子どもの本音を探れ! コドモ博士の哲学トーク 第10回

「こんなケンカならしてもいいよ。夫婦げんかを見る子どもの気持ち」

夫婦のお悩み解決コラム

今回は「夫婦喧嘩を見る子どもの気持ち」。ケンカ中は頭に血がのぼり、子どもの気持ちまでは考えられませんよね。あとで「もう子どもの前でケンカしない」と反省しても、またケンカしてしまうものです。実は夫婦喧嘩は絶対してはいけない、というものでもありません。では、どうしたらよいのでしょうか。

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ケンカ中、子どもは「怖い」

質問

ママ:昨日ママとパパがケンカした後、いつもはしない片付けをしてくれたよね。「これでママ、疲れない?」って聞いてくれたでしょう。5歳の子にこんな気を遣わせてしまってと、とても反省したわごめんね。今回は、ママとパパがケンカするときの子どもの気持ちを教えて貰える?

K:怒った顔、大きい声、トゲトゲした言葉、ピリピリした空気単純に「怖い」よ。それでもボクはもう、「ママとパパの仲が悪くなってケンカしている」ってわかるよ。でも1歳の弟は、分かってないよ。「自分が怒られた」って思ってるよ。

質問

ママ:ママとパパのケンカなのに?

K:子どもは自分に向けての言葉、表情だと感じ取るものなんだよ。ボクだって、「ボクが悪いからパパとママはケンカするんだ」って思う。「ボクがいい子にしてればケンカしないはず」って、緊張していたときもあったよ。

あとね、ママのことが心配になる。ケンカするとママは、怒ったり、泣きそうになる。「大好きなママが笑顔になることやらないと!」って気を遣うんだ。

質問

ママ:大人の顔色を伺わせてしまっているのね。家庭内でそれじゃあ、疲れちゃうわね。

K:でも最近気付いたんだけど、結局ボクは何をしても無力なんだ。いくらママが疲れないようにお手伝いしても、ママとパパを笑わせようとしても、2人のケンカを止めることは決してできない。それがまた悲しいんだ。ボクは2人をただ見て、怯えて、悲しむことしかできない。子どもって、辛いね。

質問

ママ:謝ることしかできないのがもどかしいわ。決めた、もう子どもの前ではケンカしない!

K:ママ、ボクに嘘はつかないでよ。人間がケンカを全くしないってのは、無理な話でしょ? その場合、言いたいことをガマンすることになる。でも子どもはそれも感じ取るよ。「ママのように言いたいことはガマンしなきゃいけない」って学んで、ガマンする子になる。子どもは親のコミュニケーションを見て学ぶものだからね。

質問

ママ:じゃあどうすれば良いの!?

K:ママはボクに、お友達とどんなケンカをしてほしい? ボクだって、お友達と全くケンカしないってのは無理なんだ。

質問

ママ:そうね言いたいことは言ってほしい。けど、必ず仲直りはしてほしいの。頭に血がのぼってるときは仕方なくても、後で素直になってほしい。自分が悪いときは「ごめんなさい」が言える子になってほしい。

あとできれば、建設的なケンカをしてほしいかな。相手をけなすような「言い合い」ではなく、お互いの意見を言う「話し合い」をしてほしい。

K:それなら、ママとパパもそうしてよ。ボクにしてほしい通りにしてよ。

質問

ママ:基本は仲良く、それでも言いたいことがあるときはちゃんと言う、ってことね。

K:ママとパパが言いたいことはきちんと話し合って、それでもまた元通り仲良しになれば、ボクは人間ってステキだなぁって思うんだよ。

提案:子どもにしてほしいケンカをしよう。

 

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