「性」について考える5冊 -思春期の子どもから大人まで-
夫婦のお悩み解決コラム思春期の頃からだろうか、「性」と付き合うことになるのは。
特に男性は、溢れんばかりの性欲を抑えきれないこともあろう。もちろん女性も好きな人がいれば、性に関する悩みの一つや二つあったこともあるのでは。
誰もが避けて通れない問題でもある。問題といったら大袈裟かもしれないが、「性」を通して自分ってなんだろうと考えることもあるかもしれない。
ここで紹介する本がそのきっかけになれば、幸いである。
女子だってどろりとした感情を抱えてる
女の子が少女に変わっていくときって、どんな感じなのか? 『しろいろの街の、その骨の体温の』を読んだら、きっとわかっていただけるはず。
住んでいる街も嫌い。自分の体も嫌い。体の成長が早い友達が羨ましい。本当のキスをしてみたい。
いろんな気持ちが錯綜するのに、学校では目立たないように大人しいグループに入って言いたいことも言えない自分。そんな自分に苛立つ結佳をはじめ、この本にはいろんなタイプの女子がでてくる。
そこには、中学生の頃の自分に近いタイプの子がいるかもしれない。
著者の村田沙耶香さんは、少女の「性」や「欲望」を鋭く描く。読者の私たちが、どんどん村田さんの世界に惹き込まれていくのは、この著者が少女たちの気持ちをリアルにわかるからだろう。