに義理の両親を褒める。「よく手入れされている庭ですね」「この料理美味しいですね~さすがです」「孫はそちらにソックリです」など褒めるというより、褒めちぎっているのだ。

 

まるでゴマスリをする会社員のようにも見え、恥ずかしくなる時もあった。あるとき「何でそんなに褒めるの?」と聞いたら、「あなたのためよ」と母は言った。

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巡り巡って子どもに返る

「義理の両親を褒めるのが私のため? 彼らを褒めても、私には何のプラスもないじゃない」と思っていた。でもその理由は、時間が経つにつれ分かるようになった。

 

「わざとらしいな」なんて思うほど褒めても、義理の両親は決して悪くは思わない。それどころか、確実に喜んでいるのが目に見える。ニヤニヤしたり、後から「こんな風に褒めてくれたね」なんて嬉しそうに話している。なるほど、大人の場合、褒め過ぎてもマイナスはないのだ。

 

さらにその後の私への当たりが柔らかくなるのだ。元々当たりがキツイわけではない、ごく普通の人たちなのだが、「疲れてるでしょ?」「コーヒーいれるよ」という風に、私の体調なんかを気にかけるようになる。それは嫁というより、まるで我が子のように。

 

実母の褒めちぎりが、嫁と義理の両親の距離を縮めている。たしかに巡り巡って、私のためになっているのだ。

義理の家族には「褒め」スパイスが必要

そんな実母の姿を見て、「私は義両親を褒めるっけ?」と思った。最低限のお礼は言うが、褒めてはいない。元々社交辞令とか、人を褒めるのが苦手な私。我が子は自然と褒めることが出来るのだが、それ以外の人に対しては褒め下手だ。

 

実母の褒めがなかったら、義理の両親は褒めない私に、少なからず不満を抱いていたと思う。いくら義理の両親が良い人で、私が嫁業を頑張っていても、数年経てば嫁と義理の両親(特に姑)間に必ず不満は生まれる。それは嫁とはいえ結局他人であり、我が子ではないから。それを払拭するためにも、「褒め」というスパイスは必要なのだ。

 

その不満も実母が褒めることで、確実に和らいでいる。感謝と共に、まだまだ子どもな自分に嫌気がさした。

夫婦ゲンカや父子関係の悪化を改善するために

それと同時に、「最近私は夫を褒めたっけ?」と考えた。実母は夫も褒め、夫は嬉しそうに微笑む。それに比べ、最近私が夫を褒めた記憶はない。

 

そのせいだろうか、夫婦ゲンカは日常茶飯事。夫が家事をしても、「それくらい何? 私はもっとやってるから」と思ってしまう。その一方で我が子を猫っかわいがりしているせいか、「夫は長男に嫉妬している」と義父に言われたことがある。

 

そんな私に母は「夫を褒めなさい。そうすれば巡り巡って、あなたのことも、子どものことも大切にするようになるから。子どものために褒めると思うといいわよ」と言った。このアドバイスを、母が実際に見せてくれたのだ。

 

思えば母も私と似た性格で、本来褒め下手だったはず。母に「褒めるの疲れない?」と聞いてみたら、「孫がソックリってのはわざとだけどね(笑)あとは思ったことを、全部口にしてるだけだよ」とのこと。そうか、母もたぶん、子どものためなら自然と褒めることができるのだ。