燃費が良いが家計には優しくないハイブリッドカーの真実

夫婦のお悩み解決コラム

一般的なガソリン車と比べ燃費が良いことでハイブリッドカーを「経済的」だと思っているかたは多いのではないでしょうか。そこでハブリッドカーの購入を考えている読者に向けてガソリン車とハイブリッドカーを3年間所有した場合、どちらが得するかを計算してみました!

燃費が良いが家計には優しくないハイブリッドカーの真実

所得税・重量税、自動車保険、ガソリン代がお得なハイブリッドカー。でも…

「家計に優しそうだからハイブリッドカーを購入しよう」と考えているかた、ちょっと待ってください!

 

確かに、燃費が良いことは間違いないのですが「ハイブリッドカー=家計に優しい」と言い切ることはできません。逆にマイカーの使用頻度が少ない(走行距離が少ない)場合はガソリン車を購入するよりも多くの出費を強いられるのです。

 

今回、比較するのはホンダ・フィット。ガソリンエンジン仕様とハイブリッド仕様両方がラインナップされているため比較するには最適な車種です。

 

想定している条件は、ドライバーが30歳で初めてのマイカー購入。登録は今年7月から、年間走行距離は1万kmで計算しています。

 

装備がほぼ同じグレードで車両本体価格+諸経費の比較

 

ガソリン仕様のフィット1.3G・Fパッケージの車両本体価格が142万5000円。そこに衝突の回避・軽減を支援する自動ブレーキなどが装備された「あんしんパッケージ」をオプションで選択すると155万3,572円。さらに自動車税(7月登録の場合)や自動車所得税などもろもろの諸経費が約17万円かかるため、トータルで車両購入費は172万3,572円となりました。

 

一方、ハイブリッド仕様のフィット・ハイブリッド・Fパッケージはというと車両本体価格は179万6,000円。そこにガソリン仕様と同じ「あんしんパッケージ」をオプションで装着すると183万7,715円になります。諸経費はハイブリッドカーのため自動車所得税、重量税がエコカー減税で0円なので諸経費は約12万円。これらすべて合わせた車両購入費は196万7,715円です。

 

そしてマイカーを購入した場合、自動車保険に入る必要があります。

 

通販型保険会社に見積もり(30歳、家族限定、ブルー免許、車両保険有り、初年度の等級は6E)を取るとフィット1.3G・Fパッケージが7万2,490円。フィット・ハイブリッド・Fパッケージはハイブリッド割引があったことで7万1,290円でした。

 

3年間、無事故で保険の等級が上がったと想定するとフィット1.3G・Fパッケージがトータルで19万6,080円。フィット・ハイブリッド・Fパッケージは同じく19万2,480円です。

 

ガソリン代の比較

 

なお、3年間のガソリン代金はカタログ数値の燃費で計算した数値で、今回の比較で重視しない実燃費を考えると実際にはもっとかかることをご理解ください。

 

原稿執筆時点のレギュラーガソリン全国平均価格は118.2円。両車ともに年間1万kmを走行すると、26.0km/L(JC08モード)の燃費を誇るフィット1.3G・Fパッケージは年間で約4万5,462円、3年間のガソリン代は13万6,386円となりました。

 

そして36.4km/L(JC08モード)のフィット・ハイブリッド・Fパッケージは年間で約3万2,473円。3年間のガソリン代は9万7,419万円です。

 

ここまでの総額は、フィット1.3G・Fパッケージが205万6,038円。フィット・ハイブリッド・Fパッケージは225万7,614円。ガソリン代こそハイブリッド仕様が大幅にリーズナブルになったものの、その差は20万1,576円となりました。この価格差は、家計にとってかなり大きいことは言うまでもないでしょう。

 

3年間所有したマイカーを手放しクルマを買い換える場合、下取り・買い取り価格はハイブリッド仕様のほうが走行距離などで同条件の場合は約10~15万円高い値がつくことを考えてもその差はまだ約5~10万円あります。

 

10万円の差を埋めるためには年間で少なくても約8万km以上走行しないとハイブリッドカーは得をしません。そう、土日しかマイカーを使用しない家庭にとって「家計に優しい」ことを理由にハイブリッドカーを選ぶことは大失敗といえるのです!

 

と、「家計に優しい」ことを考えた場合はこのような結論になるわけですが、ハイブリッドカーが燃費以外で優れている面はもちろんあります。実際に乗り比べてみると、1.3Lエンジンを搭載するフィット1.3G・Fパッケージよりも、走行中の力強さはあきらかにフィット・ハイブリッド・Fパッケージのほうが上。静粛性もハイブリッド仕様に軍配があがります。

 

今回の比較は同じ車種のため使い勝手や室内の広さは両車ともに変わりません。しかし、使用頻度と初期費用を考えると、どの車種がベストになるのか、ひとつの選択肢が見つけられると思います。

前回の記事はこちら:【いまさら聞けない】ハイブリッドカーはなぜ燃費が良く、環境に優しいの?

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