太らない“習慣”を手に入れる 第5回
ダイエットの成否は“行動目標”で決まる
夫婦のお悩み解決コラムみなさんこんにちは! パーソナルトレーナーの二見です。本連載も今回で5回目、着実に「痩せる」下地はできていると思います。
今回は前回「ダイエットを長続きできる目標設定方法とは!?」に出てきた、行動目標についてより詳しくご紹介します。
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結果には必ず原因がある
結果には必ず原因があります。現在の結果は、過去から現在までの行動習慣によってもたらされています。鏡を見て「太ったな」と思ったとき、必ず理由が思い浮かびませんか?
「最近飲み会が多かったからな…」「ランチのあと、必ずお菓子をつまんでたな」「最近運動してないな」
それと同じ。“いま”が過去の結果なら、“未来”はいまの結果になります。
-5kgの結果になったとしたら、「5kg減った! やった!」と結果目標(体重)だけにフォーカスするのではなく、そのための行動目標を見ましょうとは前回お話ししました。
これは例えば、自分が太りやすい栄養素の摂取を制限する(食事改善)、1日10000歩歩く(運動量改善)などの行動を目標に設定するということです。
※太りやすい栄養素は「肥満遺伝子検査」でパーソナルトレーニングスタジオやエステなどで1~5万円くらいで受けられます。
結果の“原因=プロセス”を目標にする
結果目標だけにフォーカスすると、次のようなデメリットがあります。
- 最終ゴールを遠く感じてしまう
「10kgも落とせるのか…」「あと5kgも減らさないといけない…」
- 体重の増減に一喜一憂してしまう
「5kgも減った!」「1kg増えちゃった…」
行動目標にフォーカスすると、次のようなメリットがあります。
- その日のゴールが明確
- 達成感を味わえる
「今日は1万歩歩いたぞ!」「腹筋30回できたぞ!」
- 自信がつく
結果だけを見てしまえば、思うような結果が出ていないときにがっかりしてしまいます。しかし、行動ならすぐに達成できます。例えるならば、登山のときに常に頂上を見ている人と「次の合まで頑張ろう」と思う人の違い。
山登りが好きな人なら登り始めから頂上を目指しても登り切ることができるでしょう。でも、ダイエットが好きな人なんて滅多にいません。最初から頂上を見るのではなく、「次の合まで」と考えていれば、達成感を感じながら少しずつ「目標」に近づくことができます。もし途中で足をくじいて諦めても「次は頂上まで行きたい」と思えるのではないでしょうか。
“いま”(太った自分)が突然“未来”(痩せた自分)に変わるのではありません。“いま”を小さく積み重ねていくことで“未来”に繋がっていくんです。
行動目標はどうやって決めればいい?
実際に行動目標を決めるにはどうすればいいのか…私は次の二つを提案しています。
- 結果目標に結びつくもの
- 現在の習慣から変化するもの
結果目標が高ければ高いほど、設定する行動目標も高くしなければならないのは言うまでもありません。「30kg痩せたい!」と思うのであれば、「10kg痩せたい!」と思う人より高い目標を設定しないといけません。
「No Pain No Gain.何かを得るには、何かを犠牲にしなければなりません」
それは、時間だったり、お金だったり、大好きなスイーツだったりするかもしれません。
ただ気をつけなければいけないことは、何かを犠牲にすることによってストレスが増え過ぎたり、体調を崩すほどまではやらないということです。これは第1回でも紹介しましたよね。
大事なことはこの結果目標を達成して何を得たいか(例えば、-5kg達成して海に泳ぎに行きたいなど)を考えることです。-5kg達成したけど、交友関係や体調が悪くなったのでは、元も子もありません。この辺りのバランス感覚は常に意識する必要があると私は思います。
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